ラジオNIKKEI賞

福島競馬場2日目11R
第68回
ラジオNIKKEI賞
芝 1800m/GⅢ/3歳/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


“残念ダービー”とも言われる3歳馬限定のハンデ重賞。メンバー的に混戦模様となる年も少なくないのだが、今年は特に極端な状況となっている。
前日最終オッズでは、1番人気のヒシイグアスこそ4.6倍で昼間と比べればやや抜け出したが、それ以降はズラっと横並び。12番人気のランスオブプラーナすら19.5倍と20倍を割っており、最低人気のウインゼノビアでも42.1倍。それだけ各馬とも一長一短の成績や話ということで、非常に考え甲斐のあるレースとなりそうだ。
昨年はメイショウテッコンとフィエールマンが秋以降に大活躍。その前もセダブリランテス、ゼーヴィント、アンビシャスとノーザンF系の良血馬が活躍する年が続いていたが、今年はまた雰囲気の違ったメンバー構成。逃げ馬多数で展開も読みづらく、こういうレースこそ是非とも情報を皆様の馬券の助けにしてもらいたい。
来週は同じく芝中距離のハンデ重賞。古馬がサマー2000シリーズを争う七夕賞が行われる。ラジオNIKKEI賞を上回る波乱必死の名物重賞で、昨年は11番人気で単勝万馬券のメドウラークが勝利。直後のセレクトセールに当歳馬の弟が上場され、メドウラーク効果なのか1億オーバーで落札されたという出来事も話題になったが…。今年は果たして?




3枠5番
ディキシーナイト
牡3/56.0kg 
石橋脩/国枝栄
騎手厩舎連対率:33.3%
福島芝:0-0-0-1 
芝1800m:0-1-1-1 
最高タイム:1.46.5
《期待値60%》

スプリングSで3着に好走し、皐月賞への権利を獲得。その後はNHKマイルCに向かうと見られていたが、軽度の骨折が判明して春のGⅠには結局出走することが叶わなかった。それでも程度は軽かったため、「今はもう全く心配ない」と陣営は前向き。「1週前は少し重い感じがあったが、今週は坂路で一番時計。これでシッカリ仕上がったし、これだけやれている点からも脚元は大丈夫です」とのことで、状態は問題ない。
前走について石橋脩騎手は「切れる馬じゃないから、早仕掛けを承知であのタイミングで仕掛けた。交わされてからも踏ん張っていたし、能力を感じる内容だった」と高評価で、おそらく今回も同じような形で運びそうな雰囲気。同じ1800mで福島ならば、それで前走以上の結果となって不思議はないだろう。


4枠7番
インテンスライト
牡3/54.0kg 
菊沢一樹/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:17.3%
福島芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-2 
最高タイム:1.48.4
《期待値60%》

プリンシパルSは大外から勢いよく伸びてくるも4着まで。騎手、厩舎ともどもデビュー当時から期待していただけに悔しい敗戦だったが、これで同世代のOPでも戦えるメドは立った。レース後は“残念ダービー”のココに目標を切り替えて順調に調整されており、引き続き状態は良好。雹での中止明けだったプリンシパルSと比べれば、むしろデキは上だろう。
「一番良い条件がどこかとなると、未だに掴み切れていない面はありますが、マイル戦をこなすスピードがあるし、福島でも流れに戸惑わず競馬ができると思います」と陣営。「クラシック路線に乗せたくてマーフィー騎手を手配した1月の中山がキャリア最低の8着。素質がある馬なので良い騎手を用意した方がいいという声もありますが、この馬には一樹が合っているようなんですよ」と、厩舎スタッフは、人馬ともにこのレースで飛躍してくれることを期待している。





5枠9番
ヒシイグアス
牡3/54.0kg 
デムーロ/堀宣行
騎手厩舎連対率:25.0%
福島芝:未経験 
芝1800m:1-1-0-1 
最高タイム:1.48.0
《期待値60%》

スプリングSはゴール寸前で後続に飲み込まれる形で0.2秒差の5着。ハナを切れなかったことも響いたが、それよりもスタート直後に左右の馬と接触してゴチャ付いてしまい、前半で引っ掛かってしまったことが痛かった。「スムーズにスタートを決めて、ハナを切って自分のリズムで進めていたら勝てたんじゃないか」と、未だにスプリングSの敗戦を悔やむ声は少なくない。
前走でビシっと仕上げていたこともあり、皐月賞への道を断たれたところで堀厩舎はキッパリと休養入りを決断。同じ小回りで1800mのラジオNIKKEI賞にすぐに目標を切り替えている。ただ、関係者からは「狙っていたレースの割に、仕上がりは良くて8分くらい。少し重い感じだし、開幕週の馬場や地力を考えれば勝ち負けしてもおかしくないが…」と、意外にも状態面を心配する声がある。この厩舎なので戦前のトーンが低くてもアッサリ好走してくることはあるし、デムーロ騎手を押さえているので勝負気配なのは間違いないが…。


5枠10番
レッドアネモス
牝3/54.0kg 
北村友一/友道康夫
騎手厩舎連対率:33.3%
福島芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-1 
最高タイム:1.47.6
《期待値60%》

もう一つの“残念ダービー”である白百合Sを制した牝馬レッドアネモスが、その勢いでラジオNIKKEI賞に遠征。前走でコンビを組んだ北村友一騎手は大いにこの馬の力を気に入り、レース直後から「次も乗せて欲しい」と友道厩舎に打診していたそうで、実際、今回は滞在している函館からこの馬のためにピンポイントで福島に参戦している。
フィリーズレビュー15着、スイートピーS4着と牝馬クラシックのトライアルでは結果が出なかったが、前走は久々の見事な勝ちっぷり。陣営は「血統的に短いところが良いと思っていましたが、1800mくらいでゆったり運べる方が良い面が出ますね」と語っており、それもこのレースを選んだ理由。前走後は2カ月間在厩で調整してきたが、馬体は福島への輸送も考慮したうえで丁度いい状態になっているとのこと。
ちなみに、陣営は作戦面について「ペースメーカーがいるので、その馬をマークする形なら運びやすい」と話している。このペースメーカーとはおそらく同厩舎のサヴォワールエメのこと。ヒシイグアス、ランスオブプラーナら他にも逃げたい馬はいるが、この話はレース全体の展開に関わってきそうだ。





6枠12番
ウインゼノビア
牝3/53.0kg 
津村明秀/青木孝文
騎手厩舎連対率:16.7%
福島芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

オークスでは出遅れてしまい後方のままで終わった青木孝文厩舎ウインゼノビアだが、今回はGⅢで53キロ。2歳の時も6月の東京、8月の札幌で連勝しているが、夏場が良いタイプのようで今年もこの時期になって体調は上昇中。GⅠの後でもデキは上向きと考えてよさそうだ。
「前走はゼノビアにしては珍しくゲートが悪かったが、スタンド前発走とGⅠの大歓声で緊張してしまったんだと思う。この中間は念のためゲート練習を行ったが、全く問題はありませんでした」と厩舎サイド。「使ってきているので強い調教は必要ないですが、動きは前走よりもシッカリしていると感じるくらいです。馬体重だけは減らないように最後まで気を付けたいですね」とのことだ。
ある関係者は「昨秋は本当にデキが悪くて、フローラSやオークスの時にはようやく本来のデキになっていた。ただ、それでも結果が出なかったのは東京での瞬発力勝負が合わなかったということでしょう。福島は初めてになりますが、小回りは合うタイプだと見込んでいる人間は割と多いですよ」と語る。
心配なのは松岡正海騎手が土曜日の函館で落馬負傷し、津村明秀騎手に乗り替わることになったこと。デビューからほとんどのレースでコンビを組み、調教でもしっかりコンタクトを取ってきた鞍上だけに、他の誰に乗り替わってもプラスとは言えないだろう。ただし、津村明秀騎手は2年前のこのレースで同じ「ウイン」のウインガナドルに乗って2着の実績がある。津村騎手にとってはヴァンケドミンゴとショーヒデキラの2頭でこのレースのために準備するも、どちらも除外になったという経緯があるので、乗鞍が巡ってきたのは嬉しいはずだ。





7枠14番
ブレイキングドーン
牡3/55.0kg 
田辺裕信/中竹和也
騎手厩舎連対率:50.0%
福島芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.50.5
《期待値60%》

2歳戦、そして3歳春は牡馬クラシック路線の最前線でバリバリと走ってきたブレイキングドーンだったが、京都新聞杯で賞金加算に失敗したところでダービーを断念(結果的には賞金順で出走可能だったが)。当初は秋まで使わないつもりで、大山ヒルズに放牧に出していた。
ところが、これまで厳しいレースを休まず走り続けた反動なのか、休ませると一気に馬の具合が良くなり、「心身ともに相当リラックスしてきた」とのこと。それで予定を変更し、ラジオNIKKEI賞を使うことになったそうだ。こういう経緯で戻ってきただけに、状態面は抜群。厩舎スタッフも「今までの中で一番動いた。乗っている以上に速い時計が出てビックリした」と驚くほどの動きを見せている。
小回りコースは京都2歳S2着、ホープフルS5着、弥生賞3着と実績があり、道悪への対応力も十分。今年のメンバーの中では最もレベルの高いレースを戦ってきた馬だが、ダービーだけに出られなかった悔しさをココで晴らすことになるか。





8枠15番
ランスオブプラーナ
牡3/57.0kg 
松山弘平/本田優
騎手厩舎連対率:25.0%
福島芝:未経験 
芝1800m:2-0-1-0 
最高タイム:1.47.2
《期待値55%》

逃げ戦法を採用してからきさらぎ賞3着、アルメリア賞勝ち、毎日杯勝ちと実績を重ねてきたランスオブプラーナ。今回はトップハンデの57キロを背負うこともあり、何としてもハナを切りたいところだが、今回はダディーズマインド、サヴォワールエメ、ヒシイグアスと同型馬多数。外枠を引かされたこともあり、スタート直後からどういった戦法を選ぶかに注目が集まるところだろう。
ハナを切れても最下位に沈んだ皐月賞のように、後続の追い上げにも気を付けたいところ。厩舎サイドも「自分のリズムで運べるかどうかがカギになる」と話しているが、距離がベストの1800mになる分で、皐月賞よりも強気のペースで運びたいところ。


8枠16番
アドマイヤスコール
牡3/54.0kg 
横山典弘/加藤征弘
騎手厩舎連対率:0.0%
福島芝:未経験 
芝1800m:1-1-0-1 
最高タイム:1.47.2
《期待値60%》

青葉賞は9着と大敗してしまったアドマイヤスコールだが、これは度外視可能なもの。「前走は距離が長かったとかではなく、気合を付けて前に行き過ぎたのが敗因。しかもオーナーから『前に行け』という指示が出ていたのでああせざるを得ず、仕方のない敗戦だった」と、陣営は特に悲観することもなく振り返っていた。関係者は「ああいう競馬をしたことは小回りで1800mの今回に活きてきそうですよね」と、前向きに結果を捉えている。
今回は横山典弘騎手との新コンビ。あまり調教での感触は良くなかったらしいが、厩舎サイドは「一週前に負荷を掛けてしっかりやっているので、重賞を戦えるだけの仕上がりにあります。ノリさんは歩様を気にしていましたが、あの時はチップを入れ替えた影響でどの馬も気にしながら走っていたので大丈夫です」と、あくまで前向き。ちなみに、加藤征師は「絶対ハナには行くな」という指示を出したらしい。


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