フローラS

東京競馬場2日目11R
第54回
フローラS
芝 2000m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


2着馬までにオークスへの優先出走権が与えられるトライアルGⅡ。今開催の東京では来週以降も青葉賞、スイートピーS、プリンシパルSとトライアルが続くが、その先陣を切る一戦となる。今年は桜花賞馬グランアレグリアはNHKマイルCへの参戦を決定。サンテミリオン以来優勝馬が出ていないフローラS組にもチャンスはある。
今年は18頭のフルゲート。そのうち賞金400万円の1勝馬が13頭で、重賞での連対実績がある馬は1頭もいない。そういう数字を見るとレベルが低いように思われそうだが、今年はむしろ1勝馬の中に本番まで楽しみな馬が潜んでいる印象だ。
オークスまではあと1ヶ月。今年も本番の馬券に重要な役割を果たしそうなフローラS、しっかり情報を見極めた上でレースを見届けたいところ。







1枠2番
シャドウディーヴァ
牝3/54.0kg 
岩田康誠/斎藤誠
騎手厩舎連対率:19.4%
東京芝:1-2-1-0 
芝2000m:1-2-1-0 
最高タイム:2.00.2
《期待値65%》

前走のフラワーCは4着。後方からメンバー中2位の上がりを繰り出して追い込んだものの、コントラチェックが楽に逃げ切る流れで後方勢には苦しく、シャドウディーヴァ自身も小回りの中山では流れに乗り切れていない印象があった。
とはいえ、フラワーCのレース前から「あくまでこの馬の大目標はオークス。賞金を加算できればオーナーサイドの希望を容れて桜花賞を使うけど、3着以下ならフローラSに向かう」とは言われていた。レース後も「1800mも小回りもこの馬には合っていなかったけど、それでも最後に伸びてきたのは地力の証」と陣営のトーンは落ちていない。
「今回は未勝利戦を抜群の内容で勝った東京になるし、中間もキッチリ負荷を掛けられていて状態は休み明け3戦目で一番。今度はしっかり結果が欲しいですね」と、狙ってきた一戦に向けて態勢は万全。オークスに向けていざ勝負駆けだ。


2枠4番
ウィクトーリア
牝3/54.0kg 
戸崎圭太/小島茂之
騎手厩舎連対率:0.0%
東京芝:0-0-0-1 
芝2000m:未経験 
《期待値65%》

GⅠ馬ブラックエンブレムの産駒で、函館の新馬戦では逃げてレコード勝ちという大物ぶりを示していた小島茂之厩舎ウィクトーリア。その後の2戦は案外な結果だったが、新馬戦以来の逃げの手に出た前走を快勝。それで今回も「レースでは前走のように先手を奪ってそのまま粘り込みを図る方が合っていそうなので、その形に持ち込みたい」と陣営から逃げ宣言が出ている。戸崎騎手にも「ハナに行かないとダメ」と指示が出ているそうだ。
もう一つのポイントは天栄から帰厩して2週間での競馬ということ。普段はあまり“外厩仕上げ”を使わない厩舎なので、小島茂師などは気にしているようだが、周辺の関係者は「調教を見ても心配なところはないし、今は厩舎に長くいるより信頼出来るかもしれませんね」とプラスに捉えているという話。


3枠6番
ウインゼノビア
牝3/54.0kg 
松岡正海/青木孝文
騎手厩舎連対率:12.5%
東京芝:1-1-0-1 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

阪神ジュベナイルフィリーズ13着以来の復帰戦となる青木孝文厩舎ウインゼノビア。3馬身差で圧勝したクローバー賞の時には本命公開して3連単3万9820円の的中をお届けした存在でもあるが、実は、そのクローバー賞を勝ってから、しばらく状態が上がらないままだったという。アルテミスSこそ強気の競馬で4着に健闘したが、阪神JFは惨敗。そこで、年明けはオークス路線に絞り、時間を掛けて立て直すことにしたという。
「本当はフラワーCから復帰する予定でしたが、調子が戻らずに回避する形に。しかし、無理に使わずここまで慎重に進めてきたことで、やっといい感じに近付きつつある感触があります」と関係者の談。青木師も「自分としてはフラワーCを使いたい気持ちがあったが、今の状態を見ると待ってよかったと思える」と感触を掴んでいる。巻き返しの可能性は十分にあるだろう。


4枠8番
パッシングスルー
牝3/54.0kg 
石橋脩/黒岩陽一
騎手厩舎連対率:21.4%
東京芝:1-0-0-0 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

新馬勝ち後のレースに関西遠征の重賞シンザン記念を選んだように、黒岩陽一厩舎パッシングスルーに対する関係者の期待が相当大きい。レースは4着までだったが、置かれた状況や条件面を考えれば大健闘の部類。今回は牝馬限定の重賞に挑む。
当初はフラワーCでの復帰をメドに天栄で調整が進められていたが、「体の張りがもう一つだし、慌てて半端な状態で使ってしまうとその後の反動が心配」という判断で、帰厩予定を先延ばしして乗り込み。結局最初の予定よりは1ヵ月半ほど遅れて3月28日の帰厩となったが、その分しっかり動ける態勢は整ったとのことだ。
関係者は「能力的には重賞でも勝ち負けできるレベルにあるが、口向きが悪いので道中どれだけ我慢できるか」とジャッジ。あとはここまで2戦がマイルだったので「距離が微妙」という話も出ているようだ。この辺りは乗り替わりとなる石橋脩騎手の腕に掛かっている。





5枠10番
セラピア
牝3/54.0kg 
藤岡康太/藤岡健一
騎手厩舎連対率:14.5%
東京芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値65%》

土曜日の京都5Rでもラクローチェが3馬身半差の勝利を収めていたように、毎年新馬戦が終わった後の時期にはいわゆる“既走馬相手の初出走”で勝ち上がる馬が出てくるものだが、今年の未勝利戦デビュー組で一番のインパクトを残した馬といえば、このセラピアだろう。楽に好位に付けるセンス、持ったままで上がり33秒3、2馬身半の圧勝は、まさしく力が違ったという一言。相当な大物であることは間違いない。
今回はデビュー2戦目での重賞挑戦、しかも輸送があって距離延長、左回りと条件面は前走以上に厳しいとも言えるが、「克服しなくてはならないことが多いのは確かだが、あのパフォーマンスを考えれば通用して不思議はない。同じ競馬で同じように圧勝だってあり得る」と関係者は強気。「是非ともオークスに出て欲しい馬」とも言われている。注目の1頭であることは間違いない。


6枠12番
エアジーン
牝3/54.0kg 
デムーロ/堀宣行
騎手厩舎連対率:31.3%
東京芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.02.1
《期待値60%》

ミモザ賞を勝ってキャリア3戦2勝。唯一敗れた2走前は「久々の影響があって馬が力んでいて、直線は内にモタれてしまい追えないままだった」という敗因があり、キッチリ修正して全力を出し切った前走が本来の姿。
今回は「在厩調整なのでピリピリして気持ちが入りすぎているくらい」と、再び気性面の危うさを覗かせている雰囲気こそあるが、「権利が欲しいのでしっかり仕上げています」と厩舎サイドには勝負気配あり。「長く良い脚を使えるタイプなので東京の方が合いそうです」とのことで、ある助手は「このメンバーだったら大丈夫だろう」と自信を見せていたそうだ。


8枠18番
フェアリーポルカ
牝3/54.0kg 
和田竜二/西村真幸
騎手厩舎連対率:30.0%
東京芝:未経験 
芝2000m:1-0-1-0 
最高タイム:2.01.3
《期待値60%》

デビュー戦に牡馬混合の阪神芝2000m戦を選んだように、厩舎サイドは最初からオークス向きと見込んでいたという西村真幸厩舎フェアリーポルカ。2戦目の若駒Sは結果的に相手が強すぎたが、そこから改めて余裕のあるローテを組み、君子蘭賞を勝ってフローラSに向かえるのは陣営としても理想的な形だ。
「良いところに付けられるし追ってからもシッカリ。レースに注文が付かず全体的なレベルが高い馬です」と関係者。「内臓面が強化されてきて、この中間もまだまだ上積みがあります。オークスに向けてここまでは最低限のレースで理想通りに来ていますね」とのことだ。東京2000mのフルゲート、しかも開幕週ということで内枠有利のレースになりやすいフローラSで大外枠は痛恨だが、オークスを狙う馬なら枠の不利程度は跳ね返さないといけない。



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