七夕賞

福島競馬場4日目11R
第55回
七夕賞
芝 2000m/GⅢ/3歳上/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


◎ブレイキングドーンから馬連6240円の的中をお届けしたラジオNIKKEI賞に続く、夏の福島の名物重賞。ラジオNIKKEI賞は重賞では滅多にないレベルの大混戦ぶりが話題となったが、今週の七夕賞もそれに近いレベルの混戦オッズになっている。
前日最終オッズでは、1番人気は4.6倍でロシュフォール。しかし、ほとんど差がなくクレッシェンドラヴ、タニノフランケル、ミッキースワローらが続き、11番人気のエンジニアまでが単勝10倍台。16頭中15番人気のアウトライアーズの複勝が4.6~5.9倍しか付かないというのも驚きだ。
しかも、七夕賞といえば夏のハンデ重賞の中でも特に荒れると言われて久しいレース。1番人気馬の26連敗なども未だに語られるところだ。これだけの混戦だけに、的中すれば好配当は必至。先週同様に決して簡単に獲れるレースではなさそうだが、こういうレースこそWORLDの情報力を馬券の助けにしてもらいたい。
夏の福島は前半の2週で重賞は終了。来週は1年の中でも珍しい重賞が一つだけの週になる。七夕賞から続くサマー2000シリーズの函館記念にはエアスピネル、マイスタイル、レッドローゼスらが参戦予定。これらの馬に合わせて福永、田中勝春、蛯名らも函館に参戦する予定で、日曜日の函館全体が盛り上がりそうだ。




1枠2番
アウトライアーズ
牡5/54.0kg 
野中悠太郎/小島茂之
騎手厩舎連対率:8.3%
福島芝:1-0-0-1 
芝2000m:2-0-1-7 
最高タイム:1.58.4
《期待値60%》

今年の七夕賞のちょうど1年前。昨年の7月7日に福島の1000万条件・松島特別を快勝している小島茂之厩舎アウトライアーズ。小回りコースでの豪快なマクりが持ち味の馬で、1年前の松島特別もスランプからの脱却を果たした2月小倉の関門橋Sも大外からマクって直線入り口で先頭に立つ競馬だった。OP再昇級初戦となった福島民報杯でも自分の形にこだわって4着に健闘した一方、新潟外回りコースの前走新潟大賞典はキレ負けして14着。個性はハッキリしている。
「距離は1ハロン長い印象だが、それでも福島コースはこの馬にとってはベストの条件には違いない」と関係者は前向き。「このレースは目標にしてきた一戦」と語るように、最終追い切りでは4馬身先着とキッチリ状態は整えてきた。調教師も「マクり切る形なら面白い」と、いつも通りの作戦を示唆。先週の雨の影響で内が悪くなっているようなら、展開的にも非常に面白い存在になる。


2枠3番
ロシュフォール
牡4/55.0kg 
三浦皇成/木村哲也
騎手厩舎連対率:-
福島芝:未経験 
芝2000m:2-0-1-1 
最高タイム:1.58.3
《期待値65%》

新潟大賞典では初重賞どころかOP入り初戦だったにもかかわらず1番人気に推されていた木村哲也厩舎ロシュフォールが、今回も前売り最終段階で1番人気に推されている。それはやはり、条件戦をほぼノンストップで駆け上がってきた強さを、そして新潟大賞典も3着に敗れたとはいえ十分評価できる内容だったということを皆が分かっているからだろう。
今回は、主戦のルメール騎手が函館に滞在しているため三浦皇成騎手に乗り替わり。実は、三浦騎手が木村厩舎の馬に乗るのは6年ぶりで、どうも木村師が三浦騎手とは肌が合わないと感じていたからだそうだ。ただ、今回はノーザンファームから三浦騎手を推薦されて従うことになったと聞いている。厩舎としては福永騎手が希望だったがタニノフランケルの先約があり、三浦騎手もお手馬のブラックスピネルを手放すことになったが、夏場の重賞はこういった騎手の動きが多い。
6着に敗れたデビュー戦を除くと広いコースで速い上がりの勝負をした経験しかなく、七夕賞という舞台は関係者も気にしているところ。「ジョッキーが上手く乗らないといけない舞台なので、テン乗りでどこまで馬のことを理解しながら乗ってくれるか」と、気を揉んでいた。






3枠5番
ストロングタイタン
牡6/57.0kg 
戸崎圭太/池江泰寿
騎手厩舎連対率:7.7%
福島芝:未経験 
芝2000m:4-3-1-5 
最高タイム:1.57.2
《期待値55%》

中山金杯以来の復帰戦となる池江泰寿厩舎ストロングタイタン。「夏が合っている」ということでこのレースまで待機しており、「稽古は相変わらず良い動きを見せています。状態に関しては申し分なしと言っていいでしょう」と、仕上がりにも不安はなさそうだ。小回りの2000mというのも合っている。
一方で、戦績にムラがある原因はデキや能力ではなくレースに行ってからの気性面。15着に敗れた中山金杯に関しても厩舎サイドは「この馬の繊細なところが出てしまった」と振り返っている。勝負どころで被されると気持ちが切れてしまうので、いかにスムーズに直線を迎えられるかがカギ。土曜日は絶好調だった戸崎圭太騎手が上手く導けるか。





4枠8番
タニノフランケル
牡4/55.0kg 
福永祐一/角居勝彦
騎手厩舎連対率:25.0%
福島芝:未経験 
芝2000m:3-0-1-4 
最高タイム:1.59.3
《期待値55%》

今回は武豊騎手から福永祐一騎手に乗り替わる角居勝彦厩舎タニノフランケル。この夏は鳴尾記念から七夕賞というローテが決まっており、福永騎手側がそれを見越して早めに七夕賞での騎乗依頼を受けていたようだが、その後にロシュフォールへの騎乗依頼が来てしまったそうだ。関係者は「タニノが悪いわけじゃないけど、そりゃロシュフォールの方がチャンスだよなぁ」と、今回の騎乗馬決定の経緯を勿体なく思っている。
前走は休み明けが影響したのか走りのバランスが悪く、武豊騎手にもレース後にそう指摘されていたそうだ。今回は予定通りの叩き2走目ということで、その部分に関してはシッカリ修正されている。前走のようにアッサリ下がってしまうことはないだろう。
気になるのは同型馬の存在。マルターズアポジーを筆頭にロードヴァンドール、ブラックスピネルと逃げたい馬が多く、「逃げないといけない馬ではないし、無理に先行するつもりはない」とのことだが、他を自由に行かせてしまうと普段より後ろのポジションになってしまう。どこまで主張するかが難しい。





6枠12番
ミッキースワロー
牡5/57.5kg 
菊沢一樹/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:17.3%
福島芝:1-0-1-0 
芝2000m:1-1-0-3 
最高タイム:1.58.7
《期待値65%》

エプソムCはまさかの大敗となってしまった菊沢隆徳厩舎ミッキースワローだが、関係者の切り替えは早かった。「あんな超スローでは、テンに行けないこの馬ではどうしようもなかった。レース自体も前がそのまま残っただけだし、運が悪かったと思うしかないよ」と、強い雨に惑わされた面もあったのか、重賞としてはありえないスローペースになったレースを振り返っていた。
今回は横山典弘騎手にロードヴァンドールの先約があったため、久々となる菊沢一樹騎手への乗り替わり。横山典弘騎手はメンバーを見ながら「これだけ行く馬が多いと展開はミッキースワローだよなあ。オレの馬はレースが難しいよ」と、親しい関係者に愚痴っていたそうだ。菊沢一樹騎手にとってはデビューからコンビを組んでいながら、セントライト記念の直前に降ろされてしまった因縁の馬。だからこそ、このチャンスをモノにすれば一気に騎手としての飛躍に繋がるだろう。厩舎サイドは「ジョッキーに決め付けて乗ってほしくない」とこぼしており、追い込み一手の競馬しかしなくなった横山典弘騎手には少し思うところがあった模様。元々得意にしていた右回りの小回りコースで新たな姿を見せることとなるか。





7枠14番
ブラックスピネル
牡6/57.0kg 
石橋脩/音無秀孝
騎手厩舎連対率:0.0%
福島芝:0-0-0-1 
芝2000m:2-1-1-2 
最高タイム:1.59.0
《期待値60%》

4走前の白富士Sでは逃げの手に出る可能性までレース前に指摘して◎トリコロールブルーからの相手大本線に指名し、3連単2万9950円的中の立役者となった音無秀孝厩舎ブラックスピネル。ブリンカーも着け始めたこのレースを境に積極的な先行策をとるようになり、前走の鳴尾記念でも2着に逃げ粘っている。
他の陣営も言っているように今回は逃げ馬の多さが厄介だが、厩舎サイドは「ようは集中力を切らさずに走れるかどうかだけで、別にハナにこだわる馬ではない」と考えており、「最初はハナじゃなくても、外から被されないように自分のリズムで仕掛けられれば」というプランを三浦騎手から乗り替わる石橋脩騎手とともに練っているようだ。


8枠15番
クレッシェンドラヴ
牡5/55.0kg 
内田博幸/林徹
騎手厩舎連対率:25.0%
福島芝:0-2-0-0 
芝2000m:2-1-0-2 
最高タイム:1.58.7
《期待値60%》

福島民報杯の時にも勝負話を聞いており、◎レッドローゼスの対抗馬に指名。そして情報通りにワンツー決着を決めたのが林徹厩舎クレッシェンドラヴ。遡れば二ノ宮敬宇厩舎にいた頃から大きな舞台での活躍を嘱望されていた素質の持ち主で、前走は内田博幸騎手が皐月賞当日の福島に遠征するほどの馬という話もあった。
「今回は休み明けになりますが、未勝利戦以外は全て放牧明けの初戦で勝っている鉄砲駆けタイプです。福島民報杯は先に動いた分だけ目標にされた感じで、勝ち馬とは互角だと思っています。もちろん福島コースには良い印象がありますし、結構周りも盛り上がっていますよ」と、厩舎筋の関係者からは良い言葉しか出てこない。あとは重賞で揉まれてきた馬たちとの力関係。


8枠16番
クリノヤマトノオー
牡5/55.0kg 
和田竜二/高橋義忠
騎手厩舎連対率:10.7%
福島芝:未経験 
芝2000m:1-1-0-4 
最高タイム:1.59.2
《期待値60%》

和田竜二騎手はこの馬のために福島遠征。高橋義忠厩舎は福島10Rにもクリノフウジンを使っており、そちらにも和田竜二騎手が乗っている。すなわち、オーナーまで含めて気のある福島勝負ということだろう。和田騎手はプロキオンSのウインムートを譲って福島に遠征しているだけに、是が非でも結果を出して帰りたい。
前走の新潟大賞典に関しては「慣れない左回りで内にモタれていた」とのこと。その前の六甲Sは落鉄、そして大阪城Sは直線で前が壁になるなど最近は力を出し切れないレースが続いているが、厩舎スタッフや和田騎手からは度々「まともなら重賞を勝てる馬」という評価を聞いてきた馬。「馬込みに入れてストレスを与えながら運んだ方が良い馬なので、大外枠は微妙」とのことだが、先行馬の多いメンバーなのを見越して上手く内に入れてしまいたい。




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