シリウスS

阪神競馬場8日目11R
第23回
シリウスS
ダ 2000m/GⅢ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


スプリンターズSの前日に阪神競馬場で行われるダート重賞。9月23日に船橋で日本テレビ盃、10月1日に金沢で白山大賞典と、この時期は条件の近い交流重賞も多く組まれているためメンバーが分散しやすく、今年は3年ぶりにフルゲート割れの14頭立てとなった。ちなみに、特別登録のあったグリム、リアンヴェリテ、テルペリオンの3頭はいずれも白山大賞典に出走するため回避している。
昨年は3歳馬オメガパフュームと6歳馬ウェスタールンドのワンツー。オメガパフュームはその後交流GⅠを2勝し、ウェスタールンドの方はチャンピオンズCで2着に好走し、WORLDメンバーの皆様にとっても思い出深い、あの大的中の立役者となった。過去の好走馬を見ても、出世レースと呼んでいいだろう。スプリンターズSに気持ちが行くのは当然ながら、このレースも見逃せない。
秋の中山・阪神開催は今週でフィナーレとなり、10月から西は京都に舞台が移る。開幕週に待ち受けるのは伝統のGⅡ京都大賞典。今年は春の天皇賞で激闘を演じたグローリーヴェイズやエタリオウ、京都記念を勝ったダンビュライトに、エアウィンザーなども出走予定。近年は毎日王冠に比べて頭数もメンバーレベルも地味と言われることが少なくなかったが、今年は楽しいレースになりそうだ。




1枠1番
ピオネロ
牡8/56.0kg 
北村友一/松永幹夫
騎手厩舎連対率:36.4%
阪神ダ:0-2-1-2 
ダ2000m:0-3-1-0 
最高タイム:2.01.7
《期待値65%》

8歳の秋を迎え、これがキャリア41戦目となる古豪ピオネロ。シリウスSは2016年に2着、2017年に3着と連続好走しているレース(昨年は不出走)で、今年も関係者の期待は高い。勝ち星からは3年間遠ざかっているものの、まだまだ安定感のある走りは健在。同じ阪神2000mで行われた今年2月の仁川Sでは人気薄で2着に好走している。
前走のBSN賞は7着に敗れたが、陣営は「内枠が災いしてスムーズに動けず終わってしまったが、展開次第でもっと走れる手応えは感じた。次は状態も上向いてくるだろうし、何とか巻き返したい」と、今回のシリウスSに向けて意欲十分。最終追い切りを見届けた松永幹夫調教師は「老け込んだ感じはなくとにかく元気一杯」と動きを評価していたという。





2枠2番
タイムフライヤー
牡4/57.0kg 
ルメール/松田国英
騎手厩舎連対率:57.1%
阪神ダ:未経験 
ダ2000m:未経験 
《期待値70%》

前走のエルムSが初めてのダート戦だったタイムフライヤー。GⅠ馬が4歳夏にダート転向を決めたことで当時も話題になっていたが、実はダート出走の話が最初に決まったのは5月の平安S。その話は脚元を痛めてしまったため流れたが、リリーバレーで仕上げ直して改めてダートのエルムS出走が決まったという経緯だった。さらに言えば、一部の関係者はダービーが終わった直後から「この馬の本質はダート。菊花賞は距離が合わないし、早くダートに行く決断をすべき」と主張していたそうだ。
さて、初ダートとなったエルムSは数字だけ見ると5番人気6着という平凡な結果だが、その内容は見どころ十分。先行争いが激化して結果的に典型的な追い込み決着となったレースだったが、その流れを前々で追走し、4コーナーではリアンヴェリテを追って2番手。直線では一旦先頭に立つシーンもあった。初めてのダート戦であれだけ厳しい流れの中見せ場を作れたのは優秀と言える。
今回はダート2戦目かつ、芝からの転向組でも走りやすい阪神の2000m戦。さらに、このタイミングで3歳春の若葉S以来となるルメール騎手とのコンビが実現した。「脚部不安で予定が延びたため前走はプラス18キロだったが、今回はより引き締まっている」とのことで、エルムSからの上積みも十分。前進あって後退なしという雰囲気だ。





3枠4番
モズアトラクション
牡5/57.5kg 
藤岡康太/松下武士
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神ダ:1-0-0-3 
ダ2000m:1-0-0-1 
最高タイム:2.03.6
《期待値65%》

WORLDも本命公開していたエルムSで待望の重賞初勝利を挙げたモズアトラクション。展開の助けがあったことは否定できないが、レース前からこの馬に展開が向くということは半ば分かっていたこと。流れを読み切って絶好のタイミング、絶好の進路取りで仕掛けていった藤岡康太騎手の手腕は見事だった。
5月の平安Sで激走を果たしてから、目下4戦連続で上がり最速をマーク。オープンでは頭打ち気味だった今年の年明けまでと比べると、地力自体が強化されてきている。「これまで暑い時期は得意でないのであまり使っていなかったが、今年は北海道の滞在競馬が良かった」という話なので今回は栗東に戻っての調整がどうかだが、「コース自体は今回の方が合っている。展開待ちなのは変わらないが、阪神なら前崩れを待たなくてもある程度地力で勝負できる」と、陣営は自信を持っている様子。





4枠6番
ロードゴラッソ
牡4/55.0kg 
藤岡佑介/藤岡健一
騎手厩舎連対率:17.6%
阪神ダ:1-0-0-0 
ダ2000m:0-0-0-1 
最高タイム:2.03.9
《期待値65%》

ダートに替わってから3戦3勝の快進撃でオープン入りを果たし、その後もマーチS6着、大沼S2着、盛岡のマーキュリーCで4着と、十分に重賞でも通用するところを見せているロードゴラッソ。前走に関しては「大外枠だったため、1~2コーナーでポジションを取りに行ったら引っ掛かってしまった」と関係者。道中で一旦交わした相手に直線で差し返された内容は確かにチグハグだったが、2000mという距離でバテた訳ではないようだ。
「折り合いさえ付けば、重賞でも勝ち負けの力はある」と厩舎サイドは前向き。グリム、リアンヴェリテといった先行馬が回避したことでこの馬は恩恵を受ける側でもある。ダートではもっと上を目指せるポテンシャルがある馬で、そろそろ重賞でも勝ち負けの機会が巡ってくるか。


5枠8番
アングライフェン
牡7/57.0kg 
川田将雅/安田隆行
騎手厩舎連対率:66.7%
阪神ダ:0-0-1-0 
ダ2000m:0-0-1-0 
最高タイム:2.06.0
《期待値65%》

ダート路線に転向したのは昨年の初頭だったが、7歳を迎えた今年になって5戦2勝と調子を上げてきているアングライフェン。今回は東海S以来となる重賞挑戦となるが、アルデバランS、ブリリアントSで2勝を積み上げてきた今なら重賞でも格負けすることはないだろう。
「前走は58キロを背負わされていたし、行き脚が付かず後方からとなって途中でマクるややチグハグな内容だった。それでも大崩れしなかったようにダートの走りは確実に良くなっているし、この秋はもっと大きなところを狙いたいと考えている」と関係者のトーンはかなり高く、今回勝てれば交流重賞やGⅠの常連となれるチャンス。ルメール騎手は今回乗れないものの、代わりにリーディングジョッキーを確保してきたように本気度は十分。


6枠10番
マッスルビーチ
牡3/50.0kg 
松岡正海/鈴木孝志
騎手厩舎連対率:-
阪神ダ:2-1-0-1 
ダ2000m:未経験 
《期待値60%》

シリウスSはこの時期のダート重賞としては珍しく、3歳馬の好走が多い。過去10年を見ても、ワンダーアキュート、ケイアイレオーネ、そして去年のオメガパフュームと3頭の3歳馬が勝利している。ただし、この3頭はいずれも春から世代のダート路線の主力として実績を積み重ねてきた馬たち。今年唯一の3歳馬であるマッスルビーチはこれまでの3歳馬とは全く違うタイプで、それゆえに良くも悪くも怪しいところがある。
「格上挑戦でハンデ50キロ。普通ならこのタイミングで焦って古馬相手の重賞に行かなくても地道に勝ち上がっていけばいいんですが、やはり前走の勝ちっぷりでしょうね」と語るのは厩舎筋の関係者。阪神開幕の鳥取特別は時計も上がりも超優秀な内容での3馬身半差。確かに数字だけなら3勝クラスどころかOPでも通用するレベルで、ちょうどいい中2週でハンデ戦のシリウスSが組まれているとなれば、厩舎やオーナーサイドの気持ちが動くのも納得だ。
前走後に急遽参戦を決め、格上挑戦のため出走馬が集まれば除外のリスクもあったため、鞍上は代打で松岡正海騎手が務めることに。以前は1800mでも引っ掛かると言われていた馬なので距離への不安もあり、いきなり頭越しでの重賞挑戦では力関係も見え辛いが…。この果敢な挑戦がどう出るか、ある意味では今年のシリウスSで最も気になる存在かもしれない。


7枠11番
ジョーダンキング
牡6/55.0kg 
岩田康誠/藤原英昭
騎手厩舎連対率:23.1%
阪神ダ:3-4-0-0 
ダ2000m:3-1-0-0 
最高タイム:2.04.2
《期待値60%》

中央再転入から8戦連続連対を記録してオープン入り。重賞に挑戦した2戦は壁に跳ね返されるような結果となったものの、前走の名鉄杯では再び2着に好走し、改めて重賞制覇へ意気込んでいるジョーダンキング。阪神のダート2000mは4戦3勝2着1回と抜群の成績を残してきたコースで、陣営はこの条件で行われるシリウスSを以前から意識していたそうだ。
「名鉄杯はレコード決着の中、自分から動いて勝ち馬を負かしにいっての2着。3着以下には決定的な差を付けていたし、重賞でも戦えるという手応えを掴める内容でした。レース後放牧に出してこのレースというのは予定通りで、相変わらず調教は地味ですが実戦で力を発揮するタイプなので心配はしていません」と関係者は今回に向けての感触を語っている。確かにまだ重賞通用のメドが立っている訳ではないが、ハンデ55キロなら軽視はできないところ。



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