フィリーズレビュー

阪神競馬場6日目11R
第53回
フィリーズレビュー
芝 1400m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


3着馬までに桜花賞への優先出走権が与えられるトライアルGⅡ。牝馬クラシックは阪神JF→チューリップ賞→桜花賞という3つのレースの関連性が非常に強く、フィリーズレビュー組は例年あまり桜花賞では目立たないのが実情ではあるが、一昨年は2着レーヌミノルが桜花賞馬となり、クイーンズリング、メイショウマンボ、アイムユアーズ、ラインクラフトなど何年かに一度は本番のGⅠでも結果を出す馬は輩出している。
また、距離が1400mかつ賞金の高いGⅡということで、「桜花賞は無理でもココなら勝ち負けになる」とメイチ勝負を仕掛ける、およそトライアルらしくない勝負話が出てくるのもフィリーズレビュー独特。各馬の実力のみならず、陣営の思惑や勝負度合の差を見極めることも大切になってくるだろう。
今年はダノンファンタジーがチューリップ賞、クロノジェネシスとビーチサンバがクイーンCで結果を出し、グランアレグリアは桜花賞直行。世代最上位の各馬は既に桜花賞への準備を進めているが、今週のフィリーズレビューとアネモネS、来週のフラワーCで桜花賞本番はどれだけ楽しくなるだろうか。




3枠5番
アウィルアウェイ
牝3/54.0kg 
石橋脩/高野友和
騎手厩舎連対率:25.0%
阪神芝:1-0-0-0 
芝1400m:1-1-0-0 
最高タイム:1.21.6
《期待値65%》

新馬、ダリア賞を連勝し、牡馬相手のGⅡ京王杯2歳Sでは32秒8の末脚を繰り出して2着。実績面では頭一つ抜けている高野友和厩舎アウィルアウェイが明け3歳の初戦に臨む。
京王杯2歳Sの後はもちろん阪神JFを目指していたが、レースに向けての調整を始めた11月半ばに左前肢の球節部を捻挫。さらに放牧後に右前肢にも違和感が出てしまったため、しっかり時間を掛けて立て直すことになった。とはいえ、いずれも症状は軽度で、今回の仕上がりに向けては問題なし。むしろ「休ませたことでパワーアップして戻ってきた」「以前より乗りやすくなっている」など、この休養を好意的に捉える関係者も少なくない。
鞍上は、これまで乗っていたM.デムーロ騎手が桜花賞で乗れるかどうか約束できないという話になったため、「本番までセットで乗ってくれる鞍上を探した」と、石橋脩騎手との新コンビを結成。その関係者も「メンバーや距離を考えれば桜花賞より断然楽なレース。叩き台とは考えず今回はしっかり勝ちにいく」とかなり強気だった。





3枠6番
プールヴィル
牝3/54.0kg 
秋山真一郎/庄野靖志
騎手厩舎連対率:33.3%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1400m:2-1-0-0 
最高タイム:1.22.0
《期待値65%》

今回のメンバーの中では最先着となる阪神JF5着の実績に加え、前走の紅梅Sも上がり最速でアタマ差の2着と強い競馬を見せている庄野靖志厩舎プールヴィルだが、賞金的には単なる2勝馬。いくら能力の高さを披露していても、権利を取らないと桜花賞出走は絶望的なだけに、今回は勝負掛かりの雰囲気だ。
「マイル戦は2戦して4、5着ですが、1400mなら3戦全て連対しています。レースセンスが高いし、本番はどうかも1400mでこの相手なら何とかしたいところです」と関係者は強気。この中間は放牧を挟んでいるが「小柄で仕上がり早なので態勢は整っている」とのことで、実際に追い切りの動きもしっかりしている。権利取りへ有力な1頭。





5枠9番
メイショウケイメイ
牝3/54.0kg 
古川吉洋/南井克巳
騎手厩舎連対率:16.3%
阪神芝:1-0-0-1 
芝1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.22.8
《期待値60%》

桜花賞トライアルということで、どの陣営も(真意はどうかも)桜花賞のために権利を…といった話をすることが多いが、そんな中で「ココこそが狙っているレース。本番では一銭もいらん。ココが勝負や」と隠さず語っているのがメイショウケイメイの手綱を取る古川吉洋騎手。
1200mで連勝し、マイルの阪神JFで惨敗、そこから紅梅S勝ちという流れで、関係者の間では「マイルは長い」という認識で一致。そもそも賞金上位なので今回の結果に関わらず阪神JFは使う予定だが、厩舎もこの後には気がなく、とにかくこのGⅡの5200万円を狙っているそうだ。先週は古川騎手が、今週は持ち乗りの助手が乗ってビシっと仕上げており、やはり今回がメイチと感じさせる状態。



6枠11番
ホウオウカトリーヌ
牝3/54.0kg 
大野拓弥/栗田徹
騎手厩舎連対率:31.3%
阪神芝:未経験 
芝1400m:0-1-0-1 
最高タイム:1.22.4
《期待値60%》

今年は3頭の関東馬がフィリーズレビューに参戦しているが、中でもトーンが高かったのは栗田徹厩舎ホウオウカトリーヌ。これまで挙げた2勝はどちらも1200mだが、前走はマイル戦のフェアリーSで2着に好走し、距離への不安は解決済み。1400mは3走前に惜しい2着がある。
日曜日は中山でも桜花賞トライアルのアネモネSがあり、輸送もなく、相手関係も楽で、好走したフェアリーSと同じ舞台となればアネモネSを選ぶのが妥当のようにも思われるが、関係者によると「前走は結果が出たけど、距離的には1400mの方が良さそうだし阪神内回りというコースにも魅力がある。それに、強い相手にぶつけた方が桜花賞に向けて力が測れる」と、今回は陣営の自信が現れた形の遠征とのことだ。状態面も「暖かくなって硬さが取れてきた」と上昇中。本番に向けて内容のある競馬をしたい。





6枠12番
キュールエサクラ
牝3/54.0kg 
藤岡佑介/中内田充正
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:未経験 
芝1400m:2-0-0-0 
最高タイム:1.22.7
《期待値60%》

今年の3歳牝馬ではダノンファンタジーという絶対的中心を抱える中内田充正厩舎だが、フィリーズレビューの方に使うキュールエサクラもデビュー当時から非常に評価の高かった1頭。ただし、これまでの関係者の話では「前向きさがあって短いところが合っている。マイルも大丈夫だけど初戦は少し噛んでいたし、ベストは1400mだろう」というジャッジ。桜花賞よりは今回が勝負という気配を感じる存在だ。
500万を勝った前走で際立っていたのが、仕掛けてからの反応の鋭さと最後まで鈍らない末脚の持続力。ここ2走はいずれも上がり最速をマークしての勝利だが、どちらも先に抜け出す形で最後まで後続を寄せ付けずに押し切っており、レースセンスの高さは阪神内回りでも武器になるだろう。厩舎サイドも「勝ち方が良くなっている」と前走内容には手応えを感じており、勝ち負けまで窺える1頭と考えてよさそうだ。


7枠15番
ジュランビル
牝3/54.0kg 
松若風馬/寺島良
騎手厩舎連対率:29.2%
阪神芝:1-0-1-0 
芝1400m:1-0-2-0 
最高タイム:1.21.2
《期待値55%》

昨年の12月に今回と同じ阪神1400mで牡馬を破り2勝目を挙げている寺島良厩舎ジュランビル。OP、重賞でも3着を外しておらず、収得賞金は900万でも実績上位の1頭と言えるだろう。
「1400mでは安定して走れているし、走り方も馬場を問わない感じがするので天気は気にならない。強い相手と戦いながら大崩れしないという点も魅力で、上位争いになるはず」と厩舎筋の関係者は注目していたが、寺島師の考えは少し違うという報告。
「この馬に関しては桜花賞で勝負というより、もっと先々での活躍、長い目で見ている」とのことで、「(賞金は加算できないのに桜花賞に使うことになる)3着だけは勘弁してほしい」と、親しい関係者に話していたそうだ。今回の相手に連対できれば胸を張って桜花賞に行けるし、賞金加算でOP入り。4着以下ならキッパリ出直して、成長を促す時間を取りたいという話もしていた。





8枠16番
ココフィーユ
牝3/54.0kg 
藤井勘一郎/斎藤誠
騎手厩舎連対率:-
阪神芝:未経験 
芝1400m:2-0-0-1 
最高タイム:1.21.9
《期待値60%》

前走の春菜賞では岩田騎手絡みの勝負話をお伝えした上で本命公開し、見事な勝利とともに3種馬券的中。今回は鞍上に藤井勘一郎騎手を擁して桜花賞への切符獲りを目指す。
先週のチューリップ賞にも特別登録はしていたが、最初から使う予定はココ。前走時にも「マイルも対応出来るがベストは1400m」という情報を聞いており、今回は距離重視で中山のアネモネSではなく関西遠征でもフィリーズレビューに持ってきている。
土曜日の競馬でJRA初勝利を挙げた藤井勘一郎騎手は、2015年に斎藤誠厩舎のエスメラルディーナが韓国に遠征してトゥクソムCを勝った際に騎乗していた。この縁があって藤井勘一郎騎手は斎藤誠厩舎に、斎藤誠厩舎も藤井勘一郎騎手に、互いに大きな恩義を感じているそうで、今回の騎乗はかなり前から決まっていたそうだ。



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