東京新聞杯

東京競馬場4日目11R
第69回
東京新聞杯
芝 1600m/GⅢ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


今年は良い意味で“GⅢらしい”15頭が揃った東京新聞杯。まずは3頭全て人気サイドという藤沢和雄厩舎の豪華な3頭出しが目立つが、実績はまだまだでもポテンシャルの高さは魅力のインディチャンプ、レイエンダ、テトラドラクマら明け4歳勢、受けて立つ実績上位のタワーオブロンドン、ロジクライにサトノアレス、GⅠを目指すなら結果が欲しいレッドオルガ、リライアブルエースなど、確固たる主役がいないからこそ、今後を占う上で重要な大混戦、そういう雰囲気となっている。
昨年の勝ち馬リスグラシューはココでの1年半ぶりの勝利を足掛かりに、春はヴィクトリアマイル2着、そして秋のエリザベス女王杯優勝と東京新聞杯を見事に2018年の飛躍に繋げた。今年もそういう馬が出てくるレースとなるのか、しっかり見届けたい。
そして、来週土曜日の東京は、同じ芝マイルで今度は3歳牝馬の重賞クイーンCが行なわれる。
コチラはも阪神JFの2・3着馬クロノジェネシス、ビーチサンバが年明け初戦として登場する大注目の一戦。それだけでなく、層の厚い藤沢和雄厩舎からはミリオンドリームズ、今年も牝馬クラシックで見せ場を作りたい東京ホースレーシングのレッドベルディエスなど、まさしく桜花賞を睨んでの大激戦ムード。賞金加算や本番を見据えてのローテなど、クラシック路線ならではの思惑も渦巻き、馬券的にも面白くなりそうだ。
日曜の共同通信杯も含めて、やはり冬の東京の芝重賞は“春の大舞台に向けての勢力争い”という側面が強い。この時期の競馬をしっかり見切ってこそ、GⅠ本番の的中ラッシュに繋がるということだろう。







1枠1番
サトノアレス
牡5/56.0kg 
柴山雄一/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:33.3%
東京芝:1-2-1-2 
芝1600m:2-2-0-2 
最高タイム:1.31.5
《期待値65%》

今年の東京新聞杯において大きなポイントの1つである藤沢和雄厩舎の3頭出し。人気の面ではやや差が付いており、前日最終ではタワーオブロンドンが3.8倍の2番人気、レイエンダが8.1倍の4番人気、そしてサトノアレスが10.6倍の6番人気という状況となっているが、厩舎に近い関係者たちの間で共通している見解が「今回はどれが一番とか、いるいらないといったことは言いにくい。それぞれに魅力があるしどれがきても不思議はない」というもの。世間的な人気では下のサトノアレスも十分可能性があり、人によっては「一番面白いのはコレでしょう」と話すほどだ。
前走の阪神カップは半年ぶりの競馬で折り合いを欠いてしまい、他にも道中でブツけられたり道悪が合わなかったりと敗因は数えても余るほど。「あれは参考外でいいでしょう」とのことで、昨年2着の東京新聞杯で反撃の態勢は整っている。鞍上も当時と同じ柴山騎手に乗り替わって大駆け。





2枠2番
インディチャンプ
牡4/56.0kg 
福永祐一/音無秀孝
騎手厩舎連対率:75.0%
東京芝:未経験 
芝1600m:3-1-0-1 
最高タイム:1.32.0
《期待値65%》

2歳暮れのデビュー当時から「世代トップクラスのマイラー」と絶賛されながら、NHKマイルCの舞台に立つことは叶わなかった音無秀孝厩舎インディチャンプが、自己条件を地道に勝ち上がって重賞の舞台に帰ってきた。
2連勝の内容は文句の付けようがなく、状態面に関しても「休み明けの前走は自己条件ならこれでも何とかなるか…という程度でしたが、今回は自信を持ってイイと言えます」と関係者が力強く話すように、休養明け2戦目でグンと良くなっている。「これまでのレースを振り返ると左回りの方が合っているかもしれません」とのことで、東京コースも歓迎だ。
オーナーは2018年の競馬を席巻したシルクレーシングだが、準OPを勝った後の年末に厩舎とオーナーサイドで「来年はこの馬で安田記念を勝ちにいきましょう」という協議が持たれたとのこと。アーモンドアイ、ブラストワンピースとともにインディチャンプもシルク明け4歳の柱を目指す、その橋頭堡としたい一戦という位置付け。





3枠5番
タワーオブロンドン
牡4/57.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:43.4%
東京芝:1-1-0-1 
芝1600m:1-1-1-1 
最高タイム:1.32.6
《期待値65%》

藤沢和雄厩舎の主戦といえばクリストフ・ルメールということで間違いないが、今回の厩舎3頭出しに関しては厩舎からルメール騎手とエージェントに向けて「3頭のうちから好きな馬を選んでいい」と話があったそうだ。それでルメールが選んだのがタワーオブロンドン。この話だけで信頼度は一段上がったと考えていいだろう。
抜群のスピードを誇る半面、抑え切れないほどのパワーと前掛かりな気性も同居するのがタワーオブロンドンの魅力にして怖さ。キャリア唯一の大敗であるNHKマイルCは、直接的には内で詰まって不利を受けたのが敗因だが、ああなった背景にも「折り合いに苦心していてポジションが悪くなり、消極的な立ち回りになってしまった」ということがある。
最終追い切りは3頭の中でも際立った動きで、「デキなら間違いなくこの馬が一番」と関係者。ただ、追い切りに乗っていた杉原騎手は「凄い馬ですが、よくレースで折り合いが付くなと思います」と、前向き過ぎる気性を心配していたそうだ。この点こそタワーオブロンドンを選んだルメールの腕の見せ所。NHKマイルCの雪辱を晴らす騎乗を見せる、というのも目指すところだろう。





4枠6番
レッドオルガ
牝5/54.0kg 
北村友一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:37.5%
東京芝:2-0-2-0 
芝1600m:5-0-1-2 
最高タイム:1.33.0
《期待値65%》

レッドアヴァンセが引退し、現役のエリモピクシーの産駒としては最年長となった藤原英昭厩舎レッドオルガ。クラレント、レッドアリオン、リディル、サトノルパン、レッドアヴァンセ、そして1つ下のレッドヴェイロンらと同じく、レッドオルガも左回り、特に東京マイルに抜群の適性を誇る。OP入り2戦目で東京へのコース替わりとなれば、関係者のトーンが上がるのも当然だろう。
「トリッキーな中山コースは初めてだったし、出遅れた影響もあって大味な競馬をしてしまった」とは前走についての陣営の見解だが、着順は6着でも「重賞で戦っていくメドは立った」と陣営は手応えを掴んでおり、レース後はすぐに東京新聞杯を目標にすることを決定。表向きには「この相手だしどこまで食らいつけるかですね」と控え目だが、本音では「東京だったら牡馬相手でも互角以上に戦える」と勝ち負けを意識しているとのことだ。





6枠10番
ロジクライ
牡6/57.0kg 
横山典弘/須貝尚介
騎手厩舎連対率:15.4%
東京芝:2-0-0-0 
芝1600m:5-2-2-4 
最高タイム:1.31.7
《期待値60%》

今回は横山典弘騎手との初コンビとなる須貝尚介厩舎ロジクライ。横山典弘騎手は先週の追い切りに乗りに栗東まで行っており、「動きのとおり状態は良いと感じた」と好感触。また、ロジクライに関しては以前から気にしていたそうで、過去のレース内容も熟知。“自分ならこう乗る”というイメージを持っており、「浜中が乗って負けた京成杯AHは最悪だった」と言い、どうやら理想はルメール騎手に乗り替わっての2戦のような前々での競馬のようだ。
前走のマイルCSこそ大敗してしまったが、昨秋の富士Sを1分31秒7の好時計で押し切り東京は過去2戦2勝。中京記念でも2着があるなど左回りは大得意で、この舞台は年明け最初のレースとしては絶好の舞台になる。





7枠13番
リライアブルエース
牡6/56.0kg 
坂井瑠星/矢作芳人
騎手厩舎連対率:20.6%
東京芝:2-0-0-1 
芝1600m:1-2-1-2 
最高タイム:1.32.2
《期待値55%》

年明けの京都金杯は12着に敗れてしまったが、戦前から「今回は重め残りでの出走になるかもしれない」と厩舎サイドが懸念していた通り、馬体重はプラス20キロ。鞍上も「手応えの割に伸びなかった原因なのは確か」と敗因に挙げていた。そして、リライアブルエースは1000万、1600万勝ちが東京で、500万勝ちと重賞3着が中京という左回り巧者。長期休養明けで大幅な馬体増、しかも右回りの京都金杯を使ったことに関しては「ちょうどいい条件の東京新聞杯から逆算しての叩き台ということ。陣営の狙い通りなら今回ガラっと変わるでしょうね」というのが関係者のジャッジだ。
関屋記念後に左前脚を痛めて放牧に出ていたという経緯を考慮して京都金杯前は坂路でしか追い切れていなかったが、レース後も不安が出なかったということでこの中間はウッドでの3頭併せも敢行。上積みの大きさは明らかで、やはり今回は東京コースとの相性の良さや昨夏の走りを見直せるだろう。





8枠15番
レイエンダ
牡4/56.0kg 
北村宏司/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:25.9%
東京芝:1-0-0-0 
芝1600m:未経験 
《期待値60%》

藤沢和雄厩舎の3頭目は、これまで2000mを中心に使われており兄レイデオロと同じように王道路線で期待されていると思われていたレイエンダ。鞍上はタワーオブロンドンの欄でも触れたとおり、ルメール騎手が乗らないため今回は北村宏司騎手への乗り替わりとなる。追い切りに2週連続で乗ってコンタクトは取れており、今週の3頭での調教では手応えで見劣ったものの「生粋のマイラーのサトノアレスやタワーオブロンドンと比べたら、中距離を使ってきたレイエンダが反応で遅れるのは仕方ない。」とのことで、それほど心配する要素ではないと言える。
前走は不可解に見える敗戦となってしまったが、「スタートで寄られて行き脚が付かなくなってしまい、道中もこれまで違って揉まれる位置での競馬になった。初めて経験する厳しいレースで、力を出せなかったのも仕方ない面はある」と関係者。サトノアレスとタワーオブロンドンがいるところに敢えて使うのだから厩舎サイドもマイルでの変わり身に期待しており、しっかり流れに乗れればこの馬も勝負圏内。



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