東スポ杯2歳S

東京競馬場5日目11R
第23回
東スポ杯2歳S
芝 1800m/GⅢ/2歳/国際/馬齢


【事前情報ランクC】


昨年はワグネリアンが3馬身差で制したレース。ルーカスも人気を集めていたが、もちろんWORLDは◎ワグネリアンの一強と断言。この的中が今年のダービーまで繋がったと言ってしまっていいだろう。
事実、過去10年でワグネリアンに加えてスワーヴリチャード、サトノクラウン、イスラボニータ、ディープブリランテ、サダムパテック、ローズキングダムと、7頭ものGⅠ馬を輩出している、2歳重賞の中でも屈指の出世レース。今年は最近としては珍しい16頭の多頭数だが、東西の有力陣営が入り乱れてそれだけ全体のレベルも高い。今年も、後のGⅠに向けて大きな意味を持つ一戦となるはずだ。







1枠2番
ニシノデイジー
牡2/55.0kg 
勝浦正樹/高木登
騎手厩舎連対率:100.0%
東京芝:未経験 
芝1800m:2-1-0-0 
最高タイム:1.49.7
《期待値55%》

札幌2歳Sを勝っており、実績面では一番の存在である高木登厩舎ニシノデイジーだが、その余裕ゆえに今回はあまりトーンが高くない。「札幌2歳Sの時は勝負掛かっていましたが、今回は目標を先に置いての休み明けですし、ハッキリ言って7分仕上げというところ。前走は馬場も合っていましたが、時計の速い東京コースでどういう走りが出来るかは未知数ですし、今回は相手も手強そうですから」と、厩舎サイドは控え目な話に終始している。
それでも、乗り込み量そのものは十分で、最終追い切りの動きも全く悪い点はない。札幌2歳Sで下した相手も決して弱かったわけではなく、東京コースでも持ち味のスタミナや勝負根性が活きる流れになれば台頭は可能だろう。





2枠3番
カテドラル
牡2/55.0kg 
福永祐一/池添学
騎手厩舎連対率:33.3%
東京芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.48.1
《期待値60%》

前走の野路菊Sではハナを切り、断然人気に推されていたヴェロックス以下を完封して連勝。中京芝2000mの新馬勝ち→野路菊S勝ち→東スポ杯2歳Sというのは今年のダービー馬ワグネリアンと全く同じローテで、鞍上も福永祐一騎手となると意識してしまうところだ。
「デビューする前はダート馬みたいな動きだったが、レースを経験するごとに軽い走りをするようになりどんどん良くなっている」と関係者もその素質は見込んでおり、今回は「長距離輸送や多頭数の競馬など課題は多い」としながらも「しっかり仕上げてきたし、結果を求めるなら再度逃げるという手もある」と、3連勝に向けて手応えはしっかり感じているようだった。今回もヴェロックスの方が人気となりそうだが、再び上回ることが出来るか。





2枠4番
アガラス
牡2/55.0kg 
ビュイック/古賀慎明
騎手厩舎連対率:-
東京芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-1-0-0 
最高タイム:1.50.4
《期待値55%》

6月の東京で新馬戦を快勝し、2走目は札幌のコスモス賞。このローテーションは同じサンデーレーシングの所属馬であるステルヴィオの昨夏と同じで、2戦ともルメール騎手が乗っているのも共通している。最近は特に顕著になっているが、ルメール騎手が乗る、ルメール騎手が乗れるようにローテを組むということが、そのままノーザンFの評価の高さを表すものとなっている。
コスモス賞も連勝したステルヴィオとは違い、アガラスはコスモス賞で2着に敗れてしまったが、勝ったナイママは続く札幌2歳Sでも2着と結果を残しており、逃げて目標にされた展開のアヤも考えれば悲観すべき負けではなかった。レース後のルメール騎手も「ブラックタイドの仔でこういう軟らかい馬場は苦手」と敗因を分析していたそうで、十分巻き返せるだろう。
その後は「やはり東京コースの方が合いそう」という判断で北海道での続戦は打ち切り、放牧を挟んで東スポ杯を目標に調整。「久々だがシャキっとしていて休み明けのマイナスは感じさせない」と、順調に仕上がっている。鞍上は今週から来日するビュイック騎手。ルメール騎手の手は離れるが、別の名手をちゃんと確保している。





3枠5番
ヴァンドギャルド
牡2/55.0kg 
C.デムーロ/藤原英昭
騎手厩舎連対率:100.0%
東京芝:未経験 
芝1800m:未経験 
《期待値60%》

「現時点の仕上がりはまずまずといったところで、まだ万全の態勢とはいかないかもしれない。それでもココで勝ち負けになるような先々が相当楽しみになるし、それが出来るだけの能力はあると思います」と陣営が期待を語る藤原英昭厩舎ヴァンドギャルド。「初戦はセンスのある勝ち方だった。重馬場で勝ったけど良馬場ならさらにキレる脚が使えると思う」と、情報筋も今回のレースを楽しみにしているようだ。
中間の時計が一本抜けているのは10月末に左トモを外傷した影響で、それも陣営の仕上がりに対する慎重さに繋がっているようだが、ここ2週の動きを見る限り力は出せる状態。「初戦から馬混みの中で厳しい競馬をしたことも今回に繋がるでしょう」と、好勝負を見込んでいる。





5枠9番
ダノンラスター
牡2/55.0kg 
モレイラ/堀宣行
騎手厩舎連対率:47.1%
東京芝:1-0-0-0 
芝1800m:未経験 
《期待値65%》

今年の堀宣行厩舎は勝利数こそ42勝で美浦リーディング2位、全国リーディング5位だが、重賞を一つも勝っていない。2006年から2017年まで12年連続で重賞勝利を果たしているが、ちょっと記録継続が危うくなりつつある状況だ。
このレースのダノンラスターも、重賞勝利に向けて力の入る1頭。新馬戦は好位から抜け出す快勝で、この中間は放牧を挟んでいるので調教本数こそ少ないが「元々ココを目標にしていたので、牧場とも連携して乗り込んでいた。仕上がりは初戦より上」とのことだ。続けて騎乗するモレイラ騎手も癖を掴んでおり、勝負になると評価しているという話。「気性の幼さも含めて、完成度という意味では他の有力馬には見劣る」というのが関係者の本音でも、それを覆して勝ち負けを演じるだけのポテンシャルは秘めている。





8枠15番
ルヴォルグ
牡2/55.0kg 
ムーア/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:33.3%
東京芝:1-0-0-0 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.49.5
《期待値70%》

新馬戦はこの厩舎らしく軽い仕上げだったにもかかわらず、レースでは楽に好位を取ると直線入り口で先頭、そこから軽く仕掛けただけで独走態勢に持ち込み、最後は完全に緩めて4馬身差という強いと言う他ない勝ちっぷり。本気で追っていたら着差はどこまででも広がっていただろう。
今回はムーア騎手に乗り替わるが、これは新馬勝ちから中2週の参戦で既にルメール騎手はヴェロックスに決まっていたため(ヴェロックスの中内田陣営は野路菊Sの後すぐに東スポ杯2歳Sを目標と決め、浜中騎手を降ろしてルメールを確保したそうだ)。この乗り替わりを以ってルメールがヴェロックスを選んだ、ヴェロックスの方が強いと論じるのは妥当ではないだろう。
仕上げ途上かつ除外で1週延びていた初戦時と比べると、今回は上積みが大きくデキは間違いなく上。「精神力が凄いし、非凡なセンスと能力の持ち主です」と語るのは藤沢和雄厩舎の中でも目利きの助手。このメンバーでも十分勝ち負けになると踏んでいるようだった。





8枠16番
ゴータイミング
牡2/55.0kg 
武豊/松永幹夫
騎手厩舎連対率:25.0%
東京芝:未経験 
芝1800m:1-0-0-0 
最高タイム:1.50.9
《期待値50%》

全兄は今年フランスで武豊騎手を背に重賞を勝ち、そのままフランスに移籍したジェニアル。ゴータイミングも同じオーナー、同じ松永幹夫厩舎、そして武豊騎手が騎乗し、将来に向けて大きな期待が掛けられている1頭だ。
しかし、新馬戦を勝って直接東スポ杯2歳Sに挑戦するのも関係者の期待の高さゆえだが、現状での完成度や仕上がりという面では、今年のメンバーに入るとやや見劣るというのが情報筋の評価。「初戦は道悪の影響もあったが時計的には平凡。展開も向いていた。ココで勝ち負けを求めるなら中間に一回り馬が良くなっていて欲しかったが」とのことで、兄姉と同様、本格化のタイミングはもう少し後になりそうな印象を受ける。それでも今回メドの立つ競馬が出来れば、オーナーの夢見る凱旋門賞というレースも近付いてくるが…。



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