東京スポーツ杯2歳S

東京競馬場5日目11R
第24回
東京スポーツ杯2歳S
芝 1800m/GⅢ/2歳/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


今年は再び10頭を割り込む少頭数となってしまったが、7頭立てでレースレベルが疑問視されていた2年前も勝ったワグネリアンが最終的にダービー馬となった。強い馬さえ出走していれば、頭数やペース、勝ち時計は関係ない。今年の東スポ杯2歳Sも上位入線馬がそのまま世代の主役に躍り出ることになるだろう。
今年は関西馬のディープインパクト産駒3頭による三つ巴のムード。これに続くのがブラックタイド産駒のリグージェとフランケル牝馬のオーロラフラッシュという2頭の関東馬になりそうだ。残りの人気薄を含めても逃げ馬は不在。おそらく極端な決め手比べとなることが容易に予想されるが…。こういうレースに対応できるかどうかも、来春の主役になれるかどうかのテストになる。
この頭数とメンバー構成、人気の偏りを考えると、あまり馬券でガッツリといく必要はない…それこそ日曜日のマイルCSやその他の勝負鞍に資金を取っておくのが賢明ではあるが、とにかく来年5月のダービーまで重要な指針になるレース。一昨年は東スポ杯での「ワグネリアンの一強」宣言が、あのダービーでの的中に繋がったのだから。




1枠1番
ラインベック
牡2/55.0kg 
ビュイック/友道康夫
騎手厩舎連対率:-
東京芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値65%》

父がディープインパクト、母がアパパネという金子オーナーの3冠配合。全兄のモクレレ、ジナンボーは故障があってクラシック路線には参加できなかったが、ラインベックは2戦2勝で出世レースの東スポ杯2歳Sに歩を進めてきた。
友道厩舎でこの勝負服、主戦が福永祐一騎手(今回は騎乗停止で乗り替わり)という見方をすれば2年前にこのレースを圧勝したワグネリアンを思い起こさせるし、中京新馬→中京2歳Sを連勝というローテはやはり友道厩舎のアドマイヤマーズと同様。いずれにせよ、大きな期待を抱かせるプロフィールだ。
「デビュー2戦はどちらも渋った馬場だったが、本質的には良馬場の方が力を出せるタイプと見ている」と関係者。「休養前より体の使い方が良くなってきているし、ストライドが大きいので東京コースも合う」とのことで、「少頭数でスローの瞬発力勝負になりそうだが、そういうレースになれば臨むところ」と、かなり強気だ。いざ、厩舎の偉大な先輩たちを追って3連勝へ。


2枠2番
リグージェ
牡2/55.0kg 
マーフィー/木村哲也
騎手厩舎連対率:33.3%
東京芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.50.0
《期待値65%》

今年は関西馬の良血3騎に人気が集中しそうな雰囲気だが、関東馬の中で話題になっていたのが木村哲也厩舎リグージェ。新潟でのデビュー戦は33秒0の上がりを繰り出して大外から人気馬を差し切る豪快な内容で勝ち上がり、メンバーが揃うことを承知で、1戦1勝の立場で強気に東スポ杯参戦を表明。使うからにはヒケを取らないという雰囲気がある。
「カイ食いの細さや、環境が変わってあたふたするなど、いかにも若駒らしい未熟さはありますが、走りに関する完成度は2歳馬離れしています。真っすぐ走るし鞍上の指示に素直で、レースセンスが高い。東京向きのキレ味もあるし、レースに行っての期待は高いですよ」と、情報筋はこの馬の現状と強みを語っている。
「デビュー前に鼻出血を発症したことがあるので以前は加減しながら調整していましたが、今回はこれだけの相手と戦うので手加減せずにしっかり攻め切りました」とのことで、仕上がりに関しても初戦以上は確実。マーフィー騎手とのコンビで、流れ次第では大物食いがあっても。



3枠3番
オーロラフラッシュ
牝2/54.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:50.5%
東京芝:1-0-0-0 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

今年の東スポ杯2歳S唯一の牝馬である藤沢和雄厩舎オーロラフラッシュ。今週は日曜日に牝馬限定のマイル戦赤松賞があり、少頭数を見越して東スポ杯2歳Sとダブル登録をしている牝馬は他にもいたが、結局東スポ杯に回ってきたのはこの馬だけだった。
「この馬も最初は赤松賞のつもりだったんですが、頭数があまりに少ないし、土曜ならルメール騎手が乗れるという事情もあったので」と語るのは厩舎筋の関係者。他の牝馬はメンバーの強力さにビビって予定通り自己条件に回ったが、藤沢和雄厩舎の場合は「ルメールが乗れるかどうか」がレース選択の大きなファクターになるということはご存知の通りだろう。
デビューから3戦全てで大きなロスや不利があり、未だにレースで全力を出し切ったことがないのがこの馬。「終いは確実に脚を使えるし、経験豊富なのでクラスが上がっても楽しみ」とのことだが、スムーズに回ってくれば重賞の舞台で過去最高のパフォーマンスが見せられるかもしれない。


5枠5番
アルジャンナ
牡2/55.0kg 
川田将雅/池江泰寿
騎手厩舎連対率:54.6%
東京芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値65%》

9月の阪神での新馬戦はこの馬の評判が轟き過ぎてレース不成立の危機になったほど。結局5頭立てで行われることになったレースをアッサリと突破したが、実は「仕上がりは5分だったし夏負けで状態は最悪だった」そうだ。新馬戦は勝ったという事実だけが重要で、その中身に関しては論じる必要なし。今回がアルジャンナの真価を問う一戦となる。
デビュー前にはとある情報筋が「池江厩舎の一番馬どころか、この世代の一番馬ですよ」と大絶賛していたほどで、別の関係者も「小倉の新馬を除外されたのが本当に勿体なかった。あそこならフルゲートだからイイ馬券になったのに」と勝つ前提で夏の除外を悔やんでいたという馬だ。
今回は「放牧に出して状態面はだいぶ上昇気配」とのこと。3週続けてウッドでの追い切りに川田騎手が騎乗しており、「初戦時は時計を出すのが目的のような追い切りだったが、今回はジックリと溜めて弾けさせることを覚えさせる調教を積んでいる。おかげで力みが抜けてきた」と、関係者も中間の調整過程を褒めていた。果たして、どんな競馬を披露するのか。


6枠6番
コントレイル
牡2/55.0kg 
ムーア/矢作芳人
騎手厩舎連対率:0.0%
東京芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.48.9
《期待値65%》

デビュー戦の時に「今年のノースヒルズはキズナ産駒で盛り上がっていますが、世代一番馬はコイツで間違いないでしょう」と情報筋からの猛プッシュがあったのが矢作芳人厩舎コントレイル。レースはその絶賛ぶりに違わず、好位で脚を溜めて軽々と突き抜ける優等生の内容で快勝。その後は放牧を挟み、当初は京都2歳Sの予定だったのを東スポ杯に切り替えて参戦してきた。
「初戦は矢作厩舎らしく追い切り2本で仕上げていませんでしたからね。それであの勝ちっぷりだから能力は本物だし、今回は2戦目の重賞なのでシッカリ乗り込まれています」と厩舎筋。鞍上はラインベックがいるため福永騎手からムーア騎手に乗り替わることが決まっていたが、福永騎手も相当後ろ髪を引かれていたそうだ。
「東京への輸送も含めて、来春への試金石になるでしょう」という厩舎の話からは、既にダービーへの期待が垣間見える。大目標に向けて、今回の相手は倒すべき目標として申し分ない。


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