京王杯2歳S

東京競馬場1日目11R
第55回
京王杯2歳S
芝 1400m/GⅡ/2歳/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


今年は10頭立てながら、函館2歳Sと小倉2歳Sの勝ち馬が激突。どちらもマイルの大舞台に向けて、まずは1400mでメドを立てておきたいところだろう。函館2歳S2着もタイセイビジョンも「GⅠに向けて良いレースをしたい」という関係者の話があり、各馬朝日杯FSを見据えてという雰囲気だ。
今年は牝馬が3頭いるが、近年要注目のパターンだった「関西の牝馬がファンタジーSではなく敢えて京王杯2歳S」という出走馬はいない。基本的に今年のこのレースは朝日杯FS出走を巡る戦いとなるだろう。
11月は2歳重賞が本格化。来週はデイリー杯2歳S、再来週は東スポ杯2歳S、3週後は京都2歳Sと、来春の主役候補たちが揃うレースが続く。今週のこのレースからしっかり結果を分析していきたい。







2枠2番
マイネルグリット
牡2/55.0kg 
国分優作/吉田直弘
騎手厩舎連対率:13.3%
東京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

新馬戦、フェニックス賞、小倉2歳Sとデビューから3連勝中の吉田直弘厩舎マイネルグリット。初戦で破ったクリスティは2週前のオープン特別アイビーSで2着、2戦目で破ったゼンノジャスタはこれも2週前に2歳1勝クラスを勝ち上がっており、小倉2歳Sでクビ差退けたトリプルエースは次週のデイリー杯2歳Sで最有力候補の1頭の数えられている。しっかりと相手のレベルも伴っている中での3連勝だ。
そして、小倉2歳S勝ち馬の京王杯2歳S参戦となると距離への対応を不安視されるのが通常だが、マイネルグリットは新馬勝ちが中京のマイル戦。1400mどころかマイルで結果を出している小倉2歳S勝ち馬というのは珍しいパターンだ。
「とにかく順調です。小倉の時は少し硬さがあったけど、今は一段と良くなりました。不安はありません」と厩舎の担当は強気一辺倒だったとのこと。厩舎筋の関係者は「この厩舎にいる馬の中では最上級の存在。ファンタジーSに使う方(パドゥヴァルス)より全然良い。輸送も左回りも経験済みだし、厩舎と鞍上の名前が違ったら断然人気でもおかしくないんじゃないか」と語る。


3枠3番
グレイトホーン
牡2/55.0kg 
藤田菜七子/根本康広
騎手厩舎連対率:5.4%
東京芝:0-1-0-0 
芝1400m:未経験 
《期待値55%》

新潟の年間リーディングを獲得し、また女性騎手として新たなページを開いた藤田菜七子騎手。週明けにはコパノキッキングとのコンビで交流GⅠ制覇という大仕事が待ち受けるが、その前に土曜日は久々のJRA重賞への騎乗。自らが9月の中山で勝たせた、所属の根本康広厩舎のグレイトホーンに騎乗する。
「道悪で2戦したので夏場は休ませたんですが、それが良かったですね。仕上がり自体は初戦の方が上だったように感じたんですが、楽々差し切ってくれました。夏を越して良い成長を見せてくれました」と厩舎スタッフ。福島の時から馬体が12キロ増えて、馬群の外から鋭い決め手を繰り出しての快勝。明らかにレース内容が良くなっていた。
「今回は3キロ減の恩恵が無くなるし、今までとは相手のレベルが全然違う」と、あくまでも陣営は挑戦者の立場だったが、東京の長い直線で決め手勝負ならばそこまで大きな差はないはず。


4枠4番
タイセイビジョン
牡2/55.0kg 
ルメール/西村真幸
騎手厩舎連対率:66.7%
東京芝:未経験 
芝1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.23.0
《期待値65%》

函館2歳Sで、ある意味勝ち馬より目立つ競馬をしていたのが西村真幸厩舎タイセイビジョンだろう。阪神芝1400mで新馬勝ちしてからの函館転戦で、レース前から「この距離は忙しそうだし、小回りの函館となるとなおさら追走に不安がある」と懸念されていたが、レース前半はまさしく危惧していた通りの展開。出遅れてそのまま追走もままならずルメール騎手の手は動きっぱなし。普通なら大敗というレースぶりだった。
しかし、4コーナーで内を回って馬群に追い付くと、直線は進路を探しながらはち切れんばかりの手応え。外に持ち出すと2着争いを繰り広げていた各馬を一瞬で交わして単独の2着を確保した。逃げ切ったビアンフェは遥か前にいたが、ポテンシャルの高さを見せ付けたのはタイセイビジョンの方だった。
「ある程度予期していたような内容でしたが、やはり能力はあります。距離延長と長い直線は間違いなくプラスだし、今回はGⅠに向けて良いレースをしてもらいたいですね」と陣営は前向き。引き続きルメール騎手が乗りに来ているのも期待の高さの表れだろう。果たして逆転は叶うか。





5枠5番
ヴァルナ
牡2/55.0kg 
スミヨン/寺島良
騎手厩舎連対率:-
東京芝:1-0-0-0 
芝1400m:未経験 
《期待値55%》

東京に遠征してきた前走が逃げて上がり最速、3馬身半差の完勝だった寺島良厩舎ヴァルナ。WORLDはこのレースでヴァルナから本命公開し、3連単3万4250円の的中をお届けしている。その際にもお伝えしたように「関東馬が手薄で頭数も少なく、相手に恵まれた関東遠征」だったことは間違いないが、ここまでのワンサイドゲームになるとは関係者の期待以上だったようだ。
今回は前走で乗った福永騎手の「今後のために競馬を教えるなら、1400mで溜める競馬をするといい」という進言を受けての重賞挑戦。とはいえ、厩舎サイドは「この頭数だし、前走の勝ちっぷりからすれば賞金加算くらいは出来るはず」と気合十分。しっかり結果を見据えている。
ちなみに、スミヨン騎手が騎乗することでより注目を集めている側面があるが、この点については「本当はトリプルエースにココを使って欲しくて営業していたけど、デイリー杯に行くと譲ってくれなかったので、取り敢えずこの馬で手を打つことにした」というのがヴァルナへの騎乗の経緯。もちろんスミヨン騎手が乗ることによって引き出される面はあるだろうが、手応えがあるからこの馬を選んだ、という話ではない。


7枠7番
カイトレッド
牝2/54.0kg 
柴田大知/和田雄二
騎手厩舎連対率:8.0%
東京芝:1-0-0-0 
芝1400m:1-0-0-1 
最高タイム:1.21.7
《期待値60%》

牝馬なのでファンタジーSにも登録していたが、輸送のない東京で牡馬相手に戦うことを選んだ和田雄二厩舎カイトレッド。キャリア2戦で、東京芝1400mの新馬戦を快勝し、2戦目の京都芝1400mりんどう賞は5着。この2戦の成績も両天秤から東京でのレースを選んだ背景だろう。
「前走は直線でモタれてしまい力を出し切れませんでしたが、それでも上がりは最速。上のクラスでも通用する脚があることは分かったし、左回りで実際に勝っている東京に替われば期待できます。あとは牡馬相手にどこまでやれるかでしょう」と関係者は前向き。厩舎サイドが「完成度の高さが魅力」と語る期待馬で、今回はもう少しポジションも取れるはず。意外と侮れない1頭。





7枠8番
ビアンフェ
牡2/55.0kg 
藤岡佑介/中竹和也
騎手厩舎連対率:50.0%
東京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

抽選を突破して出走した函館2歳Sで後続を全く寄せ付けない逃げ切り勝ち。ブランボヌールとの函館2歳S姉弟制覇を果たすとともに、ノーズヒルズの生産馬がキズナ産駒の重賞初勝利を成し遂げた。キズナ産駒は初年度産駒からディープインパクトやロードカナロアに劣らぬ大活躍を続け、木曜日には北海道2歳優駿も制してしまったが、その旗頭として今回はGⅡ制覇を狙う。
関係者は意外と慎重で、「輸送や左回り、1ハロン延長など心配な部分はある」という点に加え、「この中間はずっとゲート練習をしている。出遅れるというより、入る時に毎回ゴネてしまうのが問題」と、この中間はゲートにも心配な面が出てきているようだ。
とはいえ、能力上位であることは明らか。藤岡佑介騎手の関係者は「この馬のために東京に行くんだから何とかしたい」と話しており、本人は「この時期の2歳戦なら、距離やコースは大丈夫。メンバー的に良いレースになる」と自信を持っているとのこと。



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