阪神大賞典

阪神競馬場8日目11R
第67回
阪神大賞典
芝 3000m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


クラシック戦線では特に目立つようになった『使い分け』。牧場やオーナーサイドが主導権を握り、レースを使い分けることで効率良く賞金を加算させるこのシステムは、古馬の中距離路線でも顕著になってきている。その影響からか、京都記念を勝ったダンビュライトが、他馬の動向次第では大阪杯へ出走できない可能性があったという。これだけでも今年の大阪杯のレベルの高さが窺えるが、中距離路線へ強い馬が集まる影響で手薄になったのが長距離路線。2200mのAJCCで復活を果たしたシャケトラが、3000mの阪神大賞典へ回ってきたのは、そういう大人の事情もあるようだ。
例年に比べて一気にメンバーレベルが落ちた今年の阪神大賞典。当然、そこには、このメンバーだからこそ出走してきた『走らせる側の思惑』がある。そして、より強力な『走らせる側の思惑』が渦巻くのが、次週のGI高松宮記念。スプリント路線の新星になり得る強力情報馬とは果たしてどの馬なのか。中京競馬場リニューアル後の7年間で5勝の当社ドル箱GIだけに、その最終結論には大きくご期待して頂きたい。







2枠2番
リッジマン
牡6/57.0kg 
蛯名正義/庄野靖志
騎手厩舎連対率:33.3%
阪神芝:0-0-0-3 
芝3000m:0-1-0-0 
最高タイム:3.07.1
《期待値65%》


前走の有馬記念は淀みないペースで自分の競馬ができずに12着と敗退も仕方なし。ステイヤーズSから中2週というローテも厳しかった。
その後は疲れを取る為に放牧に出して、3ヶ月ぶりの競馬。「休み明けはいつも緩くなっているのですが、今回はいつもよりパンとしてイイ状態で戻って来ました。なのですぐに負荷をかけた調教ができて、これまでの休み明けとは違います。目標は次の天皇賞ですが、今年のメンバーならばチャンスは十分あると見ています」と陣営。





3枠3番
ケントオー
牡7/56.0kg 
幸英明/西橋豊治
騎手厩舎連対率:22.2%
阪神芝:2-1-1-6 
芝3000m:未経験 
《期待値65%》


2走前の日経新春杯は7着だが着差は0.4秒、前走の京都記念は5着だが着差は0.2秒と、勝てないまでも少差の競馬をしているケントオー。
特に前走は3角で掛かった馬を抑えようとして、下がってきた時に不利を受けて一気に後方まで降下。その影響で直線は大外に出す羽目になってしまった。
「直線で盛り返してただけに、もったいない競馬でした。今回3000mと未知の距離になりますが、折り合いと手前の替え方に気をつけて丁寧に乗れば、デキの良さで克服する可能性もあるでしょう」と陣営。
実は昨年もこのレースに使うプランがあったが、体調が整わずに断念。7歳にして念願の挑戦となるだけに、関係者も力が入っている。





4枠4番
ステイインシアトル
牡8/56.0kg 
浜中俊/池江泰寿
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:2-1-0-0 
芝3000m:未経験 
《期待値55%》


8ヶ月ぶりの前走のAJCC。ハナを切って競馬をしたいこの馬にとって、同型のジェネラーレウーノとガシガシやりあわないか心配だった。スタート直後から鞍上が気合をつけて前に行き、注文通りハナは奪えたが、2番手に控えたジェネラーレウーノに常にプレッシャーをかけられていた事もあり、直線に向いたところで苦しくなり、馬混みに飲み込まれて8着に敗れた。
「休み明けを考えれば、それほど負けてはなく、次に繋がる内容でした。中間放牧を挟みましたがデキは前走以上です。距離は少し長いとは思いますが、前々で自分の型に持ち込めれば、今回は簡単にバテないと思います」と陣営。
目標は次の新潟大賞典で、そこまで間が開くので一戦挟むが、今年のメンバーで前に行けば侮れない存在になりそうだ。



6枠7番
カフジプリンス
牡6/56.0kg 
中谷雄太/矢作芳人
騎手厩舎連対率:12.8%
阪神芝:0-0-2-1 
芝3000m:0-0-0-1 
最高タイム:3.04.2
《期待値45%》

1年5ヶ月ぶりの実戦となった2走前から担当が手替わりしたカフジプリンス。その時から「これは良い馬をもらいました。準オープンにいる馬じゃないですね」と担当者は喜んでいた。復帰戦の京都記念でも着順ほど負けておらず、自己条件に戻った前走は、上位2頭には切れ負けしての3着。徐々に復調気配にあり、まだまだ上積みが見込める叩き3戦目の今回は、得意のスタミナ勝負に持ち込める舞台設定。
サトノダイヤモンドが勝った2016年の菊花賞では3番人気に推された素質馬で、アルバートが勝った2017年のダイヤモンドSでは勝ち馬とコンマ4秒差3着と長距離実績も○。GI馬不在の今年のメンバーであれば、馬体さえ絞れていれば、一角崩しのチャンスは十分ありそうだ。


7枠8番
ヴォージュ
牡6/56.0kg 
和田竜二/西村真幸
騎手厩舎連対率:25.0%
阪神芝:1-0-0-2 
芝3000m:1-0-0-0 
最高タイム:3.10.3
《期待値55%》


前走の万葉Sはスンナリと先手を取り、2周目に大きくペースダウンしたところでも誰も競ってこなかったので、その貯金が最後まで生きて、何とか凌ぎ切っての勝利。2着馬のユーキャンスマイルは菊花賞3着の上に次走で重賞勝ちと強い馬をだった事で、あの一戦の価値が評価されている。
「前走は流れが向いたことが大きいです。なので鵜呑みにはできないところはありますが、ココを目標に体調は良いし、6歳ですが上積みがあるので頑張って欲しいですね」と陣営。
これまで重賞実績から分は悪いが、長距離適性の高さは侮れない。






7枠9番
アドマイヤエイカン
牡6/56.0kg 
岩田康誠/須貝尚介
騎手厩舎連対率:25.0%
阪神芝:0-1-1-1 
芝3000m:0-0-0-1 
最高タイム:3.11.8
《期待値60%》


2番人気に推された前走の万葉Sが9頭立ての7着。
「まともならあんなに負ける馬ではありませんが、ステイヤーズSの目に見えない疲れがあったようですね。なので、すぐに放牧に出してリフレッシュしました。元気になって戻って来てからは順調に調教を消化しています。今の時期としてはとても毛艶が良いし、デキは前走とは比較になりません。長い距離の重賞での好走実績もあり、ココでも格負けしないと思います」と厩舎サイド。
2週連続で稽古に跨った岩田騎手も確かな手応えを感じており、「リッジマンが人気になるメンバーなら十分やれると思う」と色気を持っていたとの事。






8枠10番
シャケトラ
牡6/57.0kg 
戸崎圭太/角居勝彦
騎手厩舎連対率:30.0%
阪神芝:3-0-0-1 
芝3000m:未経験 
《期待値65%》


1年5ヶ月ぶりの長期休養明けだった前走のAJCCを見事に勝利したシャケトラ。
その勝ち方もいわゆる嵌ったというものではなく、スタート直後から位置を取りに行き、4角手前から動いて前を捉えるという強気な競馬で直線で菊花賞馬の猛攻を凌いでのものだった。
レース後は短期放牧を挟んで重賞連勝を目指してココに登場。「ブランクが長かったので、反動を心配しましたが、稽古の動きを見る限りでは全く問題ありません。以前に比べると追い出してからの反応も良くなったし、距離延長も問題なし。阪神コースは3勝を挙げて相性抜群ですからね」と厩舎サイド。
厩舎は前走戸崎騎手の代打で勝利した石橋脩騎手に連続しての騎乗を依頼する予定だったが、戸崎騎手サイドから強烈なプッシュがあり、(前走も当初は騎乗予定だったので)折れた形で承諾。ただ、先週の中山牝馬Sでのランドネの騎乗を見て、「あんなところで詰まって…」と決して印象は良くなかったため、石橋脩を推す声も多かったようだ。
鞍上としても前週、栗東に駆けつけて調教に跨り、コンタクトを取ろうと必死の姿勢をアピール。この乗り替わりがどう出るか。





8枠11番
コルコバード
牝6/54.0kg 
デムーロ/木村哲也
騎手厩舎連対率:12.5%
阪神芝:未経験 
芝3000m:未経験 
《期待値60%》


これが引退レースとなる⑪コルコバード。
タフな牝馬で前走の愛知杯の2000mでは距離不足だったが、スムーズを欠きながらも勝ち馬から0.2秒差の5着と健闘を見せた。
「帰厩して日が浅いので、馬体のハリは絶好調時と比べると及びませんが、調教では動いているので、心配することはないと思います。距離が延びるのは好材料だし、相手なりに走れるタイプなので、大きく崩れる事はないと思います」と陣営。
紅一点の参戦になるが、後先考えずに目一杯仕上げたとの話で、折り合いがつけば距離克服も十分可能。シャケトラには一目置いているが、その他とは互角と陣営は見ている。


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