毎日杯

阪神競馬場1日目11R
第66回
毎日杯
芝 1800m/GⅢ/3歳/国際/別定


【事前情報ランクM】


トライアル指定ではなく、クラシック一冠目までは中2週という点では先週のフラワーCと似たような立ち位置とも言える毎日杯。しかし、トライアルが終わった後のGⅢと侮るべからず。昨年の勝ち馬ブラストワンピースは最優秀3歳牡馬となり、一昨年のアルアインは皐月賞制覇。2013年にはキズナが、2010年にはダノンシャンティが勝っている。皐月賞、ダービー、NHKマイルC、そして秋以降と、どの路線にも繋がる重要な一戦だ。
今年は関東馬1頭に、名古屋競馬から参戦のアンタエウス、そして残りの11頭が関西馬の13頭立て。やはり各馬とも目指す目標は違うようだが、有力馬の陣営は皆「勝って賞金加算」という話をしている。今年は皐月賞のボーダーが高く、おそらくダービーへの道のりも厳しくなることが影響しているのだろう。
桜花賞まではあと2週、皐月賞まではあと3週。クラシック戦線も毎日杯が終わればいよいよ本番に向けての情報がメインになってくる。







1枠1番
ランスオブプラーナ
牡3/56.0kg 
松山弘平/本田優
騎手厩舎連対率:20.0%
阪神芝:2-0-0-0 
芝1800m:1-0-1-0 
最高タイム:1.47.5
《期待値65%》

「今年は皐月賞のボーダーが高いので、現状では絶対に無理だし2着でも厳しい。皐月賞のためには勝つことが絶対条件」と、陣営が皐月賞という目標を明確に掲げているのが本田優厩舎ランスオブプラーナ。近年は毎日杯から皐月賞という狙いの馬が少なくなり、昨年の勝ち馬ブラストワンピースに至ってはダービー直行というローテだったが、この馬の周りでは清々しいほどに皐月賞にこだわる話が多く聞こえてきた。
「楽な勝ち方だったので使ってもぐったりすることがなく、レース後の回復は今回が一番早かった」ということで、押せ押せのローテでも状態面は良好。松山弘平騎手も「コレで勝って皐月賞に行けるなら乗りたい」と話しているそうだ。「ダービー向きの馬ではないので何とか皐月賞へ」と、陣営は勝負掛かり。





2枠2番
ウーリリ
牡3/56.0kg 
福永祐一/友道康夫
騎手厩舎連対率:40.9%
阪神芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.49.6
《期待値60%》

来週の大阪杯に出走するダービー馬マカヒキの全弟で、福永祐一騎手からすればワグネリアンと同じ友道康夫厩舎×金子真人氏の管理馬。そのプロフィールから今回も世間の期待は高いが、厩舎サイドは意外と冷静に考えているようだ。
福永騎手は「この馬でダービーに乗りたい」と言うほど素質を買っているが、友道師は「良くなるのは来年の天皇賞・春くらい。焦らずやっていこう」と話していたとのこと。新馬勝ちから4ヶ月休ませたように、まだまだ成長途上の馬というジャッジで、「初戦も仕上げ切れない中で勝てたのはポテンシャルの証明ですが、まだトモが甘くてゲートも遅い。現時点でどこまでやれるか力試しです」と、関係者も勝ち負けという雰囲気ではなかった。これで勝負になるようなら、5月に主役を張る存在となってもおかしくはない。


3枠3番
ルモンド
牡3/56.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:53.4%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-0-1-1 
最高タイム:1.47.6
《期待値55%》

先週の若葉Sをヴェロックスで制し、牝馬のダノンファンタジーに続いて牡馬路線でもクラシック一冠目に有力馬で臨むこととなった中内田厩舎と川田騎手の黄金ライン。このコンビで今週の毎日杯に臨むのがルモンド。デビュー当時に「将来性ならヴェロックスと互角かそれ以上」と評されていた素質馬だ。
「将来性なら」と言われていたように、「ディープインパクト産駒にしては成長が遅いタイプ」という話もあり、2戦目の萩Sは地力不足という負け方。しかし、その後は焦らず放牧で成長を促し、「周りを気にしたりする面があるので、調教で矯正してきた」と工夫して臨んだつばき賞は最速の上がりで3着。着実に競走馬としての完成度は進んできており、今なら重賞でも勝負になる手応えアリ。


4枠5番
ケイデンスコール
牡3/57.0kg 
北村友一/安田隆行
騎手厩舎連対率:41.6%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

このレース唯一の重賞ウィナーで、前走の朝日杯FSは4番人気だったケイデンスコール。さらには今をときめくロードカナロア産駒で、北村友一騎手と安田隆行厩舎といえば目下絶好調、日曜もダノンスマッシュでGⅠ獲りに挑むコンビなのだが、今回は前走大敗と休み明けの影響なのか、驚くほど世間の注目が薄まっている。
「前走は直線で手前を換えなかったし、右回りへの対応に課題の残る結果になってしまった」という話も人気を下げている理由の一つだが、この中間はしがらきを経由して調整しており、陣営は「追い切りでは手前を上手く換えられるようになった」と前向き。「良い時計が出ているし、やはり能力がある。挫跖でGⅠ直行になってしまった前走より状態は明らかに良くなっている」と巻き返す態勢は整っている。軽視すべきではないだろう。


6枠9番
アントリューズ
牡3/56.0kg 
田辺裕信/栗田徹
騎手厩舎連対率:32.4%
阪神芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

栗田徹厩舎の管理馬で、オーナーが山口功一郎氏。そして鞍上が田辺裕信騎手というと、先週のファルコンSに出走したヴァッシュモンと同じ。そのファルコンSは結果が出なかったものの、その時にも「ヴァッシュモンは1400mの方が合っているのでファルコンSが勝負。NHKマイルCを見据えるという意味では、来週の毎日杯に使うアントリューズの方に期待している」という話があった。その意味では注目だろう。
ただ、関係者が気にしているのは阪神の馬場状態。1番人気に推されながら8着に敗れてしまったシンザン記念は緩い馬場を気にしたという話だったが、今の阪神も似たように「良馬場でも少し緩くて上がりが掛かる」という話。そこを気にせず走れるかどうかがカギになるだろう。





7枠11番
マイネルフラップ
牡3/56.0kg 
吉田隼人/梅田智之
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:1-0-0-1 
芝1800m:0-0-0-1 
最高タイム:1.52.2
《期待値65%》

500万勝ちが単勝11番人気・152.3倍によるもので、前走のシンザン記念も10番人気。ファンどころか厩舎サイドも「まだアテにならない」と話すように、意外性の走りで結果を出しているマイネルフラップだが、2戦続けて上がり最速の豪脚を披露している今、もうフロックで済ますことは出来ない。
「気性が難しくて競馬に行ってみないと分からない面がある」というのが初勝利を挙げてからしばらく低迷していた原因だが、ここ2戦は思い切って馬群から離しての大外一気で連続好走。能力を出し切る方法を掴んだ今、再び結果を出せる態勢は整っている。追い切りに乗った吉田隼人騎手は「癖がなく真っ直ぐ走っていました」と、難しい面は感じなかったそうで、ここ2走と同じ脚を使えば上位争いにはなるだろう。もう驚くような人気薄ではないが、評価は必要。





8枠13番
ヴァンドギャルド
牡3/56.0kg 
ルメール/藤原英昭
騎手厩舎連対率:26.7%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1800m:0-0-1-1 
最高タイム:1.46.6
《期待値65%》

きさらぎ賞は2着争いに競り負けて4着と期待に応えられなかった藤原英昭厩舎ヴァンドギャルドだが、「良馬場でも雨の影響で馬場が緩くなっていて、それが響いた」という話に加え、「初めての京都で、下り坂でバランスを崩してリズムが乱れた」という事情もあった。さらに、前走で負けたダノンチェイサーの強さはもちろん、2着タガノディアマンテはスプリングSで4着、3着ランスオブプラーナはアルメリア賞を楽勝して今回再戦と、メンバーレベルも高かった。きさらぎ賞の4着で評価を落とす必要はない。
「東スポ杯は紙一重の3着だし、ホープフルSは知っての通り不利が響いた敗戦。新馬戦以来たまたま勝ち切れないが、能力的には重賞で勝ち負けになります」と陣営は名誉挽回に向けて意欲十分。今年の藤原英昭厩舎3歳牡馬ではクラシック候補の筆頭で、何とか賞金を加算したい一戦。



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