根岸ステークス

東京11R 根岸ステークス
有力馬事前情報 事前情報ランク【M】

東京競馬場2日目11R
第32回
根岸S
ダ 1400m/GⅢ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


冬の東京最終週に行なわれるGⅠフェブラリーSの前哨戦として施行される根岸S。今年は本番のボーダーを巡る事情から、単なる叩き台ではない、白熱した戦いが見られそうだ。
現時点の想定によると、今年のフェブラリーSは出走に必要な賞金のボーダーが相当高いらしく、フェブラリーSへの出走を目指す馬のうち、実績の足りないアキトクレッセントやブラゾンドゥリス、サンライズノヴァ、サイタスリーレッドはもちろん、重賞常連のカフジテイクやキングズガードすら賞金を加算できないと本番への出走は危ういとのことだ。
故に、いつもの"前哨戦"のような「メイチ勝負の格下馬と、本番を見据える実績上位馬」といった構図は、今年の根岸Sに関してはほぼ皆無。それこそ本番に劣らぬ激戦が見られるだろう。そこに馬券のカギもある。







2枠2番
アキトクレッセント
牡6/56.0kg 
荻野極/清水久詞
騎手厩舎連対率:19.3%
東京ダ:1-1-2-2 
ダ1400m:6-1-0-6 
最高タイム:1.22.4
《期待値60%》

2走前には武蔵野Sで3着に善戦し、前走のギャラクシーSで古馬OP初勝利と充実一途の清水久詞厩舎アキトクレッセント。明け6歳ということで同じ清水久詞厩舎のキタサンブラックとは同世代なのだが、5歳で引退したキタサンブラックとは違って、アキトクレッセントの本格的な活躍はここからだ。
3歳春に昇竜Sを勝つなど早くから素質の高さは見せていたが、ここまで出世が遅れたのは、体質が弱くて使い込めなかったのと気性の悪さのため。それが、大きく時間を掛けて立て直し、荻野極騎手を乗せた2016年のクリスマスキャロル賞以降は一変。不安要素がなくなり重賞で支持を集める1頭にまで成長した。今回は、以前から繰り返し遠征している得意の東京ダート1400m。重賞の常連が相手となるが、今なら見劣らない。


3枠3番
ブラゾンドゥリス
牡6/57.0kg 
丹内祐次/尾形和幸
騎手厩舎連対率:6.9%
東京ダ:4-2-1-3 
ダ1400m:3-2-1-2 
最高タイム:1.23.0
《期待値55%》

昨冬の東京開催では3週目に行なわれたバレンタインSに出走して快勝を収め、続く黒船賞での重賞制覇に繋げたが、今年はフェブラリーSへの参戦も睨んで根岸Sへの参戦を決定。ただ、どうやら陣営の視線は「根岸SをステップにフェブラリーSでGⅠ制覇を狙いたい」という大きな目標には向いておらず、「今後の交流重賞で活躍するために、このレースで結果を出して賞金加算をしたい」というのが根岸S参戦の思惑。つまり、中2週での本番を見据える他の有力馬とは違い、今回がメイチ勝負だ。
下級条件馬の頃こそ中距離を走っていたが、準OP突破となった一昨年の桶狭間S以降で見れば、1400m[3-2-0-1]に対して1600m~1800m[0-1-1-4]と、1400m巧者っぷりは明らか。その意味で陣営がフェブラリーSにあまり強い気持ちを持っていないのも頷けるところであり、それは根岸Sでの勝負気配の高さも示すことにもなる。また、厩舎スタッフも「この馬は寒い時期に調子を上げる典型的な冬馬」と語っているように、デキも前走から更に上向いている。





4枠6番
カフジテイク
牡6/57.0kg 
福永祐一/湯窪幸雄
騎手厩舎連対率:50.0%
東京ダ:3-0-2-1 
ダ1400m:6-3-2-6 
最高タイム:1.22.0
《期待値65%》

今やダート重賞戦線の常連となった湯窪幸雄厩舎カフジテイクだが、重賞勝利は1つだけ。それが去年のこのレースだ。「GⅠを走るようになるとどうしても1600mや1800mのレースを使うことが増えてしまうが、本質的には1400mがベストの馬。そういう意味で、ベストの舞台で走れる今回はキッチリ決めたい」と関係者が話すように、東京1400mは最も不安なく力を出せる舞台になる。
そして、意外にも重賞勝利が1度しかないという事実からもう一つ問題になっているのが、フェブラリーSに向けた賞金の問題。どうやら今年は出走を確実にするにはこの馬でも1着が必要のようで、2着だと他馬の動向次第では弾かれる可能性もあるらしい。もちろん賞金を加算できなければさらに状況は厳しくなる。ゆえに、今回はGⅠへの叩き台という甘い考えは捨てて、結果を求めないといけない立場。勝負気配は強い。





5枠7番
キングズガード
牡7/57.0kg 
藤岡佑介/寺島良
騎手厩舎連対率:25.0%
東京ダ:0-1-1-4 
ダ1400m:8-7-5-2 
最高タイム:1.22.2
《期待値60%》

みやこSでは距離の壁を苦にせず3着に健闘し、続くチャンピオンズCも8着とはいえ0.5秒差で上がりはメンバー中最速と、展開を考えれば強い競馬をしていた。しかし、やはりベストはキャリアの全8勝を挙げる1400m。圧勝だった去年のプロキオンS以来となるこの距離で再び重賞制覇、そしてフェブラリーSへ勢いを付けていきたい。
今回課題となるのは、以前から常々指摘されていることではあるが、やはり東京コースへの対応。「左回りは内にささったりして結果が出ない」と、東京コースはこれまで6戦して未勝利。どうしても他のコースで見せるようなゴール前の切れ味が発揮できないのがネックとなっている。中京で結果を出したことで左回りは克服したと見る向きもあるが、その答え合わせという意味合いもあるのが今回。内容の伴う走りが出来ればフェブラリーSでも楽しみな存在になってくるが。





5枠8番
サンライズノヴァ
牡4/56.0kg 
戸崎圭太/音無秀孝
騎手厩舎連対率:33.3%
東京ダ:3-0-0-1 
ダ1400m:1-0-0-0 
最高タイム:1.22.2
《期待値65%》

今年のメンバーでは唯一の4歳馬となる音無秀孝厩舎サンライズノヴァ。本命公開して圧勝を飾ったユニコーンS、古馬との初対戦を制したグリーンチャンネルCでの走りからも明らかなように、東京コースこそがこの馬の魅力を最大限に活かせる舞台。ゆえに陣営は昨年の早い時期から「フェブラリーSは大きな目標になる」と展望を描いていたのだが…。今回はその出走権のために、前哨戦のココで勝負に出なければならない立場となってしまった。
1番人気で12着に敗れた武蔵野S、賞金加算のためにOPを使いに行った前走の師走Sも2着で賞金加算に失敗したのが響き、現状ではこのレースを勝って賞金順とは別の優先出走権を手にしないとフェブラリーSへの出走はほぼ叶わない。それゆえに今回はキッチリ仕上げてきており、同じような境遇のほかの有力馬と同じく、結果重視でこのレースに臨むことになりそうだ。鞍上の戸崎騎手もこの馬が出られないとフェブラリーSの乗り馬がおらず、東京で行なう今年最初のGⅠだけに、何とか本番の舞台にこの馬を導きたいという気持ちは強いようだ。





7枠12番
ブルドッグボス
牡6/57.0kg 
岩田康誠/小久保智
騎手厩舎連対率:-
東京ダ:1-0-0-1 
ダ1400m:1-2-2-1 
最高タイム:1.22.6
《期待値60%》

昨夏から浦和の小久保智厩舎の所属となっているブルドッグボスだが、これは力が衰えての地方放出ではなく、「地方馬になった方が賞金や出走枠に苦しまずに交流重賞に出られるから」という意図での移籍。そのことは地方移籍後の安定した成績からも分かることだし、むしろ、地方の水があっているのか西浦厩舎にいた頃よりも馬が良くなっている印象すらある。
移籍2戦目のクラスターCで重賞制覇を果たし、その後も交流重賞とカペラSで善戦。立場だけは地方馬でも、全く格下ということはないし、鞍上もこのレースは得意の元・地方騎手岩田。次走はフェブラリーSとのことだが、1400mの今回の方がチャンスが大きいのは確かだろう。ここまでの話の通り純粋な地方馬とは言えないが、地方馬が中央の重賞を制すれば久々の快挙となる。
余談だが、前走のおおとり特別は大井への移籍初戦だったロワジャルダンとの一騎討ち。馬連は260円だった。このマイル戦を使ったのもフェブラリーSを睨んでの調整だったという。





8枠14番
ノンコノユメ
セ6/58.0kg 
内田博幸/加藤征弘
騎手厩舎連対率:16.7%
東京ダ:4-1-1-2 
ダ1400m:未経験
《期待値60%》

去勢という決断を下してからの成績が4→6→4→7→4→9着。勝ち切れないレース続きから脱却するどころか、元々持っていた強力な末脚まで失ってしまった。ここまでのレースを見るとそう評価せざるを得ないのが悲しい現実だ。しかし、関係者の闘志は決して衰えておらず、今回も復活に期待する根拠はある。
まずは、デビュー以来初めてとなる1400m戦への投入。「正直忙しいのは確かだが、最近はメリハリのないレースが続いてしまっているので、この距離でピリっとさせたい」とのことで、陣営によれば「小細工せずに後ろから外を回す競馬をしたい」とオーダーしているようだ。そして、今回は調整過程にも光明が見える。「この中間にダートコースで追い切ったら良い頃のような動きが出来ていた」と、調教のプランを変えたことが良い刺激になっている。果たして今回復活となるか?



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