神戸新聞杯

阪神競馬場7日目11R
第67回
神戸新聞杯
芝 2400m/GⅡ/3歳/牡・牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


サートゥルナーリアとヴェロックスの存在により、10数年ぶりの8頭立てという少頭数になった今年の神戸新聞杯。ワグネリアン対エポカドーロの昨年、オルフェーヴル対ウインバリアシオンの2011年、ローズキングダム対エイシンフラッシュの2010年など、春の主役2頭による一騎打ちという神戸新聞杯は度々あるものだが、ダービー3・4着馬の戦いがここまで絶対視されるのは稀なことだろう。
世間の関心は『サートゥルナーリアとヴェロックス、どちらが勝つか』と『3着争いを制するのはどの馬か』という2点に絞られているが…。正直なところ、世間に出ていない情報を加味してもその大筋が覆る可能性はそれほど高くない。
来月に控える菊花賞、もしくは天皇賞・秋、ジャパンカップといったGⅠに向けてしっかりレースを見届けつつ、馬券で勝つという視点では、普通のレースとは違ったひと工夫が必要になるかもしれない。
来週はいよいよこの秋最初のGⅠスプリンターズSが中山で行われるが、阪神ではその前日にダート重賞のシリウスSが行われる。地方交流重賞も増えてくる季節でメンバーレベルは年によってまちまちだが、今年はエルムSからの転戦組を中心になかなか面白い名前が集まっているようだ。







3枠3番
サートゥルナーリア
牡3/56.0kg 
ルメール/角居勝彦
騎手厩舎連対率:100.0%
阪神芝:1-0-0-0 
芝2400m:0-0-0-1 
最高タイム:2.23.1
《期待値70%》

◎ダノンキングリー、穴ロジャーバローズで衝撃的な的中をお届けする結果となった第86回日本ダービー。その裏で、単勝1.6倍の支持を裏切ったのがサートゥルナーリアだった。レーン騎手への乗り替わり、デビュー以来初めてとなる中5週、距離不安、レース前のイレ込み、そして出遅れ…。ダービーの敗因は今も一つに決めることは出来ないが、関係者だれもが一致しているのが「ダービーの敗戦がこの馬の限界ではない」ということ。今回はダービーと同じ2400m戦だが、ダービーで先着されたヴェロックスを遥かに上回る支持を集めている。
今回は「本当に2400mが長いのかを見極めるためのレース」というテーマがあるようだが、仮に勝っても菊花賞には向かわないとのこと。関係者の間ではかなり前からの共通認識だったが、先日某所での発表によりファンの間でも明らかになった。





4枠4番
レッドジェニアル
牡3/56.0kg 
酒井学/高橋義忠
騎手厩舎連対率:18.2%
阪神芝:0-0-0-1 
芝2400m:0-0-0-2 
最高タイム:2.23.4
《期待値60%》

京都新聞杯を勝ってダービーは上がり2位タイでの8着。春シーズンの最後に結果を出した高橋義忠厩舎レッドジェニアルだが、実は「京都新聞杯は腕試しのつもりで使ったら勝ってしまって、クラブの馬なので使わざるを得なくなった」という裏話があった。デキに関しても「京都新聞杯がピークで、ダービーは何とか維持できたという感じ」だったが、それであの内容だったことで、関係者の評価は高まった。
「ダービーであれだけ走れたことで、秋は正式に菊花賞を目標にすることが決まりました。スタミナには自信があるし、春の実績馬がいない今年は本気でチャンスがあると思っています」と、厩舎サイドはかなりトーンが高い。ただし、だからこそ「菊花賞を本気で狙いに行くので、今回は叩き台に徹する」とのこと。「今回はビシっと仕上げていないし、上2頭との力の差を図るつもり。勝負は次です」と、目線は目の前のレースより1か月後に向いているようだった。






5枠5番
ヴェロックス
牡3/56.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:49.3%
阪神芝:1-1-0-0 
芝2400m:0-0-1-0 
最高タイム:2.23.0
《期待値70%》

日本ダービーでのWORLDの最終決断は◎ダノンキングリー、○ヴェロックス、▲サートゥルナーリア、穴ロジャーバローズの順。結局ロジャーバローズが1着となり、その後は◎→○→▲という順での入線となったが、ヴェロックスをサートゥルナーリアより上に取っていた根拠は、何より安定感と総合力の高さ。サートゥルナーリアがイレ込みに出遅れ、大外へのブン回しで自滅のような負け方をした一方、ヴェロックスはしっかり力を出し切って3着争いを制した。
今回は「サートゥルナーリアとの一騎打ちになるのは間違いない」としつつ、「前走で先着はしたが、やはり本質的には向こうの方が上。今回は再び挑戦者の立場で、ソツ無く競馬をしてそれだけ差を詰められるか」と、サートゥルナーリアを格上の存在として意識している。とはいえ皐月賞はアタマ差負けで、ダービーは半馬身差勝ち。能力だけでなく“レースの上手さ”も込みなら、互角以上に戦えている。


6枠6番
シフルマン
牡3/56.0kg 
松山弘平/中尾秀正
騎手厩舎連対率:20.0%
阪神芝:1-0-1-0 
芝2400m:未経験 
《期待値60%》

サートゥルナーリアとヴェロックスを除く6頭が口を揃えて「あの2頭は別格。何とか3着争いは制したい」と話す今年の神戸新聞杯。中尾秀正厩舎シフルマンの関係者は「あの2頭はさすがにエンジンが違う」という表現を使っていたが、やはり狙いは3着。ただ、その3着争いならば自信がありそうな雰囲気だった。
若葉Sではヴェロックスから4馬身弱、ワールドプレミアとは3/4馬身差の3着で皐月賞への出走は叶わなかったが、その後で早苗賞、京橋特別を連勝。早い段階で3勝目を挙げられたこともあり、夏場は休養して神戸新聞杯に備えることが出来た。「前走から大きく変わったという印象はないですが、緩むことなく連勝中の勢いは維持しています。広いコースでノビノビ走らせた方が良いので今回の条件は楽しみだし、血統的にも今回、そして次のレースの距離は向くと考えています」と、陣営の言葉からは節々から自信のある様子が感じ取れた。


8枠8番
ワールドプレミア
牡3/56.0kg 
武豊/友道康夫
騎手厩舎連対率:64.3%
阪神芝:0-1-0-0 
芝2400m:未経験 
《期待値60%》

若葉Sで皐月賞への権利を得るも、レース後に骨折が判明して休養することとなった友道康夫厩舎ワールドプレミア。ただ、陣営は「デビューからずっとソエに悩まされていて、満足な調教が出来ないまま走っていた。GⅠに出せなかったのは残念だが、このタイミングでしっかり休んで成長を促せたのは、これからを考えればプラスだったかもしれない」と語る。まさしく怪我の功名、そう言えるようにしたい秋シーズンとなる。
「体質はしっかりしてきて調教でも加減することは無くなりました。今回は力関係がどうかですが、この馬自身はしっかり仕上がっているし権利は取りたいところですね」と陣営。賞金的には2勝馬の立場で、権利が取れなければ菊花賞出走はほぼ不可能。厩舎としては「牡馬クラシック路線のGⅠで唯一とっていないのが菊花賞」ということで、何とか今年も菊花賞に管理馬を送り込みたいという話。



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する