ニュージーランドT

中山競馬場5日目11R
第37回
ニュージーランドT
芝 1600m/GⅡ/3歳/牡・牝/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


NHKマイルCへのトライアルとして、3着馬までに優先出走権が与えられるGⅡレース。昨年は2着から臨んだケイアイノーテックがNHKマイルCを制し、勝ち馬のカツジは秋のマイルCSで僅差の4着に健闘している。
ケイアイノーテックのみならず、勝った馬よりもボンセルヴィーソ(2017年3着)、グランプリボス(2011年阪神3着)、ダイワバーバリアン(2010年2着)、ジョーカプチーノ(2009年3着)など、ニュージーランドTでは惜敗した馬の方がNHKマイルCでの好走が多いのも特徴的。そこは同じマイルでもコース形態の全く違う中山と東京の差なのかもしれない。
今年は元からマイル路線一本という馬よりも、皐月賞・桜花賞への出走が叶わずに、もしくは今を路線変更のタイミングと見てこのレースに使ってきた馬が多い印象。前走が1200mの馬から2000mの馬までが一同に会するのも、クラシックシーズンの絶妙な位置にあるマイル重賞ならではと言えるだろう。




2枠3番
メイショウショウブ
牝3/54.0kg 
横山典弘/池添兼雄
騎手厩舎連対率:-
中山芝:未経験 
芝1600m:0-1-2-2 
最高タイム:1.34.8
《期待値65%》

2歳シーズンはデイリー杯2歳Sでアドマイヤマーズの2着に好走し、阪神ジュベナイルフィリーズでも外差し決着となった中で2番手から抜け出し見せ場を作る6着だった池添兼雄厩舎メイショウショウブ。ただ、年明けのチューリップ賞で9着と結果が出せず、今年は桜花賞のボーダーが高かったため除外対象。それで前日のニュージーランドTに回ってくることとなった。
「桜花賞を目標に調整していたので、レースは変わったが同じ週だし仕上がりは十分。2歳の時と比べても馬体は良くなっています」と厩舎筋の関係者。「前走は出遅れてチグハグな競馬になってしまい力を出せていない。この中間はゲート練習をして問題なかったし、しっかり流れに乗れれば男馬相手でもやれると思いますよ」と、反撃への手応えは持っている。


3枠4番
ヴィッテルスバッハ
牡3/56.0kg 
戸崎圭太/池上昌和
騎手厩舎連対率:11.1%
中山芝:1-0-0-0 
芝1600m:2-0-0-1 
最高タイム:1.35.6
《期待値60%》

前走の東京戦は平場500万ながらメンバーの揃っていた一戦だったが、その中でメンバー中最速となる32秒9の末脚を繰り出して優勝。2着馬には最後まで抵抗されたものの、3着以下は4馬身以上離していた。乗っていた石橋脩騎手も「前半がスローでレース全体の上がりが速く、それを外を回って強気に攻めたので楽ではなかったのに、楽に差し切ったのは乗っていた自分も驚いたほど」と賞賛していたそうだ。
一方、今回乗り替わる戸崎騎手は追い切りに騎乗したが「背中があまり良いとは感じなかった。ん?って感じで、競馬になったら変わってくるのか」と、正直なところ手応えは微妙だったという話。ただ、戸崎騎手も石橋脩騎手から「これは良い馬ですよ」と聞いているそうで、「普段あまり褒めない脩が言うのだから、その言葉を信じて乗りたい」と関係者に心持ちを語っている。





4枠7番
ココフィーユ
牝3/54.0kg 
大野拓弥/斎藤誠
騎手厩舎連対率:22.2%
中山芝:0-1-0-0 
芝1600m:0-2-0-0 
最高タイム:1.34.8
《期待値55%》

桜花賞への勝負駆けだと臨んだフィリーズレビューは17着大敗。普段は楽に好位に行けていた馬が、押して押して中団の外目を確保するのが精一杯で、3コーナー過ぎから手応えは一杯。全く良いところがなく終わってしまった。レース後、乗っていた藤井勘一郎騎手と斎藤誠師は「右回りと馬場が影響した」と敗因をジャッジしており、他にも「8枠でずっと一番外を回らされたのも響いただろうし、レースも内で立ち回った馬同士の決着になったからね」と情報筋が振り返っている。単純な力負けと考えるべきではないだろう。
今回も右回りの中山でマイル戦ということで、決してベストの条件ではないものの、「輸送がないし良馬場でやれそうなのは何より」と陣営。「この中間もしっかり乗り込んできたしテンションも上がっていません。期待できる仕上がりです」と前向きだ。巻き返す余地はあるだろう。
ちなみに、斎藤誠厩舎は3歳世代の牝馬が豊作だと盛り上がっていたが、桜花賞の勝負駆けは残念ながら全て失敗(ココフィーユ:フィリーズレビュー17着、シャドウディーヴァ:フラワーC4着、グレイスアン:フェアリーS3着→エルフィンS7着)。「東京のGⅠには何とかして出走したい」と燃えているそうだ。シャドウディーヴァはフローラS予定、グレイスアンは日曜日のミモザ賞に出走する。


6枠11番
アガラス
牡3/56.0kg 
ルメール/古賀慎明
騎手厩舎連対率:45.5%
中山芝:未経験 
芝1600m:未経験 
《期待値65%》

きさらぎ賞は大きく期待を裏切る結果となってしまった古賀慎明厩舎アガラス。直接的な敗因は「輸送でテンションが上がってしまい、レースでもムキになって頭を上げた走りになってしまった」ということだが、その伏線はレース前から存在していた。
まず、当初は共同通信杯で年明け初戦を迎える予定だったのが、きさらぎ賞に変更になったこと。表向きには「共同通信杯にアドマイヤマーズが参戦してきたので、より確実に賞金加算するために予定を変えた」と説明していたが、実際は他にもルメールがフォッサマグナを選んだこと、同じノーザンF系クラブ馬のクラージュゲリエも共同通信杯を使うことなど、複合的な理由があっての使い分け。厩舎としては実績のある東京1800mかつ輸送もない共同通信杯が当たり前だと考えていたようだが。
そして、予定を1週前倒しした上に関西への輸送競馬で調整も難しくなり、当日テンションが上がって自滅したのは見ての通りだが、馬体重も輸送を挟んだにもかかわらずプラス12キロ。とても能力を発揮できるレースではなかったというのが実情だ。
今回は、クラシックを諦めてマイルへの距離短縮。ノーザンF系に目立つ有力馬のいないニュージーランドT。輸送のない関東圏。そして鞍上にルメール。前走の敗因を反省して、いかにも結果を取りにきたというムードになっている。何とか巻き返したい。





7枠12番
ミッキーブラック
牡3/56.0kg 
松岡正海/音無秀孝
騎手厩舎連対率:-
中山芝:1-0-0-1 
芝1600m:未経験 
《期待値60%》

小回り福島での新馬戦、中山2000mの芙蓉Sを連勝してからは明確にクラシック、特に皐月賞という舞台を意識してレースを重ねてきた音無秀孝厩舎ミッキーブラックだが、今回走る舞台に選んだのは同じ4月の中山でもマイル戦のGⅡニュージーランドT。中間の動向調査では皐月賞の賞金ボーダーに届かないという話も出ていたが、結果的には18番目のタガノディアマンテが1150万円でミッキーブラックは1200万円。登録していれば目標だった皐月賞への出走は可能だった。
それでも、両睨みの特別登録すらせずに今回の舞台を選んできたのは、やはり「ずっと2000mを使ってきて、思うような結果が出ていないから」という現状ゆえ。「最近はレースでハミを噛むようになってきたので、ここらで距離を詰めてみた方が良いんじゃないかと考えた」と、出るだけになるGⅠよりも、マイルへの距離短縮での復活を願ってココに参戦している。この決断が結果に繋がるか。


7枠13番
カルリーノ
牡3/56.0kg 
石川裕紀人/高橋裕
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:0-1-1-1 
芝1600m:0-1-1-1 
最高タイム:1.33.8
《期待値60%》

先週の自己条件で3着に敗れ、そこからの連闘となる高橋裕厩舎カルリーノ。重賞やOP特別でも上位争いをする地力がある一方で、追い込んであと一歩届かないレースが続いて立場的には未だに1勝馬。だからこそ、3着までに優先出走権が与えられるトライアルレースはこの馬に合っている。
「前走はペースが落ち着いたのが痛かったですね。前半から急かすとダメな馬なので、いつも通り後方で溜める形に徹しましたが。流れを考えれば良く脚は使っています」と関係者。これまでも自己条件の緩いペースより強い相手の揃ったレースでいい競馬が出来ており、連闘+重賞挑戦という形が、カルリーノにとってはプラスの材料となる可能性がある。





8枠15番
コスモカレンドゥラ
牡3/56.0kg 
丹内祐次/田中博康
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:1-0-0-2 
芝1600m:未経験 
《期待値55%》

前走のスプリングSは好位の内目で運ぶも、追い出されてから全く伸びず14着。これまでは展開や位置取りによらず常に堅実な走りをしていた馬で、陣営は「負けるにしても、なぜあんなに止まったのか、ハッキリした理由が分からない」と未だに釈然としない様子ではあったが、今回はマイルへの条件替わりで巻き返しを見込んでいる。
「権利を取って皐月賞というのが狙いだったので、デキ自体は休み明けのスプリングSを使った効果で上向いています」と、陣営は状態面の上積みを強調。ホープフルSの4着も誇れるが、その前の黄菊賞でオールイズウェル、リオンリオン相手に完勝した内容も見直す必要があるだろう。あとはこの距離が向くか、大外枠からどういうレースの組み立てをするかというところ。



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