チューリップ賞

阪神競馬場3日目11R
第26回
チューリップ賞
芝 1600m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


昨年からGⅡに昇格した、言わずと知れた桜花賞に向けての最重要トライアル。同じ阪神外回りのマイル戦で行なわれる阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞、桜花賞の結び付きは非常に強く、これまでも多くの有力牝馬たちが阪神JFからチューリップ賞、そして桜花賞という王道を進み、結果を残してきた。今年、その立場となるのはダノンファンタジー。しっかりと期待に応えて桜花賞に進むことが出来るか、何と言ってもこの点が今年の最重要ポイントとなる。
一方で、トライアルといえば権利取りの争いも見物。今年はクロノジェネシスとビーチサンバがクイーンCに向かったため、2~3着争いの枠は多くの馬に向けて開かれた印象がある。阪神JFの雪辱を狙うシェーングランツか、何としても権利が欲しい1勝馬たちか、この争いも馬券的には注目だろう。







1枠1番
ダノンファンタジー
牝3/54.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:50.7%
阪神芝:2-0-0-0 
芝1600m:2-1-0-0 
最高タイム:1.33.9
《期待値70%》

ファンタジーS、阪神ジュベナイルフィリーズではともに確信を持って本命公開し大本線的中。WORLDが見込む牝馬クラシックの最有力候補として、堂々と最重要トライアルのチューリップ賞へと歩を進めてきた。阪神JFを人気に応えて勝った馬がチューリップ賞に出てくれば、結果はほぼ保証されている。同じ阪神マイルで、牝馬路線においては12月から3月の間に急激に勢力図が変わるというパターンはほとんどない。
陣営は「仕上がりは8分くらいだけど、今回はこれで勝ってもらわないと困る」と自信十分。調整そのものは順調で、桜花賞という目標から逆算して理想通りの“8分”ということのようだ。「元々テンションの高いタイプなので、勝つのは当然として本番に向けて上手くガス抜きの出来るような競馬が出来れば理想的」と、クラシック制覇に向けて内容を問う段階に入っている。
他の陣営も「ダノンファンタジーには敵わないけど、桜花賞に向けてはあと2つの枠があるから」と最初から2~3着争いという雰囲気。クロノジェネシスとビーチサンバがクイーンCに逃げ、グランアレグリアも本番直行。今回、この相手に恥ずかしい走りは出来ないだろう。





3枠3番
ブランノワール
牝3/54.0kg 
藤井勘一郎/須貝尚介
騎手厩舎連対率:-
阪神芝:1-0-0-0 
芝1600m:1-1-0-1 
最高タイム:1.35.7
《期待値60%》

前走のエルフィンSでは勝ったアクアミラビリスの豪脚に屈するも、正攻法の競馬で一旦は完全に抜け出す形の2着。陣営も「相手が悪かった」とは認めていたが、上のクラスでも勝ち負けを演じるメドは十分に立った一戦だった。
レース後はNFしがらきに放牧に出ていたが、「大きなダメージもなく、体調はすこぶる良い」ということで、短期で戻してチューリップ賞を目標に調整。2週連続でGⅠ馬アドマイヤリードと併せて力強い動きを披露し、しっかり態勢は整った。
ここ2戦コンビを組んで結果を出していた福永祐一騎手はノーブルスコアに先約があったため、代わりに手綱を任せることになったのが土曜からJRAの騎手としてデビューする藤井勘一郎騎手。2週連続で追い切りに乗っており、藤井騎手自身も福永騎手から馬の癖をしっかり聞いているとのことだ。須貝師は「この馬の力を信じて乗ってほしい」と一任。前走だけ走れば十分上位争い。


4枠5番
メイショウショウブ
牝3/54.0kg 
池添謙一/池添兼雄
騎手厩舎連対率:19.6%
阪神芝:0-0-1-1 
芝1600m:0-1-2-1 
最高タイム:1.34.8
《期待値60%》

昨年はデイリー杯2歳Sでアドマイヤマーズの2着に好走し、阪神JFでも追い込み決着の中で見せ場十分の6着に健闘したメイショウショウブ。実は、阪神JFの時には「ずっと使ってきていた上に、デイリー杯で結果が出たので急遽決めたGⅠ参戦。正直なところデキは落ち気味だった」という話があり、あの健闘は身内の関係者からすると期待以上のものだったという。
この中間はしっかり休みを取って「かなり持ち直している」と関係者。池添兼雄師も「コレは相当良くなっている」と帰厩してからの馬体と動きの良さには目を見張っているとのことだ。「逃げることはないだろうが、好位から早めに抜け出すような競馬がしたい」とのことで、今回のデキと相手関係なら十分上位に評価できる1頭。





5枠6番
シェーングランツ
牝3/54.0kg 
武豊/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:50.0%
阪神芝:0-0-0-1 
芝1600m:1-0-0-1 
最高タイム:1.33.7
《期待値65%》

前走の阪神ジュベナイルフィリーズではWORLDの最終決断において
『人気を分け合う④シェーングランツに関しては情報筋の間でも評価が割れている。アルテミスSの勝ちっぷりは見事。それは間違いないのだが、「まだまだ完成は先の馬。トモに緩いところがあるのでスタートが悪く後方からの競馬になってしまうし、展開の助けは要る。つまりは嵌まり待ち」というのも関係者の偽らざる評価。前走は左回りだからあれだけの脚を使えたという見解もあり、今回同じパフォーマンスを見せられるかは、ゲートが開くまで分からない。』
という情報をお伝えした上で「3強の中では唯一死角がある」と評価を落とし、そして結果は4着。「脚を余しただけで能力は負けていない」という意見もあるだろうが、当時から「成長途上でトモが緩く、だからスタートが遅くて後ろからになるし仕掛けてからの反応も時間が掛かる」というのはお伝えした通り。内目のあの位置で詰まって脚を余すのも想定できた結果だった。
今回は休養を挟んで再び同じ阪神マイル。前走後から在厩のまま調整しており、「必要なところに筋肉がつき、目に見えて馬は良くなりました。今回はチャンス」と厩舎スタッフ。前走より5頭少ない13頭立て、さらに流れも落ち着きそうなのは好材料で、今回は十分に巻き返す下地が整っている。





5枠7番
ノーブルスコア
牝3/54.0kg 
福永祐一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:42.9%
阪神芝:未経験 
芝1600m:1-1-1-0 
最高タイム:1.35.6
《期待値65%》

紅梅S、エルフィンSと連続3着で賞金加算に失敗しているが、今回は3着以内に入れば桜花賞への権利が手に入るトライアル。さらに、関係者は初めてとなる阪神コースにも期待を持っているようだ。「まだまだ成長途上でトモが緩いので、京都だと下り坂でスピードに乗れず置かれてしまい、持っている脚を使い切れない。ここ2戦が同じような負け方なのはそのため」と、ある情報筋は現状を分析。「阪神なら勝負どころで流れに乗れるはずだし、しっかりこの馬の末脚を出し切れば上位争いは出来る」と、前進を見込んでいる。
厩舎サイドとしては「本当に上の馬と勝負になるのはオークスや秋華賞」と考えているようだが、そうなると今回は3着で桜花賞の権利を取るよりも、2着以内で賞金加算を果たすのが最善。強い相手はいるが、レースの上手さで食い込みたい。


6枠8番
ブリッツアウェイ
牝3/54.0kg 
松山弘平/音無秀孝
騎手厩舎連対率:20.0%
阪神芝:1-0-0-1 
芝1600m:1-0-0-1 
最高タイム:1.35.0
《期待値60%》

前走で1400mの距離に対応できたため、当初は翌週のフィリーズレビューへの出走を予定していたブリッツアウェイ。しかし、フィリーズレビューだと1勝馬が大規模な抽選になりそうだということが分かり、1週早めて確実に出走できそうなチューリップ賞にスライドしてきた。
この経緯が嫌われているのか今回は不思議なほど人気の盲点となっているが、良血ディープインパクト産駒で初勝利は阪神のマイル戦。ポジションを取れて相手なりに走れるセンスもあり、いかにも2~3着の争いなら顔を出してきそうなタイプだ。中1週ながらしっかり併せ馬で追い切られており、陣営も「相手は強力だが、この馬の仕上がりも良いし十分戦えるはず」と期待を寄せている。



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