福島記念

福島競馬場4日目11R
第55回
福島記念
芝 2000m/GⅢ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランク マル特M】


昨年はグレード制導入後としては初めてとなる“1・2・3番人気の3頭による決着”となった福島記念だが、やはりこのレースの本質は秋のローカルハンデ重賞らしい波乱。今年はハンデの上下差8.5キロで前日発売の1番人気が重賞未勝利馬、出走馬のほぼ半数が前走2桁着順という、いかにもな雰囲気が漂っている。
前走大敗、実績不足、マイナー厩舎、リーディング下位騎手…。普通は買えないようなプロフィールでも、「ココで勝たせたい」という根拠さえあれば大駆けが叶うのが福島記念というレース。昨年の勝ち馬スティッフェリオ、一昨年のウインブライトは今やGⅠの常連だが、当時はローカル廻りの1.5流に過ぎなかった。混戦ムードの福島記念、他を上回る勝負気配を秘めている馬とは?
穴馬券の巣窟『秋福』は早くも来週で幕引き。最終週かつGⅠ裏で高額条件のない来週は、さらに難解かつ、高配当への期待が高まる開催となるだろう。表のマイルチャンピオンシップ、東スポ杯とともに“裏”の『秋福』には最後までご注目頂きたい。







1枠2番
リリックドラマ
牝5/52.0kg 
西村淳也/岡田稲男
騎手厩舎連対率:31.3%
福島芝:1-2-1-0 
芝2000m:1-6-2-6 
最高タイム:1.59.7
《期待値60%》

昨年の福島記念はマルターズアポジー、マイスタイル、マイネルハニーといった逃げ馬が揃ったことでレース前から先行争いに注目が集まっていたが、今年はどうやらリリックドラマの単騎逃げが叶いそうな顔ぶれとなっている。
前走のトルマリンSでも【スーパーショット】の本命馬として推奨し、4番人気で悠々と逃げ切り勝ちを収めたこの馬。トルマリンSは外回りながら渋った馬場を味方にすることが出来たが、本来合っているのは小回りコース。福島へのコース替わりは好材料だろう。
関係者も「今回も何も考えずに行くだけ行く」と逃げ宣言。「これまでも結果が出ていたレースは馬場や展開に恵まれていたことが多いので、今回も時計が掛かってほしい」とのことだ。





2枠4番
アドマイヤジャスタ
牡3/53.0kg 
藤田菜七子/須貝尚介
騎手厩舎連対率:-
福島芝:未経験 
芝2000m:1-1-0-1 
最高タイム:1.59.0
《期待値60%》

藤田菜七子騎手が騎乗することで話題となっているアドマイヤジャスタだが、話題性だけでなく実績も十分。ホープフルSではサートゥルナーリアの2着に走り、皐月賞は大出遅れを喫しながら8着。この内容が評価されダービーでは4番人気に支持されていた。
「京都大賞典は仕上がり途上だったし、先を見据えてのレースだったので結果に関しては仕方ありません。その後は2000mくらいが合っているということで、菊花賞やアルゼンチン共和国杯は見送ってこのレースへ。上積みは見込めるし53キロも恵まれました」と、厩舎サイドは復活に向けて気合十分。さらに今回は初めてブリンカーも着けてきている。


3枠5番
レッドローゼス
牡5/56.0kg 
田辺裕信/国枝栄
騎手厩舎連対率:66.7%
福島芝:1-0-0-0 
芝2000m:3-3-3-4 
最高タイム:1.58.2
《期待値65%》

前走のオクトーバーSは堅実さが強みのレッドローゼスにしては珍しい大敗となってしまったが、厩舎サイドは結果に関してはあまり気にしていない。
元々、9月中旬に帰厩した直後から言われていたのが「秋は福島記念を目標にする」というもので、オクトーバーSは最初からそのための叩き台。鞍上に関しても「福島記念の前に乗ってもらって感触を確かめてもらいたいから」と、オクトーバーSからセットで田辺裕信騎手に頼んでいた。
そのオクトーバーSは台風で1週順延となり、中間には軽い挫跖で調整遅れもあり、レース後の田辺騎手は「初めての騎乗だったし、東京だと脚の使いどころが掴み切れなかった」とコメント。ここまで聞くと、大敗も已む無しという感想だ。
春の福島民報杯ではクレッシェンドラヴに勝っており、小回りコーナー4つの1800~2000mではほぼ完璧な成績。「大敗した割にハンデが軽くならなかった」というのが厩舎としては唯一不満な点らしいが…。


3枠6番
デンコウアンジュ
牝6/55.0kg 
柴田善臣/荒川義之
騎手厩舎連対率:20.0%
福島芝:1-0-1-1 
芝2000m:0-0-0-1 
最高タイム:1.59.3
《期待値60%》

2016年と2017年の11月はエリザベス女王杯に出走し、2018年の11月はマイル戦のOP特別キャピタルSに出走していたデンコウアンジュだが、6歳の秋となる今年はエリザベス女王杯裏の福島記念に出走することとなった。これは春に福島牝馬Sを勝ったことを踏まえてコース適性を重視したもので、福島コースは福島牝馬Sを3回走って④③①着と結果が出ている。
「前走は久々は走らないと言われていた割に直線で弾けてくれましたね」とカシオペアSの4着を振り返るのは柴田善臣騎手に近い関係者。そこから中1週だが、このローテーションは予定通りでしっかり状態は上がっているという話だ。
気になるのは距離だろう。冒頭で福島牝馬Sを引き合いに出しコース相性が良いとは言ったが、福島牝馬Sは1800m。その1800mもほぼトライアルや叩き台のレースでしか走っておらず、基本はマイルの馬。2000m以上はオークス9着、秋華賞9着、エリ女11着・13着と、大レースしか走っていないが全て大敗している。「ゆったりした流れになれば脚を使えると思うので、福島らしい動きのある流れにはならないでほしい」と話していた。





5枠9番
ステイフーリッシュ
牡4/57.5kg 
中谷雄太/矢作芳人
騎手厩舎連対率:14.9%
福島芝:未経験 
芝2000m:1-1-4-2 
最高タイム:1.59.0
《期待値65%》

古馬相手のレースを始めてから中距離重賞では常に善戦を続けているステイフーリッシュ。GⅠの大阪杯と“GⅠ級”の札幌記念は大敗してしまったが、他のレースは全て2~3着。福島記念も好走が期待できるランクのレースと考えていいだろう。
「放牧から戻ってきたとき体が減っていたので体重を戻すのに時間が掛かった」とのことで、先週の時点では厩舎のトーンもあまり上がってこなかったが、今週の追い切りで帳尻が合った感じ。「格好は付けられるデキ」とようやく前向きな話が出てきた。「ハンデはそろそろ厳しくなってきたけど、GⅢだったらいい競馬をしたい」とのことだ。
矢作芳人厩舎はエリザベス女王杯にラヴズオンリーユーを、東京メインのオーロCにエントシャイデンを使っており、同日重賞ダブル制覇や同日メイン3連勝といった快挙を成し遂げるチャンス。まずは15時20分発走の福島記念で厩舎に勢いをもたらしたい。


5枠10番
クレッシェンドラヴ
牡5/55.0kg 
内田博幸/林徹
騎手厩舎連対率:31.3%
福島芝:0-3-0-0 
芝2000m:2-2-0-2 
最高タイム:1.58.7
《期待値65%》

福島記念のような波乱傾向のあるローカル重賞だと、競馬ファンやマスコミが意識するのがハンデ。クレッシェンドラヴが前日オッズで1番人気となっているのも、その辺りを意識するファンが多い証拠なのだろう。
今年の福島の芝2000m戦では2戦連続2着だが、福島民報杯では1着レッドローゼスの54キロに対して2着クレッシェンドラヴも54キロ。しかし今回はクレッシェンドラヴ55キロに対しレッドローゼスは56キロと1キロ差が付いた。次の七夕賞はミッキースワロー57.5キロにクレッシェンドラヴ55キロで1・2着だったが、今回はミッキースワローが58.5キロでクレッシェンドラヴは55キロ。こちらの比較でも1キロ有利になっている。
「OP入りしてからは勝てていないが、レースぶりは確実に成長しています。オールカマーで同斤量だったミッキースワローとは一気に3.5キロも差が付きますしね」と、陣営もハンデ差は意識しており、「福島では良い競馬を続けているし、このレースで重賞制覇だと目標にしてきました」とのことで、かなり気合は入っている。





6枠12番
ミッキースワロー
牡5/58.5kg 
菊沢一樹/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:16.4%
福島芝:2-0-1-0 
芝2000m:2-1-0-3 
最高タイム:1.58.7
《期待値65%》

エプソムCの大敗で人気を落としていた七夕賞で巻き返しを確信して本命公開し、大本線での的中をお届けしたミッキースワロー。振り返れば3歳秋のセントライト記念において「アルアインより上」と断言して【参加者限定SPECIALTY】の本命馬に抜擢した時から始まり、随分とWORLDに縁の深い馬となっている。
今回はトップハンデの58.5キロ。それも当然で、近2走は七夕賞1着→オールカマー2着。しかも、昨年の秋競馬ではジャパンカップ→有馬記念というローテで走った馬が今年はローカルの福島記念なのだから、ハンデは背負って当然。それでも受けて立たねばならない立場ということになる。
陣営は「59キロだったら使わなかったが、58.5までなら勝ち負けだと考えていた。この相手だったらハンデに関係なく勝てないともうGⅠとは言っていられない」と強気。「今年もジャパンカップという手はあったが、得意の福島で実を取りに行くことにした」とのことで、勝てば有馬記念らしい。


7枠14番
アロハリリー
牝4/54.0kg 
酒井学/高野友和
騎手厩舎連対率:33.3%
福島芝:未経験 
芝2000m:4-1-1-1 
最高タイム:1.59.4
《期待値55%》

小倉で2連勝を果たした理由は「現地滞在の効果で落ち着いていたから」というアロハリリー。この話を現地筋から聞いていた博多Sでは本命公開して3種馬券的中をお届けしている。
今回は福島でのレースとなるが、もちろん陣営は対策しており「火曜に追い切ってから水曜に福島競馬場に移動し、当日まで向こうで慣れさせている」という疑似滞在競馬でレースに臨む。現在のルールではこれが福島にいられる最長期間だそうだ。「力が出せる環境を整えれば強い競馬が出来ることは夏に分かりましたから」と、厩舎サイドは『秋福』でも夏の連勝の続きを狙っている。
エリザベス女王杯でなく福島記念なのは、小回りコースへの適性を見込んで。ハンデ54キロ(換算56キロ)については「思ったより重かった」とのことだが、陣営の異例の対策が実るかどうか。



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