ラジオNIKKEI杯京都2歳S

京都競馬場7日目11R
第6回
ラジオNIKKEI杯京都2歳S
芝 2000m/GⅢ/2歳/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


11月は2日の京王杯2歳Sを皮切りに、デイリー杯2歳S、東スポ杯2歳Sと毎週牡馬クラシックを占う重賞が行われてきた。中でも東スポ杯2歳Sを勝ったコントレイルのパフォーマンスは秀逸で、今のところ世代の中ではアタマ一つ抜け出した印象がある。デイリー杯を快勝したレッドベルジュール、サウジアラビアRCから朝日杯に向かう予定のサリオスらも含め、2歳牡馬の勢力図は徐々に固まってきている。
そして、11月の2歳重賞を締め括るのが2000mで行われるラジオNIKKEI杯京都2歳S。ここからも来春の主役を担う1頭が出てきそうな雰囲気だ。先週の東スポ杯と同様、少頭数かつ上位の数頭に人気が集まる図式。馬券勝負というよりは来春まで見据えてしっかりレースそのものをチェックしておきたい、そんなレースになりそうだ。
今週は日曜日にも京都で重賞京阪杯が組まれている。これが終わればいよいよ師走競馬に突入(今年は初日が11月30日だが)。中山・阪神・中京に舞台を移し、ドル箱GⅠチャンピオンズC、2歳GⅠ、そして有馬記念と続いていく。




2枠2番
ヴァルナ
牡2/55.0kg 
スミヨン/寺島良
騎手厩舎連対率:0.0%
京都芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値55%》

京王杯2歳Sから3ハロン延長の京都2歳Sというあまり見ないローテーションで臨む寺島良厩舎ヴァルナだが、実は京王杯の直後には「次は京都2歳に行く」と決まっていた。むしろ、1400mの京王杯を使ったのは「競馬を教えるならこれくらいの距離が良い」という意図に過ぎず、本来の適性と見込んでいるのはマイル以上。今回は「この距離まで対応できれば来年に向けて幅が広がる」と、再びお試しの一戦という印象はあるものの、能力を考えれば侮れない。
ちなみに、鞍上は元々福永祐一騎手の予定だったが騎乗停止に。一方のスミヨン騎手は元々依頼を受けていたシリアスフールが故障したため体が空いていたが、福永騎手の騎乗停止でこの馬の依頼を受けることになった。見た目は京王杯からの継続騎乗だが、内部的には再びコンビ結成といった感じになっている。そのスミヨン騎手、京王杯の後に「距離を延ばしたらもう少し走れる」と話しており、今回の舞台には好印象とのこと。





4枠4番
ロールオブサンダー
牡2/55.0kg 
松山弘平/橋口慎介
騎手厩舎連対率:28.2%
京都芝:1-0-0-0 
芝2000m:2-0-0-0 
最高タイム:2.03.4
《期待値60%》

新馬戦が11番人気での勝利、2戦目の紫菊賞が6番人気での勝利ということで、意外性を見せ付けながらの2戦2勝で重賞の舞台に歩を進めてきた橋口慎介厩舎ロールオブサンダー。今回も確実に人気を集める馬が2頭ほどいるので再び伏兵の立場でのレースとなりそうだが、二度あることは三度ある、となるのか要注意だろう。
「コーナー4つの内回りは合っているし、引き続き少頭数なのも好材料。荒れた馬場も苦にしないので最終週の競馬もこの馬向きでしょう」と陣営は前向き。「一瞬のキレよりも長く良い脚を使うタイプ」とのことで、前走のようにハナを切って自分のタイミングで仕掛けられれば簡単には交わされない。今回も勝ち負けに絡むようなら、もう伏兵扱いはされなくなるだろう。


6枠6番
ミヤマザクラ
牝2/54.0kg 
マーフィー/藤原英昭
騎手厩舎連対率:-
京都芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.02.1
《期待値65%》

全兄のマウントロブソン、ポポカテペトル、ボスジラはいずれもクラシック路線で活躍。ミヤマザクラはディープインパクトの産駒としては初めて牝馬に出たが、初勝利が札幌の2000mで、クラスが上がって最初のレースが京都2歳S。まるで牡馬のようなローテーションを組んでいる。
「コーナー4つの競馬が合っているのでこの距離に向かう。この時期だと牡馬の一線級と戦うことになるのは仕方ないが、秘めている能力からすれば通用してもいいと思っている」と厩舎サイドは強気。「前走はレコード勝ち。キレがあって体の使い方もスムーズで、さすがはこの血統といった感じ。久々でも稽古で動いているし仕上がりは上々」とのことで、今回のメンバーならば格上と言っていい1頭だろう。今後のローテ、牝馬クラシックにどのような形で加わっていくかも含めて注目の2歳馬。





8枠8番
マイラプソディ
牡2/55.0kg 
武豊/友道康夫
騎手厩舎連対率:56.3%
京都芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.06.0
《期待値70%》

「鞍上武豊で凱旋門賞を勝つのが夢」と言ってはばからないキーファーズが、遂に掴んだ超大物候補であるマイラプソディ。これまではセレクトセールで大枚を叩いて良血馬を集めても期待ほど走れない馬ばかりだったが、マイラプソディはノーザンFからの庭先。この経緯に関しては気になるところもあるが、それは今後機会があれば。
さて、3歳牡馬が凱旋門賞を目指すなら、まずはダービーというのが現代の日本競馬の流れ。10月、11月になって続々と大物の2歳馬たちがヴェールを脱いでいるが、もちろんマイラプソディも世代のトップクラスと見込まれる1頭。今回は重賞タイトルを手中に収め、サリオスやレッドベルジュール、そしてコントレイルといった馬たちと肩を並べておきたい。
「前走はタダ貰いのようなメンバーだったとはいえ、直線だけで後続を5馬身突き放す競馬。決め手があるところを証明できたし、時計勝負になっても大丈夫だと分かった。結果以上に来年に繋がる内容だった」と関係者は野路菊Sを振り返る。「短期放牧明けになるが、使いつつ終いの末脚がさらにしっかりしてきた。競馬が上手いタイプで一瞬の決め手もあり、不安らしい不安はない」と態勢は万全に見える。
なお、今のところは年内はこのレースで最後にする予定のようだが、武豊騎手としては全GⅠ勝利のためにホープフルSで有力馬に乗りたいという気持ちがある。キーファーズの馬だけに、武豊騎手からの進言があればそれを優先する可能性も…。これは京都2歳Sが終わった後の話だが、おそらく来年もクラシックの主役の1頭になり得る存在だけに、どういう道を進むのかには注目しておきたい。


8枠9番
ヒシタイザン
牡2/55.0kg 
幸英明/角田晃一
騎手厩舎連対率:11.1%
京都芝:未経験 
芝2000m:0-0-1-0 
最高タイム:2.02.2
《期待値55%》

前走の百日草特別は逃げて3着。ただしこれは「5頭立てで他に行く馬がおらず、押し出されてしまった」と関係者が語るように本意ではない逃げ。勝った2戦目が好位からの抜け出しだったように、本来は前に馬を置いて進めたいタイプのようだ。逃げる候補が他にいる今回は控える形になるだろう。
別の課題はデビュー戦から見せている、左にモタれる癖。右回りだとコーナーが不安で、それで2戦目、3戦目は左回りのレースを選んで使っていたという経緯もある。「ラチ沿いが欲しかったので外枠がどうかですね。鞍上が上手く乗ってくれるといいですが」と、関係者は初戦以来の右回りとピンク帽には不安を隠していなかった。「まだまだ完成は先の馬だし、レースで色々と教えながら」とのことで、勝ってクラシックの主役!というほどの雰囲気ではないようだ。



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