京都金杯

京都競馬場1日目11R
第58回
京都金杯
芝 1600m/GⅢ/4歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


1年の競馬の始まりを告げる京都金杯は、過去10年全てのレースが3連単万馬券の波乱含み。ただし、その“荒れ方”は最近になって大きく変わってきているので注意が必要だ。
一昔前はとにかく「年明けの京都芝は内と前が有利」というのが定説。これは秋の京都で使われていなかったAコースが開放され、最内にグリーンベルトが出来るからだったのだが…。今は秋の前半4回京都をAコースで施行するようになり、年によっては内目の回復が遅れて開幕から外差し優勢ということも。昨年も6枠→8枠→4枠という決着だったが、もう内枠ボックスで簡単に当たる時代は終わってしまった。
また、中山金杯との違いは「直近にステップとなるマイル重賞がない」ということ。中山金杯の場合は福島記念、チャレンジC、中日新聞杯と主要なステップ重賞が決まっているが、マイル路線はGⅠマイルCSのあと手頃なマイル重賞がない。そのため、OP特別や条件戦上がりの馬が多く、戦力比較を難しくさせている。2桁人気の馬が多く飛び込んでくる理由はそこだろう。
今年は重賞未勝利で3戦連続馬券圏外のカテドラルが1番人気になりそうなほどの混戦メンバー。昨年や一昨年以上の高配当が狙えそうなムードになっている。
京都では来週注目の3歳重賞シンザン記念が行われる。京都金杯と同じマイル戦なので、その意味でも京都金杯の決着には要注目。近年は牝馬にとっての出世レースという価値が高まるシンザン記念だが、今年もそういう可能性を秘める馬がエントリーするようだ…!







2枠3番
サウンドキアラ
牝5/53.0kg 
松山弘平/安達昭夫
騎手厩舎連対率:0.0%
京都芝:4-1-0-1 
芝1600m:3-3-3-2 
最高タイム:1.31.2
《期待値65%》

京都コースでは6戦4勝の実績を誇り、昨秋初戦の長岡京S、続く昇級戦のリゲルSと好内容の競馬を続けている安達昭夫厩舎サウンドキアラ。3走前には格上挑戦だったヴィクトリアマイルで0秒7差の7着に走っているように、そのポテンシャルは以前から評価されていた1頭。今回は得意の京都マイル、しかも53キロで内枠も引いたとあって、牡馬相手の重賞でも関係者は燃えている。
「直線に坂のあるコースでは最後に少し甘くなる馬で、リゲルSの3着もその分でしょう」と関係者。「1000万を勝った六波羅特別も、3勝クラスを勝った長岡京Sも、ともに開催初日のレースでしたが、これは狙っていたローテ。小柄なスピードタイプなので開幕週の馬場が合うんです」とのことで、京都金杯も絶対に使いたい開幕週のレースだったという。





3枠6番
ダイアトニック
牡5/57.0kg 
北村友一/安田隆行
騎手厩舎連対率:48.8%
京都芝:5-0-0-1 
芝1600m:1-1-1-3 
最高タイム:1.31.9
《期待値65%》

今回はガタっと人気を落としそうな雰囲気の安田隆行厩舎ダイアトニック。世間的にはマイルチャンピオンシップの敗戦を受けて「この馬はマイルになるとパフォーマンスを落とす」という見解が広まっているようだが…。それならば何故マイルチャンピオンシップで4番人気に祭り上げられていたのか。結果を見てから後追いで評価を変えているようでは、馬に対する正しい評価、そして高い精度の的中には近づけない。
さて、実際にダイアトニックは1400m戦、特に京都1400mでは[5-0-0-0]とデビュー以来2着すらない完璧な成績だが、マイル戦は①④②③④⑩着と不安定。勝ったのは新馬戦だけで、1400mと1600mのどちらが合っているかと言えば1400mということになるだろう。
しかし、それがそのまま「マイル戦は苦手」となる訳ではない。デビュー以来初めてと言っていい大敗を喫したマイルCSは、スミヨン騎手がスワンSをそのままなぞったような競馬をしてしまったのが大きな失敗。力を信頼したと言えば聞こえは良いが、マイルのGⅠで1400mのGⅡと同じ立ち回りをしては、一線級相手には通じないのは当然だろう。
今回はGⅢメンバーの内枠で、コンビで4勝を挙げている北村友一騎手。たとえマイルでも、ココなら立ち回り一つで反撃は可能のはず。



4枠8番
ドーヴァー
牡7/56.0kg 
福永祐一/伊藤圭三
騎手厩舎連対率:-
京都芝:0-0-0-1 
芝1600m:5-1-0-3 
最高タイム:1.32.1
《期待値60%》

前走のキャピタルSでは不良馬場を味方にした面はあったとはいえ、レッドヴェイロン、ソーグリッタリングら好メンバー相手に完勝の走りを見せ付けた伊藤圭三厩舎ドーヴァー。陣営は道悪適性だけでなく「これまでと違って、道中で上手く溜めが利いていた」と、レース内容の進境も評価しており、「今なら京都でも上手く対応できそう」と、約2年ぶりとなる京都遠征に楽しみを持っている。
「もう7歳なのでデキがうんと上向くことはなさそうですが、冬場は走る馬ですからね」と関係者。「前走のような競馬が出来るなら内目の枠も活かせるし、どうせ人気薄なら詰まって上等の大胆な競馬をしてもらいたい」と、一発に期待を寄せているようだ。





7枠13番
カテドラル
牡4/55.0kg 
武豊/池添学
騎手厩舎連対率:0.0%
京都芝:0-0-0-1 
芝1600m:0-1-1-3 
最高タイム:1.32.5
《期待値65%》

マイル路線に転向してからは内容の濃い競馬を続けており、前走のマイルチャンピオンシップではスムーズさを欠きながら最速の上がりで6着まで詰めてきた池添学厩舎カテドラル。前走後は「初めての京都でもしっかり走れたし、今後に向けて賞金加算をしておきたい」ということで京都金杯を目標とすることに決定。NFしがらきへの短期放牧を挟み、12月12日に帰厩している。
状態はGⅠ挑戦だった前走時と遜色ないという話で、「内容も時計もこの馬の良い時そのもの。1週前にビッシリやって、当週は折り合い重視で終い重点という理想的な調教を消化できた」と厩舎スタッフは仕上がりに太鼓判。今年は目立って実績や勢いのある馬がおらず、前走のパフォーマンスを評価されてカテドラルが1番人気になる可能性も十分にある。そうなればデビュー以来初めての主役としてのレースということに。


7枠15番
モズダディー
牡5/54.0kg 
酒井学/藤岡健一
騎手厩舎連対率:29.4%
京都芝:1-0-0-1 
芝1600m:3-1-1-1 
最高タイム:1.32.0
《期待値60%》

藤岡健一厩舎モズダディーの前走の収穫は、右回りでも勝ち切れたこと。「左に張る面があるのでしばらく左回りの東京にこだわっていたが、前走はルメールの上手さや馬場の恩恵があったにせよ阪神で楽に勝てた。これなら上のクラスでも楽しみが持てる」と、関係者の期待が高まる勝利だった。
「前走が放牧明けだったので叩いた上積みは十分。相手なりに走れるタイプだし、脚質的に京都Aコースの開幕週も大歓迎」と引き続き関係者のトーンは高かったが、この枠に関してはやはりガッカリの様子。「行き切れればいいけど重賞まで上がると他も速い。外々を回らされるような形になっては厳しいが…」と、どう立ち回るかを思案している。


8枠17番
メイショウショウブ
牝4/53.0kg 
池添謙一/池添兼雄
騎手厩舎連対率:12.2%
京都芝:0-1-1-0 
芝1600m:0-2-2-2 
最高タイム:1.34.2
《期待値55%》

秋華賞を挫跖で取り消して以来のレースだった阪神Cで人気薄ながら3着に好走した池添兼雄厩舎メイショウショウブ。「短いところに戻ればやれる馬だよ」という陣営の手応え通りの快走だった。
ただ、今回は色々と不安要素が多い。「阪神Cからの中1週で、しかも年末年始の変則日程を挟んでいる。本当は2日に追い切りをしたかったが、それが出来ずに3日追いで5日が競馬。それはどうなるか」と厩舎サイド。条件的にも「マイルよりは1400mの方が良いクチだし、内枠から外枠というのもどうかな」とのことで、前走の結果をそのまま信頼していいかどうかは考える余地がある。阪神より京都に実績があり、「京都牝馬Sに行くために賞金を加算したい」というモチベーションはあるが。





8枠18番
ソーグリッタリング
牡6/56.0kg 
川田将雅/池江泰寿
騎手厩舎連対率:55.9%
京都芝:3-3-1-1 
芝1600m:5-3-1-6 
最高タイム:1.32.2
《期待値65%》

昨年のエプソムCから取りこぼしが続き、3戦連続で3着となった浜中俊騎手はカシオペアSでクビ。しかし、デットーリ騎手を手配して気合十分だったキャピタルSは不良馬場に泣かされてしまい、今回は年明けの京都では鬼門の大外枠…。池江泰寿厩舎ソーグリッタリングは、実力があることは確かなだけに、毎度条件面が整わないことが悔やまれる。
鞍上は今回と同じ京都マイルの都大路Sでコンビを組んだ川田将雅騎手。浜中俊騎手が乗っていた時にも「チャンスがあれば乗りたい」と狙っていた馬で、今回は待望のコンビ復活という形になる。とにかく京都金杯では外枠の不利は無視できないが、前走後は在厩調整のまま京都金杯狙いでしっかりと仕上げており、状態面は文句なし。あとは、立ち回りの上手さと崩れない安定感、そして昨年リーディング2位の手腕に託したいところだが。



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する