愛知杯

小倉競馬場1日目11R
第57回
愛知杯
芝 2000m/GⅢ/4歳上/牝馬/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


9年ぶりに小倉競馬場での開催となる愛知杯。9年前と10年前は、中京競馬場の馬場改修工事に伴う代替開催だった。今年は京都競馬場の改修工事を控え、中京開催が9月にも行われるため、1月の中京を小倉に振り替える形となっている。
牝馬限定のハンデGⅢとなると、波乱になって当然というのが常識。愛知杯も例外ではなく、昨年は8番人気のワンブレスアウェイが勝利し、2年前には今年も出走するレイホーロマンスが11番人気で2着に食い込んでいる。2013年には12番人気→14番人気→13番人気で決まるという驚きの結果もあった。
今年はエリザベス女王杯や秋華賞といったGⅠ以来の復帰戦となる馬が人気を集めており、牝馬限定戦らしく有力馬には一口クラブの馬も多い。人気馬の取捨選択、穴馬の抜擢、どちらも上手くいけば特大配当が見えてくる一戦。







1枠2番
センテリュオ
牝5/55.0kg 
ルメール/高野友和
騎手厩舎連対率:40.0%
小倉芝:1-0-0-0 
芝2000m:3-1-0-2 
最高タイム:1.57.6
《期待値65%》

エリザベス女王杯4着は愛知杯に出走する馬の中では最先着。OP入り後の3戦ではまだ馬券圏内に入ったことがないが、今回は一気の重賞勝利に期待が掛かる。鞍上は前走と同じルメール騎手。土曜日は東西に重賞が組まれていないということもあるが、ルメール騎手が冬の小倉開催に乗りに行くのは10年ぶりのこと。それだけ期待度が高いということだろう。
「ポジションを取りに行ける馬なので、開幕週で1枠2番というのは絶好」と関係者。「小倉では3歳の夏に強い内容で勝っているし、ここにきて更に力を付けてきている。前走後はココが重賞制覇のチャンスと見て、キッチリ仕上げてきた」とかなり自信がある様子だ。条件戦を走っていた頃から2000m以上の距離にこだわって牡馬混合のレースを使っていた馬で、2000mの牝馬限定重賞である愛知杯は貴重なレースと言える。
唯一厩舎サイドが不満げだったのが「ハンデが重すぎる」という点。たしかに、重賞での3着以内が一度もないのに55キロというのは、周りと比べても背負わされている。エリザベス女王杯の4着が評価されてのものか…。


3枠6番
アルメリアブルーム
牝6/53.0kg 
武豊/高橋康之
騎手厩舎連対率:0.0%
小倉芝:1-0-0-2 
芝2000m:4-2-2-6 
最高タイム:1.59.7
《期待値60%》

8着に終わったエリザベス女王杯の後に騎乗していた武豊騎手が「GⅢくらいなら何とかなりそうだよ」と話していたというアルメリアブルーム。今回はそのGⅢで、武豊騎手がこの馬のために小倉に遠征するのも、昨秋に関係者に語った通りの手応えを感じているからだろう。
「愛知杯を目標にやってきたので状態は申し分ありません」と関係者。「以前は輸送するとカイ食いが落ちていた馬ですが、今はその心配もありません」とのことで、「ハンデも手頃だし、デキの良さも合わせて一発狙いたいですね」と前向きな話だった。サンデーレーシングの牝馬なので今年の3月が引退の期限。ベストの2000mかつ牝馬限定というレースはこれが最後で、勝負態勢にある。


4枠7番
アロハリリー
牝5/55.0kg 
北村友一/高野友和
騎手厩舎連対率:23.3%
小倉芝:2-1-0-0 
芝2000m:4-1-1-2 
最高タイム:1.59.4
《期待値65%》

昨夏の小倉で連勝した時に「環境の変化に敏感でイレ込みやすい馬なので、早めに現地入りさせて調教も工夫している」という話を聞いていたアロハリリー。能力を発揮させる方法を掴んだという自信を得て、続く福島記念でも早めの現地入り作戦を行なったが、15着に敗れてしまった。
「福島記念の時も早めに競馬場に入れた方が良いと考えたのですが、JRAの規則で、いわゆる滞在のシステムがない競馬場では競馬場に入れるのはレースの4日前からということでした。それで、栗東で火曜に追い切って水曜に福島競馬場に連れて行ったのですが…。追い切りの日程がズレたこともあるし、小倉の時のようにはいかなかったですね」と、関係者はその顛末を語る。
今回は再び小倉でのレース。早めの小倉入りで、最終追い切りは小倉の芝コースでやれている。「重賞となると他との力関係もありますが、昨夏と同じく力を出せる状態です」と、巻き返しが望めそうな一戦。





4枠8番
パッシングスルー
牝4/54.0kg 
池添謙一/黒岩陽一
騎手厩舎連対率:0.0%
小倉芝:未経験 
芝2000m:2-0-0-2 
最高タイム:1.58.3
《期待値65%》

昨年は紫苑Sを勝って秋華賞に歩を進めたパッシングスルーが、更なる活躍を目指して臨む明け4歳初戦。3戦目のフローラS以降は全て2000mのレースを使っており、今回の愛知杯も狙っていたレースのようだ。小倉自体は初めてだが、ローカル小回りの福島で圧勝した実績があり、今回は輸送の負担を軽減するために1週前に栗東に移動して最終追い切りを行なっている。
前走の秋華賞はデビュー以来初めての2桁着順という結果に終わってしまったが、これには能力以外の部分で事情があった。「レース後の回復に時間が掛かるタイプで、デビューから一貫してレースごとに放牧して休ませながら使っていた馬。紫苑Sの後も、秋華賞に使うかどうかは保留のまま一度天栄に出していたんです」と関係者は当時のことを語る。「それで、秋華賞出走は見送るという雰囲気に傾きつつあったところで、戸崎騎手が秋華賞で乗る予定だったウィクトーリアが故障。それでノーザンF側が戸崎騎手のためにパッシングスルーを駆り出したとか」という経緯があったそうだ。美浦に帰厩して1日で栗東に移っての10日競馬で秋華賞という不自然な家庭には、そういう裏があったようだ。


7枠13番
レッドランディーニ
牝5/52.0kg 
西村淳也/石坂正
騎手厩舎連対率:22.7%
小倉芝:0-0-0-1 
芝2000m:1-1-0-1 
最高タイム:1.59.9
《期待値60%》

3走前のマーメイドSで、当時は格上挑戦の立場ながら51キロのハンデも味方に2着に好走し、賞金を加算してOP入りしたレッドランディーニ。今回はその時から1キロ増えて52キロでの出走となるが、“1キロしか”斤量が増えなかったことが関係者にとっては想定外だった。昨年末の時点で田辺裕信騎手が小倉まで乗りに来てくれることに決まっていたのだが、「53キロなら減量して乗る」と話していたところで52キロの発表。小倉入りを決めていた田辺裕信騎手にとっては不運なことになってしまった。
代打の西村淳也騎手は今週の最終追い切りに騎乗して「ディープインパクト産駒らしい軽い走りで、とてもいい馬だった」と好感触。「併せた馬が走らなかったので最後は1頭になってソラを使ったが、こういう癖があるとレース前に分かったのは良かった」という話もしていた。厩舎も「この馬には何とか重賞タイトルを獲らせたいと思っている」と期待する1頭で、“想定外”の軽ハンデを武器に再び激走を。





7枠14番
フェアリーポルカ
牝4/53.0kg 
和田竜二/西村真幸
騎手厩舎連対率:23.8%
小倉芝:未経験 
芝2000m:1-1-1-2 
最高タイム:1.58.3
《期待値60%》

デビューからここまで、GⅠの2戦はどちらも16着という結果に終わっている一方で、それ以外のレースでは一度も掲示板を外していない西村真幸厩舎フェアリーポルカ。秋華賞に関しては力関係というより「馬場が悪くて上手く走れず、勝負どころからハミを取らなかった」というのが敗因で、度外視してしまっていい一戦。GⅢなら紫苑Sでハナ差2着の実績がある。
陣営が心配していたのは外枠。これまでも「内からコースロスなく競馬が出来た時に結果が出ている馬」という話があった馬で、今回はこの枠に決まって「開幕週ということもあるし、馬自身外を回らされると伸びないのでどう立ち回るか」とレースプランに頭を悩ませていた。「今回は逃げたい馬が多いようなので、縦長の展開になってくれれば」と関係者。


8枠16番
サラキア
牝5/55.0kg 
川田将雅/池添学
騎手厩舎連対率:45.2%
小倉芝:1-0-0-0 
芝2000m:0-0-1-2 
最高タイム:1.59.0
《期待値65%》

エリザベス女王杯は距離への不安で関係者のトーンも一息だった中、6着に健闘。しかも、直線でクロノジェネシスとフロンテアクイーンに挟まれてブレーキを踏む不利がありながら、そこから立て直してもう一度伸び返してのものだった。今回は距離を2000mに戻してGⅢ。しかも、前走で騎乗した川田騎手が小倉まで来て続けて乗ってくれている。この継続騎乗はエリザベス女王杯の直後に川田騎手本人が「不利があってあれだけ頑張れた。この馬は次も乗りたい」と希望してのことのようだ。
今回は大外枠こそマイナスだが、「昨年のこの時期(京都金杯で2番人気7着)と比べると、今年の方が断然デキがいい」と仕上がりには自信アリ。明け5歳のシーズンを迎えてカイ食いが安定するようになっていることが、調整の順調さに繋がっている。センテリュオ、パッシングスルーと並ぶ55キロだが、牡馬相手の重賞2着という実績は光る。立ち回り一つで首位争いまで。



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