青葉賞

東京競馬場3日目11R
第26回
青葉賞
芝 2400m/GⅡ/3歳/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


ダービーに向けて、2枚の切符を争う注目のトライアル。第1回の施行は平成6年。ここまでの25年間では青葉賞からダービーに向かって勝った馬はいないが、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、アドマイヤメイン、ウインバリアシオン、フェノーメノなど、あと一歩の競馬をした青葉賞馬は何頭もいた。平成最後の青葉賞馬は令和最初のダービーでどのような競馬を見せてくれるのか、楽しみが増えるような青葉賞になって欲しいところ。
今年は収得賞金上位馬がランフォザローゼスとウーリリの1150万円で、あとは900万円の2勝馬が6頭、400万円の1勝馬が8頭。例年と比べると実績面では小粒と言わざるを得ないメンバー構成となっている。ただ、休み明けの馬が次々と大レースを勝っているこの世代の傾向なのか、青葉賞も「無駄なレースを使わずこのレース一本で調整してきた」という馬が多い。実績が無くても軽視は出来ない馬は確かに多い。
このレースの1、2着馬と、来週のプリンシパルS1着馬、NHKマイルC組、そして京都新聞杯で賞金ボーダーを超える馬でダービーに出走する18頭は固まってくるが、目下“一強”か“三強”かと言われる牡馬クラシック、どの路線の馬がサートゥルナーリア、そしてダノンキングリーとヴェロックスを脅かすこととなるだろうか?




1枠1番
アドマイヤスコール
牡3/56.0kg 
デムーロ/加藤征弘
騎手厩舎連対率:51.9%
東京芝:1-1-0-1 
芝2400m:未経験 
《期待値60%》

WORLDも本命公開していた水仙賞で2勝目を挙げ、その後はダービー路線に目標を絞ることになり短期放牧を挟んで青葉賞に臨む加藤征弘厩舎アドマイヤスコール。「最初は追い切りの動きが地味でレースでも反応が渋いしダート馬っぽさがあった」と関係者は振り返るが、「前走にしてもまだ全力を出し切っていない感じはありますが、この中間は体付きが変わってきたし成長しています」と厩舎の評価は前走からさらに上昇している。
「馬が走る気になるまでに時間が掛かるタイプなので、この距離は合うはず。東京コースでも良い走りが出来ているので楽しみです」と陣営は前向き。今回はハミも換えるなど、ダービーへの権利獲りに向けてしっかり対策を練っている。「この馬自身に関しては何の不安もありません。あとは他の馬との力関係だけでしょう」と、強気にレースへ向かう。


1枠2番
リオンリオン
牡3/56.0kg 
横山典弘/松永幹夫
騎手厩舎連対率:30.0%
東京芝:未経験 
芝2400m:未経験 
《期待値60%》

2013年から2017年まで5年連続で青葉賞を好走している大寒桜賞勝ち馬。今年はサトノソロモン、ルヴォルグ、クールウォーターといった良血馬を破ったリオンリオンが青葉賞に歩を進めてきた。スローペースを利しての逃げ切りだったことは確かだが、関係者は「晩成の血統なのでこの時期になって成長してきたと実感していたし、距離が延びるのも良いと思っていた」とレース前から期待を語っており、単なるフロックではない。
「前走と同じ左回りだし、2400mも合っていると思います」と関係者。横山典弘騎手が乗っている2走前からは積極的な競馬をしており、「切れる感じはしないけど、長く良い脚を使えるのが強みです」と厩舎スタッフも話している。それならば今回も逃げる可能性までありそうだ。

ランフォザローゼス




2枠3番
ランフォザローゼス
牡3/56.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:45.9%
東京芝:1-0-0-0 
芝2400m:未経験 
《期待値65%》

青葉賞と言えば藤沢和雄厩舎という印象を持っている競馬ファンも多いはず。シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ペルーサ、そして昨年のゴーフォザサミットで4勝を挙げ、クリスタルウイングが2着、ヤマノブリザードとシェルゲームが3着でダービーへの優先出走権を獲得。そして、今年は数多く抱える素質馬の中からランフォザローゼスをこの舞台に送り込んできた。
今回は京成杯2着以来のレースとなるが、「目標をダービーに絞り、成長を促すために放牧に出して青葉賞へ向かう」というのは京成杯の後すぐに決まったそうだ。「思惑通り馬体はどんどん成長していますよ。調教の動きから変わってきたし、この舞台が合うと思って目標にしてきたので楽しみです」と陣営のトーンは高い。有力候補の1頭と言って間違いないだろう。





3枠6番
ウーリリ
牡3/56.0kg 
福永祐一/友道康夫
騎手厩舎連対率:41.7%
東京芝:未経験 
芝2400m:未経験 
《期待値65%》

前走の毎日杯はキャリア2戦目での重賞挑戦。しかも脚元を気にしてポリトラックでしか調教が出来ず、陣営も「仕上がりは6~7分程度しかない」と認めており、実際に馬体重は16キロも増えていた。それで勝ち馬とクビ差の2着なのだから、流石はダービー馬マカヒキの全弟。陣営は「兄と比べて奥手のタイプで、本当に良くなるのは古馬になってから」と控え目だが、皐月賞には見向きもせずに青葉賞に使ってきたのは、ダービー出走への色気があればこそだろう。
友道厩舎としてもダービー候補だったワールドプレミアが春全休となり、アドマイヤマーズもダービーに向かうかどうかは確定していないのでウーリリをダービーに使いたいところだが、それ以上に気合いが入っているが福永祐一騎手。皐月賞ではブレイキングドーンに乗っていたが、毎日杯のレース前から「今年はこの馬でダービーに行きたい」と、クラシックの本命はこの馬だと以前から考えていたそうだ。昨年のワグネリアンとは厩舎も勝負服も同じ。期するものはある。


6枠12番
アルママ
牡3/56.0kg 
柴田大知/畠山吉宏
騎手厩舎連対率:19.4%
東京芝:0-1-0-1 
芝2400m:未経験 
《期待値55%》

初勝利を挙げた前走で本命公開して3連単2万1550円の的中をお届けしたほか、未勝利戦で勝ち切れなかった時期にも何度も馬券的中に貢献してくれたお馴染みの存在。ナイママとともに今年のマイネル軍団のクラシック候補として期待されてきたという経緯はこれまでにもお伝えしてきた通りだが、何とかダービー出走へのラストチャンスに間に合った。
「未勝利をなかなか勝てなかったのは集中力を欠いていたから。能力そのものは高いので今回の相手でももしかすると…という気持ちはあります」と関係者。確かに、これまでの負けは直線で逸走したり、抜け出してからソラを使って止まったりと、能力を出し切らない形でのもの。秘めているポテンシャルは確かで、相手強化によって闘争心が引き出されれば、という期待はある。「タフな馬なので体調の心配はありません。この距離が良い方に出れば」ということで、ダービーという夢のために何とか頑張りたい。


8枠15番
キタサンバルカン
牡3/56.0kg 
大野拓弥/奥村武
騎手厩舎連対率:17.2%
東京芝:1-1-0-0 
芝2400m:0-1-0-0 
最高タイム:2.26.4
《期待値60%》

「能力の高さは間違いないですが、馬格がなくて完成途上の段階。なので前走後は青葉賞一本と決めて調整してきました。何としてもダービーに出したいです」と陣営が力を入れている奥村武厩舎キタサンバルカン。「次第にトモがしっかりしてきたし、今回はこれまでより調教を強化しても体を増やすことが出来ている。成長していると考えていいだろう」と情報筋の評価も高い。ゆりかもめ賞は勝ち馬が強すぎたが、33秒台の上がりを使って2着。その前の葉牡丹賞ではランフォザローゼス、サトノラディウスと差のない競馬をしている。
キタサンブラックで競馬の頂点を極めた「キタサン」の北島三郎氏(大野商事)だが、キタサンブラックもダービーだけは大敗してしまった。キタサンブラックの引退、そして社台SS入りと前後して、北島三郎氏は急にノーザンFの生産・育成馬を大量に所有するようになったが、この馬もダービー候補としての話があって購入したそうだ。何としても権利が欲しい。





8枠16番
サトノラディウス
牡3/56.0kg 
三浦皇成/国枝栄
騎手厩舎連対率:25.0%
東京芝:1-0-0-0 
芝2400m:1-0-0-0 
最高タイム:2.29.3
《期待値60%》

デビュー当時から「今年の国枝厩舎に入っている『サトノ』の馬では間違いなく一番の素質馬。これはダービーには出さないといけない」と評判になっていたサトノラディウスが、青葉賞からダービーの舞台を狙う。
前走の弥生賞は道悪の影響と展開面で参考外。外を回った馬だけで決着した中、サトノラディウスは後方から終始内を回る格好。結果論だが完全に作戦ミスで、評価を落とす必要は全くない。東京コースならばしっかり力は出せるだろう。
「ポテンシャルはとても高い馬ですが、まだまだ色々な部分が子供という感じ。本音を言うと夏を越してからの方がもっと良くなりそうな印象はあります」と陣営は話しているそうだが、同時に「それでも現状の力を全て出し切れば、権利獲りには届きそうな手応えも持っています」とも。今回2着以内に入れれば、そこからの上積みで本番も面白い、というタイプかもしれない。



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