弥生賞

中山競馬場4日目11R
第56回
弥生賞
芝 2000m/GⅡ/3歳/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


土曜日のチューリップ賞ではダノンファンタジーが内枠の不利を跳ね返す強い競馬で快勝。未勝利戦からの連勝を4に伸ばし、桜花賞に向けて牝馬クラシックの主役の地位を固める格好となった。
一方、牡馬路線はホープフルS勝ち馬サートゥルナーリアが皐月賞直行を表明し、共同通信杯の1・2着馬ダノンキングリー・アドマイヤマーズもトライアルは使わず皐月賞へ。きさらぎ賞のダノンチェイサー、すみれSのサトノルークスなど強い勝ち方をしている馬も出てきているが、例年と比べると全体的に勢力図が定まらないままトライアルの季節を迎えたという印象を受ける。
昨年はダノンプレミアムVSワグネリアンという注目のカードだった弥生賞だが、今年は実績トップのニシノデイジーを物差しに、キャリアの浅い各馬がどれだけの力を示せるかというレースになりそうだ。ニシノデイジー、ラストドラフト、ナイママ以外の3頭は現状で皐月賞のボーダー下と言われており、権利取りの掛かる3着までの争いも激化必至。果たして、今回驚くようなパフォーマンスを見せて牡馬クラシックの勢力図を動かすような馬は現れるか。







1枠1番
ラストドラフト
牡3/56.0kg 
ルメール/戸田博文
騎手厩舎連対率:83.3%
中山芝:1-0-0-0 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.01.2
《期待値65%》

戦前からハイレベルと言われていたジャパンカップ当日の新馬戦を制し、1戦1勝の立場で臨んだ京成杯も快勝してデビュー2連勝。瞬く間に牡馬クラシックの有力候補に躍り出た戸田博文厩舎ラストドラフトだが、今回も賞金は足りているから、などといった油断は無し。無傷の3連勝で皐月賞を狙っている。
陣営が今回もしっかり結果を残しておきたいと考える背景には「京成杯はGⅠの直後でレベルが高いとは言えなかったし、まだまだ一線級に通用する下地はない。今回のメンバーに勝って自信を付けたい」と考えているから。京成杯の後は在厩のまま弥生賞を目標に調整を進めており、引き続き戸田師が自分で追い切りを付けている。この中間は落ち着きを持たせることを意識して調教してきたが、効果は出ているそうだ。
なお、ルメール騎手は皐月賞ではサートゥルナーリアへの騎乗が決まっているため、次走の乗り替わりは確実。関係者としては「ココで強い勝ち方をして、有力騎手からの騎乗志願が殺到するくらいになってほしい」という気持ち。





2枠2番
ニシノデイジー
牡3/56.0kg 
勝浦正樹/高木登
騎手厩舎連対率:62.5%
中山芝:0-0-1-0 
芝2000m:0-0-1-0 
最高タイム:2.01.9
《期待値65%》

札幌2歳S、東スポ杯2歳Sと牡馬クラシック戦線の出世レースを連勝して臨んだホープフルSだったが、最内枠が完全にアダとなる形で3着。負け方が負け方だっただけに力負けと感じている関係者はほとんどおらず、今回は「改めて力を示し、自信を持って本番に行きたい」と反撃に向けて燃えている。
これまでの実績やレースぶりから世代でも最上位の1頭であることに疑いはないが、この中間の話題としては、最終追い切りからハミをリングハミからトライアビットに換えている。これは「1週前の追い切りで併せ馬の相手を置き去りにするくらい引っ掛かってしまった」という理由からだが、「今週は折り合いが付いてまるで別馬でした」と関係者が評するように、しっかり効果は出ている様子。これまでのレースでは口向きの悪さは目立たず、むしろレースセンスの高さに感心するくらいだったが、更にコントロールが利くようになったとなれば鬼に金棒だ。
年末からの休養を挟んで馬体は順当に成長。鞍上の勝浦騎手はまだ今年未勝利だが、自ら「今年の初勝利が弥生賞なんて過去にないですよね。頑張ります」と話していたそうだ。デビューからコンビを組んできた貴重なクラシック候補だけに、鞍上としても何としても結果が欲しい一戦だろう。


3枠3番
カントル
牡3/56.0kg 
デムーロ/藤原英昭
騎手厩舎連対率:52.9%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-1-0-0 
最高タイム:2.01.9
《期待値60%》

昨年のダービー馬ワグネリアンの全弟として、しっかり弥生賞まで歩を進めてきたのは流石と言う他ない。実は、デビュー当時は「ワグネリアンと比べるのはかわいそう。いくつかは勝てるけどクラシックとまでは…」という程度の評価だったのだが、藤原英昭厩舎の手腕もあって一戦ごとに着実に成長し、前走のセントポーリア賞は着差以上に目を引く勝ち方だった。
「前走後は短期放牧に出して、弥生賞に絞って調整してきた。メンタルが成長しているのでもう輸送に動じることはなさそう」と関係者。M.デムーロ騎手とは新馬戦以来のコンビだが、元々弥生賞で乗る予定だったアドマイヤスコールを水仙賞にズラしてもらってまでカントルへの騎乗を選んでいる。「今回は権利が必要な立場で、この厩舎らしく勝負の仕上げを施してきている。良馬場なら大丈夫でしょう」とのことで、十分勝ち負けを窺える1頭と評価していいだろう。


4枠4番
サトノラディウス
牡3/56.0kg 
武豊/国枝栄
騎手厩舎連対率:66.7%
中山芝:0-0-1-0 
芝2000m:1-0-1-0 
最高タイム:1.59.8
《期待値55%》

梅花賞で2勝目を挙げ、弥生賞から皐月賞の権利を狙う国枝栄厩舎サトノラディウス。2走前の葉牡丹賞は3着だったが、京成杯2着のランフォザローゼスとはクビ差。母がエリザベス女王杯にも出走したアーヴェイという良血のディープインパクト産駒で、「ウチにくる里見さんの馬はどうせ2軍だから」といつも自虐しているという国枝厩舎もこの馬に関しては違った手応えを感じているそうだ。
ただし、今回に関しては、そこまで関係者のトーンは上がってこないというのが正直なところ。「前走は5頭立てだったし勝って当然だったけど、もう少し内容のある勝ち方をして欲しかった。抜け出してからソラを使ったりと精神的に未熟なところもあるし、今回は重賞の相手に力試しという感覚」と関係者は話しており、「ポテンシャルの高さは間違いないが、完成するのはもっと先。大舞台での期待となると秋や古馬になってからかも」という話もあった。
逆に考えると、ココで権利取り以上の結果が出るようなら、皐月賞、ダービーへの伸びシロも相当見込めるということ。良くも悪くもそのレースぶりを見守りたい存在。





7枠8番
ブレイキングドーン
牡3/56.0kg 
福永祐一/中竹和也
騎手厩舎連対率:26.7%
中山芝:0-0-0-1 
芝2000m:0-1-0-1 
最高タイム:2.01.6
《期待値65%》

ホープフルSの5着は戦前の盛り上がりからすると案外だったが、関係者のジャッジとしては「ホープフルSはスタートから出して行ったことで掛かってしまい、やっと落ち着いたところでまた外から来られて動かざるを得なかった。見た目以上にキツい展開だった」とのこと。厩舎サイドも「勝ち馬(サートゥルナーリア)は別格だった」と認めている一方、「2着以下の馬たちとはそれほど差はなかった。展開一つで巻き返せる」と前向き。改めて中山2000mに遠征し、皐月賞を目指している。
京都2歳Sの2着があるので普通の2勝馬より賞金は持っているものの、関係者の調べで「このままでは皐月賞のボーダーに届かない」と分かり、「今回は権利が必要なのでビシビシ仕上げた。3着を外さない競馬をしたい」と、いかにもトライアルらしい勝負駆けの雰囲気。「切れる脚はないので前々で競馬をしたい」とのことだ。


8枠10番
メイショウテンゲン
牡3/56.0kg 
池添謙一/池添兼雄
騎手厩舎連対率:19.6%
中山芝:未経験 
芝2000m:0-0-1-0 
最高タイム:2.02.5
《期待値55%》

きさらぎ賞は上位争いからやや離された5着に終わったものの、リングハミに換えたり舌を縛ったりした効果があり、直線は遊んだりヨレたりせずにしっかり走り切った。レース後の池添謙一騎手は「このメンバーだと決め手の差が出た」と振り返っており、小回りで直線に坂のある中山への条件替わりがプラスに出る可能性は十分。自己条件を使える立場にも関わらず弥生賞への参戦を決めたことからも分かるように、オーナー、厩舎の期待は大きい。



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