ファルコンS

中京競馬場3日目11R
第33回
ファルコンS
芝 1400m/GⅢ/3歳/国際/別定


【事前情報ランクM】


この時期の3歳戦はクラシック路線がメインなので、短距離寄りの馬たちにとっては貴重な舞台となる芝1400mのGⅢ。一応はNHKマイルCに向けたレースという位置づけだが、マイルすら長いという馬にとってはファルコンSが春の目標というパターンもあるようだ。
今年も1200mから距離延長の馬、マイル戦から距離延長の馬、さらにはダートで連勝して今回が初芝という馬など、例年のことながら臨戦過程や馬のタイプは多彩。激戦が予想される。
そして、来週はいよいよ久々のGⅠとなる高松宮記念が中京で行なわれる。距離はファルコンSよりさらに1ハロン短い1200mの電撃戦。ダノンスマッシュに騎乗予定の北村友一騎手(今回はグルーヴィットに騎乗)や、ミスターメロディに騎乗予定の福永祐一騎手(今回はローゼンクリーガーに騎乗)は来週に向けて掴んでおきたいという気持ちもあるだろう。




3枠4番
ローゼンクリーガー
牝3/54.0kg 
福永祐一/高橋亮
騎手厩舎連対率:44.4%
中京芝:1-0-0-0 
芝1400m:2-2-0-0 
最高タイム:1.21.6
《期待値60%》

GⅠ挑戦だった前走の阪神ジュベナイルフィリーズは12着に敗れてしまったものの、今回はデビューから4戦連続連対の1400mに戻っての一戦。デビュー当時から常に関係者の評価が高かった素質馬で、ダリア賞2着の時の勝ち馬はアウィルアウェイ、りんどう賞2着の時の勝ち馬は先週のフィリーズレビュー勝ち馬プールヴィル、秋明菊賞で負かした相手は朝日杯FS5着ディープダイバーと、戦ってきた相手のレベルも高い。
ベストは1400mなのは明らかだが、それなら牝馬のローゼンクリーガーには先週のフィリーズレビューという選択肢もあったが、関係者によると「距離だけでなく、左回りの方が合っているという面も考慮した」とのこと。牡馬相手になっても新馬勝ちしている中京でのレースを選んだということだった。十分勝負になると考えて良さそうだ。


3枠5番
ジャカランダシティ
牡3/56.0kg 
荻野極/牧浦充徳
騎手厩舎連対率:33.3%
中京芝:未経験 
芝1400m:0-0-0-1 
最高タイム:1.22.9
《期待値60%》

デビューから2勝を挙げている牧浦充徳厩舎ジャカランダシティだが、新馬勝ちのレースは良馬場発表ながら雨が降る中で行なわれ時計が掛かっており、2走前の福島2歳Sはハイペースの消耗戦でゴール前の大激戦を凌ぎ切った形。7着に敗れた前走のクロカッスSは「この馬も最後まで止まっていないし距離はこなせたが、直線の長いコースで上がり勝負になると厳しかった。一瞬しか脚の使えない馬なので東京のスローペースは合わなかった」とのことで、上がりが掛かったり厳しい展開になった方が良いタイプという個性が見えている。
今回のファルコンSの舞台となる中京は33秒台の上がりが求められるレースにはなりにくく、先週の雨や今週末の雨予報で馬場状態が良くないであろう点はこの馬にはプラスに働く。前走で負けた1400mということで世間的には盲点となりそうだが、関係者は「今回は違うはず」と前向きだ。





4枠7番
シングルアップ
牡3/56.0kg 
中谷雄太/寺島良
騎手厩舎連対率:0.0%
中京芝:未経験 
芝1400m:1-0-0-1 
最高タイム:1.21.8
《期待値60%》

新馬戦、フェニックス賞を連勝した後はワンパンチ足りない競馬が続いていた寺島良厩舎シングルアップだが、休養を挟んで臨んだ前走のマーガレットSは6頭立ての3着とはいえ久々に馬券圏内を確保。プラス17キロだった馬体重に関しては「ほとんどが成長分」とのことで、イレ込み対策としてパドックでパシュファイヤーと口籠を装着した効果もあって落ち着いた状態でレースを迎えられ、陣営は3着という結果以上に手応えを感じていたそうだ。
この中間は「一度レースに使った上積みが感じられる」とのことで、中間の調教ではさらに工夫を重ねてテンションが上がらないようにしている。前走後に「ジワジワと脚を伸ばすタイプなので先行できればもっとこの馬の持ち味が活きる」と松山騎手が振り返っており、今回はある程度出していくはず。





6枠10番
ヴァッシュモン
牡3/56.0kg 
田辺裕信/栗田徹
騎手厩舎連対率:32.4%
中京芝:未経験 
芝1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.22.1
《期待値65%》

前走のジュニアCでは「休ませて成長を促したことで、全体的に力強さが増してきた」「田辺騎手サイドも厩舎から期待している馬だと聞いている」といった情報を聞いて本命公開し、馬連2点目6320円、3連複3420円、3連単3万1390円の会心的中をお届けした栗田徹厩舎ヴァッシュモン。中山マイルの大外枠で終始外々を回りながら馬なりのまま直線入り口で先頭に立ち、そこからは内の馬群を見ながら追い出しのタイミングを計る余裕があるほどの完勝だった。
ジュニアCの当時は「距離が延びても面白い」という話もあったが、レース後は「やはり現状は1400mがベストだろう」というジャッジとなりファルコンSへ。「賞金は加算できたし春の目標はNHKマイルCということになるが、東京のマイルはもう一段の成長がないと大変なので、適条件のココでまずは結果を求めにいく」と、今回が勝負の一戦という気配を漂わせている。


7枠13番
グルーヴィット
牡3/56.0kg 
北村友一/松永幹夫
騎手厩舎連対率:35.7%
中京芝:未経験 
芝1400m:未経験 
《期待値65%》

ダート戦でデビュー2連勝中の松永幹夫厩舎グルーヴィットが3戦目で芝の重賞に参戦。「この後はダートのOPもあるが、血統的には芝もこなせるはずだし、試すならこのタイミングがベスト」という陣営の判断で、最初から昇竜Sには目もくれずファルコンSを目標に調整してきたそうだ。父はロードカナロアで、姉フェイズベロシティ、兄ドリームチェイサーはどちらも芝馬。デビュー当時は「歩様に硬さが見られるのでまずはダートから」という話だったが、今は脚元や歩様にも不安要素はないようだ。
あくまでも「芝で結果を出すことが出来れば今後の選択肢が広がる」というトーンでの挑戦ではあるが、関係者の中には「前走も遊びながら走って楽勝だったように、能力は重賞でも十分通用する。芝でも大きいところを狙える」と大きな期待を寄せる者もいる。





8枠14番
イッツクール
牡3/56.0kg 
松田大作/武英智
騎手厩舎連対率:34.6%
中京芝:0-1-0-0 
芝1400m:1-1-0-0 
最高タイム:1.21.8
《期待値60%》

6月阪神のデビュー以来様々な条件を走ってきて今回がキャリア9戦目となる武英智厩舎イッツクールだが、芝1400mは未勝利戦2着とOPききょうS勝ちの2戦2連対で、唯一崩れたことのない条件。前走のマーガレットSにしてもハナを切る展開に持ち込めなかった上に直線は勝ち馬に締められて追い出しが遅れるロスがありながら2着を確保。地力は高い。
マーガレットSを叩いて1400mのファルコンSに向かうローテは予定通りで、ききょうS勝ち後にダート1400mの園田ジュニアグランプリを使ったほど関係者は1400mという距離に魅力を感じている。休養を挟んだ前走時には「数字的には変わらないが、付くべきところに筋肉が付いて成長している。見た目にも太かった昨秋とは雰囲気が違う」と絶賛されており、最終追い切りの動きも反応鋭く絶好調。侮れない1頭であることは確か。





8枠15番
ハッピーアワー
牡3/56.0kg 
吉田隼人/武幸四郎
騎手厩舎連対率:50.0%
中京芝:1-0-0-0 
芝1400m:1-2-0-0 
最高タイム:1.21.7
《期待値65%》

昨夏の札幌では「秋山騎手がこの馬のために札幌まで乗りに来た」という勝負情報で万馬券的中をお届けした武幸四郎厩舎ハッピーアワー。その後は京都マイルの重賞で善戦したが、関係者曰く「マイルの重賞レベルとなると勝ち負けまでは厳しかった」とのこと。今回は待望の距離短縮のようだ。
初勝利は昨夏中京の芝1400mで、すずらん賞の当時も「1200mさえこなせれば勝ち負け」と陣営が語っていたように、ベストと見込んでいるのは1400m。シンザン記念5着の後すぐにファルコンSを目標に据えて「ここを目標に作ってきました」と武幸四郎師が自信を見せているように、間隔は少し空いているが仕上がりは絶好だ。開業初年度から16勝とまずまずのスタートを切った武幸四郎厩舎だが、今回は初重賞勝利のチャンス。



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