ターコイズステークス

中山11R ターコイズステークス
有力馬事前情報 事前情報ランク【M】

中山競馬場5日目11R
第4回
ターコイズS
芝 1600m/GⅢ/3歳上/牝馬/国際/ハンデ


【事前情報ランクM】


重賞昇格初年度が、何と11番人気→16番人気→15番人気での決着。OP特別時代には単勝万馬券だったマイネプリンセスが大外枠から勝ったこともあるなど、師走競馬・中山マイル・牝馬限定・ハンデ戦といった、数々の波乱の要素そのままに難しい決着が続いている、今年が重賞として第4回のターコイズS。
今年の特色というと、3歳馬4頭、4歳馬7頭、5歳馬5頭で6歳以上の馬は出走ゼロというフレッシュなメンバー構成であること。特に3歳世代のこの秋冬の活躍ぶりは目覚しく、中心の1頭となるであろうプリモシーンのみならず、春に重賞勝ちのあるリバティハイツ、人気を落としそうなアンコールプリュやハーレムラインも侮れないだろう。
2015年の勝ち馬シングウィズジョイは翌年のエリザベス女王杯で2着。去年の勝ち馬ミスパンテールはこのレースの優勝を皮切りに重賞3連勝を果たした。荒れる牝馬重賞の割に、将来性を占うレースでもある。







2枠3番
ミスパンテール
牝4/56.0kg 
横山典弘/昆貢
騎手厩舎連対率:24.0%
中山芝:1-0-0-0 
芝1600m:3-1-0-2 
最高タイム:1.32.6
《期待値65%》

昨年の勝ち馬で重賞3連勝の実績もあるが、この秋は苦戦続きでハンデも去年より3キロ重い56キロ。昆貢厩舎ミスパンテールは扱いの難しい1頭となるが、話を聞く限りでは復活の可能性は十分に持っているようだ。
「前走はそもそも距離が長かったし、中間も馬の気持ちが乗ってこなくて明らかにダメだった」と振り返るのは厩舎に近い関係者。12着という結果に関しては当然といったような口ぶりだった。しかし、「前走を使ったことで雰囲気が上向いてきて、この中間は更に調整が上手くいった。まともならココでは地力が違う」と、今回はトーンが一変。快進撃の始まった昨年のこの時期に近いムードになっている。





3枠5番
フローレスマジック
牝4/54.0kg 
ルメール/木村哲也
騎手厩舎連対率:51.1%
中山芝:2-1-1-0 
芝1600m:2-2-1-0 
最高タイム:1.33.6
《期待値65%》

前走で準OPの清水Sを勝ち上がり、形の上では昇級戦となる木村哲也厩舎フローレスマジックだが、3歳春には牝馬クラシックの中心の1頭として活躍し、オークスで6着に入った素質の持ち主。自己条件に回ってから勝ち上がるのに時間を要したため今回が1年半ぶりの重賞参戦となるが、格負けする雰囲気は全くない。
以前は仕掛けてからの反応の鈍さや折り合い難といった課題があり、それが勝ち切れない原因となっていたが、ルメール騎手との手が合ってきたここ2戦はレース内容に進境。前走のレース後には「乗るごとに競馬が上手くなっている」と成長ぶりを褒めていた。この中間も放牧を挟んでおり帰厩は11月30日だったが、いつも通り天栄でも乗り込んでいるので状態は変わりなく順調。54キロでこの鞍上ならば、3歳時には手の届かなかった重賞タイトルが射程に入る。



4枠7番
リバティハイツ
牝3/54.0kg 
北村友一/高野友和
騎手厩舎連対率:30.2%
中山芝:未経験 
芝1600m:1-0-1-1 
最高タイム:1.33.8
《期待値55%》

前走のポートアイランドSは3着止まりだったが、このレースは台風24号の影響で阪神競馬が順延になり、2日ずれて火曜日に行われたレース。以前からテンションの高さやレースでの折り合いが課題だったリバティハイツにとっては日程がずれた影響は大きく、レース後の「テンションが高めでカリカリしていた。本当はもう一列前で競馬をしたかったが、出して行くと気分よく行き過ぎるような恐れがあったので後方からの競馬をせざるを得なかった」というコメントからも、不完全燃焼の競馬だったことは窺える。
とはいえ、これまでに大敗したのは「距離が長く、コーナー4つの競馬も合っていなかった」というクイーンSだけ。フィリーズレビュー勝ちに加え桜花賞6着の実力は、この相手でも十分に通用するだろう。この中間は調教でも折り合いに進境が見られ、「今回はレースでメンコを着用することも検討する」と、厩舎サイドも対策を考えている。一発まで期待できる気配だ。


5枠9番
レッドオルガ
牝4/54.0kg 
C.デムーロ/藤原英昭
騎手厩舎連対率:38.5%
中山芝:未経験 
芝1600m:5-0-1-1 
最高タイム:1.33.2
《期待値60%》

母エリモピクシーのお馴染みのマイル血統。姉レッドアヴァンセは先月のマイルチャンピオンシップで見せ場十分の7着に走り現役を引退。それと入れ替わるようにOP入りを果たしたレッドオルガにはこの兄妹5頭目の重賞勝ちの期待が掛かるが、今回はそのレッドアヴァンセとの絡みで中間に動きがあった。
元々ターコイズSに出走を予定したのはレッドアヴァンセの方。「マイルCSは賞金順で除外となる見通しなので、引退レースはターコイズSに変更する」と発表があり、鞍上にルメールを押さえるところまでいっていた。しかし、その後でマイルCSの出走枠に入ることが分かり、再びマイルCSへの出走に舵を切ることとなった。
この発表が11月2日。すると、同日に「レッドオルガの次走はターコイズS」という発表もオーナーサイドから行われた。この参戦がレッドアヴァンセの予定変更に伴うものであるのは容易に推測できるところで、予定より拙速にしがらきでの放牧を切り上げたあたりからも、中間の調整への影響はありそうだ。「能力は重賞でも足りる」と言われているだけに、この経緯と初の中山コースをどう見るか。





5枠10番
プリモシーン
牝3/55.0kg 
ビュイック/木村哲也
騎手厩舎連対率:60.0%
中山芝:1-1-0-0 
芝1600m:3-1-0-2 
最高タイム:1.31.6
《期待値65%》

ターコイズSには4頭の3歳牝馬が出走。マイルCS(ステルヴィオ)、ジャパンカップ(アーモンドアイ)、チャンピオンズC(ルヴァンスレーヴ)と古馬GⅠを3連勝し、先週も中日新聞杯(ギベオン)とカペラS(コパノキッキング)を勝利。3歳世代のレベルの高さ、層の厚さには今週も注目必至だが、今回のメンバーの中で実績上位と言えるのが木村哲也厩舎プリモシーンだろう。
夏の関屋記念で既に古馬の牡馬相手に重賞を勝っており、中山マイルではフェアリーSを勝利。2000mに挑戦した秋華賞は7着までだったが、最後の脚は際立っており「前走は距離を意識して消極的になった。言うまでもなく位置取りが悪過ぎた。もっと自信を持って運んでいれば3着はあったはず」と、関係者も悔いを残していた。
この中間はNF天栄への放牧を挟み、11月23日に木村厩舎に帰厩。霧で見えなかった1本目の追い切りに関して、乗っていた助手は「背中がしっかりして、走っている時のバランスが安定してきた」と好感触だったそうだ。最終追い切りにはビュイック騎手が騎乗し、「前に馬を置いて折り合いを付け、直線で末脚を活かしたい。彼女に3つ目の重賞タイトルを獲らせてあげたいと思います」と、勝ち負けへの手応えを掴んでいたそうだ。


6枠11番
ディメンシオン
牝4/53.0kg 
福永祐一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:42.2%
中山芝:未経験 
芝1600m:3-0-0-0 
最高タイム:1.34.4
《期待値60%》

藤原英昭厩舎はディメンシオンとレッドオルガの2頭出しとなるが、上記の通りレッドオルガはオーナーサイドの意向も含んだターコイズS参戦。厩舎としては元々こちらを使う予定だった。
WORLDも過去にはBランク情報の本命馬として公開したように、下級条件を走っていた頃からポテンシャルの高さは情報筋の間でも一目置かれていた存在。3連勝でのOP入りというのも決して驚くようなことではなく、関係者は「今は勢いがあるし、重賞でも差は感じない。休み明けでも乗り込んでいるし仕上がりも十分」と前向きなトーンで話している。
一方で、気になるのは主戦を務める福永祐一騎手のジャッジ。ここまで1800mで2連勝しているが、気性の勝ったタイプで折り合いが難しく、本人は「マイルでも微妙に長いくらいでベストは1400m。中山だと上手く内に入れないと引っ掛かって危ない」と親しい関係者に話しているとのことだ。初コースでこの枠順、さらにOPの相手とのレースも初めてということで、上手く流れに乗れるかがカギになるだろう。





7枠14番
カイザーバル
牝5/53.0kg 
四位洋文/中竹和也
騎手厩舎連対率:100.0%
中山芝:未経験 
芝1600m:2-4-0-5 
最高タイム:1.33.2
《期待値55%》

本命公開した前走を1馬身3/4差で快勝しOP入り。今回は3歳秋の秋華賞(3着)以来、2年ぶりの重賞挑戦となる。クラブの規定で翌年3月での引退が決まっており、関係者は「何とかOPまで来られて良かった。もう走れる回数には限りがあるが、出来れば勲章を獲らせてやりたい」と、強い意欲で今回の重賞に臨んでいる。
一方で、心配されているのは距離面。「元々はマイルも守備範囲だったので対応できると思う」と陣営は話しているものの、「頭打ち気味になっていたところから変わり身を見せたのは1400mのおかげ。またマイルに戻すのはプラスとは言えない」と関係者のジャッジは冷静。また、1400mということなら阪神Cという選択肢もあったが、そこだと手の合う四位騎手が乗れないため、鞍上優先でこのレースを選んだという経緯もあるようだ。



スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する