セントライト記念

中山競馬場5日目11R
第73回
セントライト記念
芝 2200m/GⅡ/3歳/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


1番人気のザダルが単勝5倍台。ほぼ差がなくリオンリオン、ニシノデイジー、ルヴォルグ、オセアグレイトと10倍以下のオッズで続き、10倍台にも5頭がひしめくという前日オッズから分かる通り、今年のセントライト記念は中心不在の大混戦。
サートゥルナーリア、ヴェロックスという2頭が神戸新聞杯に向かうため、セントライト記念は東西を問わず権利が欲しい馬、少しでもチャンスを見込む馬が殺到し、2勝馬で抽選になるほどに。一方、神戸新聞杯はフルゲートを大きく割り込む頭数しか登録しないことが濃厚だそうだ。
ダービー最先着はニシノデイジーの5着。他には青葉賞1・2着馬やプリンシパルS勝ち馬、すみれS勝ち馬など、世代の第2グループと呼べるような馬が集まった。菊花賞、天皇賞、そしてGⅠよりもココで勝負…など、各馬の目標は様々で、それが一層混戦ムードに拍車を掛ける。果たして、秋競馬で好スタートを決めるのはどの馬か…!?
来週の中山は同じコースで行われる古馬GⅡオールカマー。レイデオロが今年もここから始動するが、ウインブライト、スティッフェリオら小回り巧者、そして夏競馬で結果を出したミッキースワロー、クレッシェンドラヴといったところも侮れない。今週もそうだが、秋のGⅠ本番に向けて見逃せないレースとなりそうだ。







1枠1番
ザダル
牡3/56.0kg 
石橋脩/大竹正博
騎手厩舎連対率:23.5%
中山芝:2-0-0-0 
芝2200m:未経験 
《期待値65%》

デビューから3戦3勝でプリンシパルSも勝っている大竹正博厩舎ザダルだが、春はGⅠに出ないまま終了。今年はプリンシパルSが雹による中止順延というまさかの事態になり、翌週に延期されたため本番のダービーまでは中1週。ザダルはレース前から「再輸送になるしダービーまで中1週。勝っても本番に行くかは慎重に考えないといけない」という話になっていた。
結局、「本当はダービーに使える状態で、調教師は何としても使いたがっていた」という状況だったものの、ノーザンF天栄側の許可が降りずに春シーズンは打ち切り。この経緯ゆえに、秋競馬での飛躍に対する気持ちは強い。「東京でも結果を出せたのは大きかったが、ここまで3戦を見る限り中山向きというのが厩舎の見立て。距離はもたないと思っているのでセントライト記念は何としても勝って、菊花賞にはいかないつもりだけど、そこは最終的にノーザンが決めることだから」と関係者は現在の状況を語る。





1枠2番
サトノルークス
牡3/56.0kg 
川田将雅/池江泰寿
騎手厩舎連対率:53.1%
中山芝:0-0-0-1 
芝2200m:1-0-0-0 
最高タイム:2.13.6
《期待値55%》

未勝利→500万→すみれSと3連勝してクラシック路線に乗るも、本番の皐月賞は14着、ダービーは17着と2戦連続の大敗で春シーズンを終えた池江泰寿厩舎サトノルークス。とはいえ、春の時点で「血統的には晩成で、良くなってくるのは秋以降か古馬になってから。今はうまくレースを選んでGⅠに出られただけで充分だよ」と関係者は話していた。セレクト2億9千万の超良血、GⅠ2戦の大敗でこの馬の能力を見限る訳にはいかない。
さて、夏を越しての復帰戦はセントライト記念。池江厩舎が神戸新聞杯の強敵を避けてセントライト記念から持ち馬を始動させるのは常套手段。アルアイン、サトノクロニクル、プロフェット、ベルーフ、サトノラーゼン、トゥザワールドと過去5年だけで6頭がセントライト記念を使い、そのうちアルアイン、サトノクロニクル、トゥザワールドはキッチリ馬券になっている。
ただし、今回のサトノルークスはイマイチ陣営のトーンが上がってこない。「徐々に良くなってきたけど、本格化はまだまだ先という感じ。一応の態勢は整ったけど、まだまだ緩さや左右のバランスの悪さは改善途上といったところ。何とか格好を付けて菊花賞には行きたいけど…」と、あまり歯切れは良くなかった。


4枠7番
オセアグレイト
牡3/56.0kg 
野中悠太郎/菊川正達
騎手厩舎連対率:22.9%
中山芝:0-1-0-1 
芝2200m:0-0-0-1 
最高タイム:2.16.2
《期待値60%》

今年のセントライト記念で最も“夏の上がり馬”という表現が似合うのが菊川正達厩舎オセアグレイトだろう。初勝利を挙げたのはダービーが目前に迫る5月19日の東京競馬場だったが、そこから一気の3連勝。長距離志向の馬で、前走時から菊花賞が目標という話は聞いていたが、本番前の力試しとばかりにセントライト記念に歩を進めてきた。
「ここまでの3連勝が全て楽勝。この時期になって、レースを重ねるごとにレベルが上がっている。悠太郎が言うには『左右のバランスが良くなったことで馬がうんと良くなった』とのことだが、それは調教の動きにも表れていると思う」と、情報筋の口ぶりは快調。菊川師も「ポジションを取りに行っても掛からない利口な馬で、今回は距離、コースともピッタリ。相手は強くなるけどヒケは取りません」とかなり強気だった。菊花賞なら面白いというのが美浦での評判だったが、この感じなら2200mでも面白い。





4枠8番
リオンリオン
牡3/56.0kg 
横山典弘/松永幹夫
騎手厩舎連対率:30.0%
中山芝:0-0-1-0 
芝2200m:1-0-1-0 
最高タイム:2.12.7
《期待値65%》

「先週の京成杯オータムハンデでトロワゼトワルが逃げ切ったのを見て、セントライト記念も楽しみになりましたよ」とは、WORLDのとある情報筋の言葉。トロワゼトワルを絶妙のハイペースで逃がし、日本レコードでの重賞制覇に導いたのは横山典弘騎手。今回も逃げ戦法で才能を開花させたリオンリオンに乗るということで、先週の再現を期待する関係者は少なくない。
日本ダービーはまさかの騎乗停止による乗り替わり。紆余曲折を経て息子の横山武史騎手にダービー初騎乗を経験させる形となったが、レースでは暴走と言わざるを得ない形の逃げ。もちろん「悔いのないようにガツンと逃げてこい」という指示が出ていたようだが、やはり、逃げのペース配分、特に長距離戦では腕と経験が出るものだと再確認させられる結果だった。ダービーは度外視し、青葉賞の勝ちっぷりを再評価すれば、今回も最有力の1頭と判断するのが妥当なところ。





6枠12番
ニシノデイジー
牡3/56.0kg 
勝浦正樹/高木登
騎手厩舎連対率:14.3%
中山芝:0-0-1-2 
芝2200m:未経験 
《期待値65%》

2歳シーズンは世代の主役を張るも、ホープフルS、弥生賞、皐月賞で右肩下がりに成績を落とし、最大目標としていたダービーでは13番人気。しかし、レースではしっかり折り合って直線末脚を伸ばし、ヴェロックスとサートゥルナーリアの3着争いを脅かそうという5着に健闘。山あり谷ありだったが、高木登厩舎ニシノデイジーと勝浦正樹騎手の春クラシックは一応の収穫を得て幕を閉じた。
秋はダービーの1・2・4着の不在が確定している菊花賞に向けて、ダービー5着馬として気合の入る舞台。厩舎スタッフや勝浦騎手は以前から「3冠の中で一番チャンスがあるのは菊花賞」と考えており、今回は始動戦といっても結果を大事に考えているようだ。弥生賞や皐月賞では折り合いに苦しむ姿を見せていたが、その点は「ダービーの前から中間の調整方法を変えて、その辺りの心配はなくなった」とのこと。関東馬の代表として、ここは力を見せ付けたい。


7枠15番
タガノディアマンテ
牡3/56.0kg 
田辺裕信/鮫島一歩
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:0-0-0-2 
芝2200m:0-0-0-1 
最高タイム:2.12.5
《期待値60%》

鮫島一歩厩舎タガノディアマンテは西の情報筋の間で穴馬候補に盛り上がっている1頭。春クラシックは賞金が微妙な立場だったため、きさらぎ賞の後にスプリングS、皐月賞の後に京都新聞杯を挟むなどローテーションが厳しくなり、最後までバシっと整った状態でレースに出られなかったそうだが、秋初戦の今回は思い通りの仕上げで臨めている。
「普段は控え目な厩務員が『最低でも権利は取れる。勝てば賞金も加算できるし、菊花賞で勝負という馬じゃないのでココが勝負』と、記憶にないほど強気だった。これは本当に自信があるんだろう」と関係者からの報告。厩舎は「田辺は中山の外回りが上手そうだし、頼んでおいてよかった」と、鞍上にも期待していた。
その田辺騎手は、土曜の競馬で斜行して騎乗停止。しかも毎日王冠週までの3週間という重い処分を受けている。休み前のココは、思わぬ勝負どころとなっている。





8枠16番
ルヴォルグ
牡3/56.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:53.1%
中山芝:未経験 
芝2200m:0-1-0-0 
最高タイム:2.15.5
《期待値55%》

抽選対象の2勝馬だったにもかかわらずルメール騎手が乗ると決めていた、という話が効いているのか、春の実績馬たちと遜色ない人気を集めている藤沢和雄厩舎ルヴォルグ。しかし、この厩舎に詳しい情報筋によると、「ルメールが乗るのは今回の勝ち負けというよりは次以降への期待があってのことじゃないか」という話だ。
「まだまだ成長の余地が大きい馬で、それでも前走は強い内容で勝った。この先パンとしてきたら、本当に凄い馬になると思う」とは関係者の評価。しかし、「まだ体を持て余しているというか、全ての力を使って走れていない。それだけ将来性があって楽しみだけど、現状で重賞やGⅠの勝ち負けは楽じゃない」というのが現時点のルヴォルグであり、「今後手放したくないから、今回は付き合いで乗っておく」というのがルメール騎乗の理由、と見られている。
ちなみに、藤沢和雄厩舎は先週の段階ではセントライト記念に4頭出しの予定だった。サトノフォースはサトノラディウス、サトノルークスとの兼ね合いで自己条件に回ることになり、レッドサイオンは抽選除外。それで結果的には2頭出しにとどまったが、美浦では「もう定年も近いし、今まで興味のなかった菊花賞にも少し色気があるのかも」と言われている。






8枠18番
ランフォザローゼス
牡3/56.0kg 
福永祐一/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:0-2-0-0 
芝2200m:未経験 
《期待値60%》

札幌記念は全く見せ場のないまま最下位の14着に終わった藤沢和雄厩舎ランフォザローゼス。しかし、この結果は関係者にとっては想定内。「札幌記念は入厩してから日が浅い段階でレースになり、明らかに仕上がり途上。要はセントライト記念から逆算して、ちょうどいいタイミングの叩き台として使ったというだけですよ」と厩舎筋は話す。
「予定通りのローテで上積みは十分。今回はだいたい青葉賞と同じくらいのデキまで上がってきたし、しっかり結果を残して天皇賞に向かいたい」と、今回は陣営のトーンが一変。札幌記念を挟んだことで印象が薄れているが、ダービーではこのレース二番目の7着に健闘している実力馬。十分狙い目になる。




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