ローズS

阪神競馬場4日目11R
第37回
ローズS
芝 1800m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


ローズSは頭数が揃わずに12頭立て。秋華賞の王道トライアルにしては寂しい頭数だが、こうなった背景にはノーザンFの戦略がある。
本来ならば夏の上がり馬が「切符を狙って参戦」してくる場面だが、そういった面々があまりにも少ない。それらの馬がどこへ回ったかと言うと、実は次週の夕月特別(2勝クラス・阪神1800m)に回っているのだ。例えば、サンデーRではタンタラスとコパカティがエントリー。そしてシルクRはブランノワールが出走予定。2勝クラスを勝ち上がれば賞金的に秋華賞のボーダー上に上がることができるため、より多くの出走馬を本番に出走させるための戦略としてそういう裏ルートを活用している。このあたりはノーザンFらしい使い分けと言える。
逆に言えば、上がり馬にとって春の上位勢力を越えるにはなかなかハードルが高いということの裏返し。そのオークス組がひと夏を越してそれぞれどれくらいの成長を遂げたのかシッカリとチェックしておきたい。




1枠1番
メイショウショウブ
牝3/54.0kg 
池添謙一/池添兼雄
騎手厩舎連対率:14.7%
阪神芝:0-0-1-2 
芝1800m:0-0-0-1 
最高タイム:1.47.5
《期待値50%》

前走はペースを考えたらもっと粘れないといけない競馬だが、陣営は「コーナー4つよりワンターンのほうがあってるのかも。あとスタンド前発走でテンション高かった」という敗因分析をしている。そういう意味で言えば今回は向正面からのスタートになるのはプラス。距離についても「1800mは乗り方ひとつでなんとかなる」と考えており、秋華賞まではこの距離を使う予定とのこと。春にはニュージーランドTで2着しているように、今回も誤魔化しながらの騎乗が出来れば展開次第では残り目がある。






4枠4番
ダノンファンタジー
牝3/54.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:48.6%
阪神芝:3-0-0-1 
芝1800m:未経験 
《期待値65%》

桜花賞、オークスともに人気以上に走れなかったが、ポテンシャルは最上位にランクされる同馬。引き続き秋も課題は“折り合い”になりそうだ。「最終追い切りはコントロールを重視して終いを伸ばすイメージ。少しハミを噛んでいたが許容範囲。数字に大きな変わりはないが、緩さが取れて走りの軸がしっかりしてきたし、いい具合に夏を越してきた印象。この先に大きな舞台が待っているが、いい結果を出して本番に向かいたい」と厩舎サイド。陣営の話や調整過程を見る限り、今回は8分程度の仕上がりというジャッジで良さそうだが、これくらいリラックスムードのほうがかえって折り合いはつくかもしれない。



5枠5番
モアナアネラ
牝3/54.0kg 
北村友一/石坂正
騎手厩舎連対率:25.8%
阪神芝:0-0-1-2 
芝1800m:0-0-1-1 
最高タイム:1.49.0
《期待値50%》

名牝ジェンティルドンナを母に持つ良血。前は少し使うとスクんだりして体質の弱さを見せていたが、そのあたりはだいぶ解消しつつある。「ここを目標にして調整は順調だし、今週は動く馬と併せてもしっかりと動けていた。これだけの血統なのでやはり期待は大きいし、このメンバーに入ってどれだけやれるのか楽しみは持っている。先が楽しみになるレースができれば」と石坂師。『どうしても権利を獲りたい』というようりは、『この相手にどこまで通用するのか試したい』というムードのほうが強い。






6枠7番
アルティマリガーレ
牝3/54.0kg 
浜中俊/佐々木晶三
騎手厩舎連対率:10.0%
阪神芝:2-0-0-0 
芝1800m:未経験 
《期待値55%》

夏の上がり馬の代表格。「血統的に距離が延びる点に不安をあげられるが、この馬に関してはその心配は全くしていない。無理せず楽なポジションにつけられるようになると思うし、むしろいい方に出るのではないかな。まだまだ良くなる余地を残しているので、ここでどんな走りを見せてくれるかが楽しみ。そろそろ平地で大物が出てきてほしいね」と佐々木師が大きく期待している。今年で開業25年目を迎える佐々木厩舎だが、平地重賞は14年大阪杯のキズナ以降、もう5年以上もない状況だけにそろそろタイトルが欲しいところ。



6枠8番
ウィクトーリア
牝3/54.0kg 
戸崎圭太/小島茂之
騎手厩舎連対率:33.3%
阪神芝:未経験 
芝1800m:2-0-0-1 
最高タイム:1.47.9
《期待値65%》

関東馬ながら8月末から栗東に入厩して調整されている。母ブラックエンブレムに倣って長距離輸送の負担を考慮したようだ。「順調です。こちらの環境が合うのか、水をよく飲んでいますし、カイ食いもいいですね。春は馬体をキープしながらの調整でしたが、今はしっかりやれています。精神的に成長していますよ」と陣営は仕上げに納得顔。また、「先週のCWの動きが抜群に良かった。デビュー戦をレコードで勝っているように、速い時計の決着に向いている馬。高速馬場になっている今の阪神は合うんじゃないか」と調教班も警戒を示していた。実績を考えても互角以上の扱いが必要だろう。






7枠10番
シゲルピンクダイヤ
牝3/54.0kg 
和田竜二/渡辺薫彦
騎手厩舎連対率:21.1%
阪神芝:0-2-0-0 
芝1800m:未経験 
《期待値65%》

「夏場は北海道へ放牧に出してリフレッシュ。その効果あって目つきは穏やかだし、立ち上がったり、尻っ跳ねもなくなっている。精神的に少しお姉さんになってきたのでは。気の強さから来る切れる末脚が持ち味。阪神はチューリップ賞や桜花賞でしっかり走れているし、距離の1800mも折り合いがつきやすくなっているので、今なら大丈夫」と渡辺師。春までは脚部に不安があった馬が、この秋はCWで調教ができるようになったようにだいぶ体質が強化されてきた様子。ワンターンの1800mになるのも好材料で、大きく巻き返しがありそうだ。






8枠11番
ビーチサンバ
牝3/54.0kg 
福永祐一/友道康夫
騎手厩舎連対率:48.0%
阪神芝:1-0-1-1 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

距離短縮効果が大きいのはこの馬もそう。「距離が長かったオークスこそ崩れたが、他のレースは高いレベルで安定している。調教の動きから仕上がりも良く、戦い慣れた今回の相手ならチャンスはある」と厩舎筋。阪神JF、桜花賞を見てもダノンファンタジーと少差の競馬をしているのだから、確かにそんなに差はあるようには思えない。同じクロフネ産駒ではクラシック本番に縁のなかったホエールキャプチャがこのレースを勝っており、タイプ的にはこの馬もダブるところがある。






8枠12番
スイープセレリタス
牝3/54.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:53.1%
阪神芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

秋華賞出走のためにはボーダーライン上にいるため、秋華賞切符が欲しい立場。本番ではルメールはコントラチェックで騎乗が決まっているため、ここはトライアルというよりは一発狙いで乗ってくるだろう。前走はスタートが決まって好位に行き、手応えが良すぎて早め先頭から押し切る競馬になったけど、あれはこの馬のベストじゃない。「脚を溜めて弾けさせた方がいい。この相手なので大きなことは言えないが、末脚だけだったら互角の脚があると思う。ルメールも2回乗っていずれも上がり最速を引き出してくれた。ここも狙って欲しいね」と厩舎関係者。




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