報知杯弥生賞

中山11R 報知杯弥生賞
有力馬事前情報 事前情報ランク【B】

中山競馬場4日目11R
第55回
弥生賞
芝 2000m/GⅡ/3歳/国際/馬齢


【事前情報ランクB】


今年の弥生賞はダノンプレミアムとワグネリアンの「2強」、もしくはオブセッションを加えての「3強」、さらにジャンダルムも加えて「4強」など、さまざまな言われ方をしているが、何にせよ今年のクラシック路線を考える上で、最重要のレースとなることは間違いないだろう。ロジユニヴァースが君臨していた2009年以来の10頭立てになったのも、かなり早い段階でワグネリアンやオブセッション、そしてダノンプレミアムが弥生賞からの始動を表明し、「このレースでは権利が取れない」と避ける馬が続出したから。その反動で、スプリングSや毎日杯には結構な頭数が集まるらしい。
正直なところ、この頭数かつ上位馬が非常に強力なため、馬券的に大きく回収できるような魅力があるとは言い難いが、それよりも今回は皐月賞、ダービーのために絶対に見逃せないレースになるはず。それぞれの馬がどのような仕上げ、どのような狙いでこのレースに臨むのか?そういったところをしっかり頭に入れてレースを見守りたい。







1枠1番
オブセッション
牡3/56.0kg 
ルメール/藤沢和雄
騎手厩舎連対率:54.0%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.07.5
《期待値65%》

「勢力図を塗り替える可能性は十分にあります」
そう厩舎スタッフが力強く語っていたのが、今年の弥生賞、「三強」と例えられるところの3頭目、藤沢和雄厩舎のオブセッション。昨年悲願のダービー制覇を果たし、今年もゴーフォザサミット、タワーオブロンドン、ファストアプローチ、フラットレーなど有力牡馬を多く抱える中にあって、昨年末には「鞍上ルメールで弥生賞から始動」と決定していたこの馬。4馬身差かつレコードで圧勝した前走後、調教師は「並外れた能力を持っていることは分かった」と大きな手応えを掴んでいたという。
この中間は天栄での放牧を挟み、帰厩後の調整も至って順調。「前走は関西遠征で体が減っていたがちゃんと戻ったし、さらに成長分もあって逞しくなった」と、デキは前走以上と言っていい。現状は500万勝ちの立場に過ぎず、いくら大物と言われようともこのままではクラシックへの出走は叶わない。皐月賞のためには3着、ダービーまで見据えるなら2着以上で賞金加算をしたいところ。賞金のある「2強」とはこのレースでにおける勝負気配が違う。そこが強み。





3枠3番
ジャンダルム
牡3/56.0kg 
武豊/池江泰寿
騎手厩舎連対率:24.0%
中山芝:0-1-0-0 
芝2000m:0-1-0-0 
最高タイム:2.01.6
《期待値65%》

GⅡデイリー杯2歳Sを制し、距離を2000mに延ばしたホープフルSでも2着と健闘した池江泰寿厩舎ジャンダルム。実は、ホープフルSへの参戦はGⅠ昇格初年度に自分の馬を使いたかったオーナーサイドの要望で、厩舎や鞍上の武豊騎手は2000mは長いとあまり自信を持っていなかったのだが、その不安をある程度は吹き飛ばす2着という結果となった。
「今回の結果次第で今後を決める」とのことで、まだクラシック路線を進むのかマイル路線に戻すのかの結論は出ていないのだが、前走で距離不安は払拭されているので、今回の焦点はこの相手に通用するかしないかというところだろう。無敗馬たちと比較すると、中山コースの経験があるのは有利だし、器用な立ち回りが出来るのも良い。武豊騎手にとってはグレイルを取るか、ジャンダルムを取るかの判断材料となるレースでもある。


4枠4番
リビーリング
牡3/56.0kg 
戸崎圭太/萩原清
騎手厩舎連対率:43.3%
中山芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

新馬戦はコーナーで膨れたり、直線ではフラフラしてムチが使えなかったりと、かなり粗削りな内容で勝利し、「全く競馬になっていなかったのに能力だけで押し切った。素質は間違いなくある」と関係者から苦笑混じりといった感じで感心されていた萩原清厩舎リビーリング。しかし、続くセントポーリア賞は「ハミを換えてメンコを着けたら常識に掛かった競馬が出来た」ということで2着。「今回は更にシャドーロールを着けて集中して走れるようにします」と、陣営はこの馬の能力を引き出すための努力を怠っていない。
今年は上位が非常に強力なため伏兵扱いだが、メンバーレベルによっては、例えば去年の弥生賞のような相手であれば人気になってもおかしくないレベルにはある馬。美浦の関係者の中にも「人気馬相手に割って入るとしたらこの馬だと思います」と穴に強調している人間は少なくないらしい。





7枠8番
ワグネリアン
牡3/56.0kg 
福永祐一/友道康夫
騎手厩舎連対率:52.9%
中山芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.04.7
《期待値70%》

新馬戦、野路菊S、東スポ杯2歳Sと一戦ごとに競馬ファンも関係者も魅了し、今年のクラシック最有力候補の1頭として弥生賞を迎える友道康夫厩舎ワグネリアン。今回は新馬戦以来の2000m、初めての中山コース、そしてダノンプレミアムら強敵との激突ということで、皐月賞、ダービーへ向けて非常に意義深いレースとなることは間違いない。
東スポ杯以来3ヵ月半ぶりの復帰戦となるが、陣営からは叩き台という雰囲気は感じない。「牡馬としては小柄な馬だが、GⅠを使わずリフレッシュの期間を取ったことで、昨秋と比べると体が大きくなって厚みが出た。調教でもしっかりと負荷を掛けてきたし、ライバルと比べても仕上がりは上だろう」と、勝って本番という気持ちは強い様子。「ここで負けているようではダービーなんて言っていられない。乗り方まで含めてこの先が楽しみになるレースをして欲しい」と関係者が掛ける期待は大きい。





8枠9番
ダノンプレミアム
牡3/56.0kg 
川田将雅/中内田充正
騎手厩舎連対率:39.3%
中山芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値70%》

6月の新馬戦を楽勝して夏場は休養し、サウジアラビRCはレコード勝ち、朝日杯FSは好位から上がり最速で3馬身半差の圧勝と、まさに完璧と言える内容で2歳シーズンを3戦3勝で締め括り。最優秀2歳牡馬にも選出され、少なくとも現時点では、3歳牡馬の頂点はこの馬だと言っていいだろう。世間では「2強」や「3強」などと言われる今年の弥生賞だが、迎え撃つ立場なのはダノンプレミアムだ。
今回のポイントとなるのは仕上がりと距離。まず、仕上がりに関しては陣営も「8分くらい」と認める通りで、GⅠ馬の休み明けとはいえ少々気になるくらい軽めに造っている。ただし、逆に関係者は「このデキで今回勝てるようなら、皐月賞は楽勝できますよ」とも語っており、完調手前のデキにとどめたからこそ、本番に向けての意味があると考えているようだ。
距離に関しては、陣営は「その辺りはクラシック路線に向かうと決めた時から意識して調整している。心配はいらない」と自信アリ。過去の朝日杯馬がクラシック路線で苦戦することが多いように、一旦マイルで結果を出してからの距離延長は難しいことが多いのだが、この馬に関してはそんな話をするレベルの馬ではないと関係者は見込んでいる。






8枠10番
サンリヴァル
牡3/56.0kg 
藤岡佑介/藤岡健一
騎手厩舎連対率:17.2%
中山芝:1-0-0-1 
芝2000m:1-0-0-1 
最高タイム:2.02.0
《期待値60%》

中山コースではOP芙蓉S勝ちがあり、前走はGⅠ昇格初年度のホープフルSで4着。例年なら十分上位評価される成績だが、今年は無敗馬の注目馬に押され、この馬が人気の盲点となりそうだ。
関西の藤岡健一厩舎所属ながら今回で3戦連続の中山、しかも全て2000m戦ということで、陣営も明確に"皐月賞"という大舞台を思い描いている。「楽に好位を取れるレースセンスがあるし、苦しくなってからの勝負根性が素晴らしい馬」と関係者が評するように、やはりベストの舞台は中山コースなのだろう。実は賞金的にもクラシック本番が安泰という状況ではなく、なおかつ相手も強力とあって休み明けから仕上げてきているようだ。



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