アメリカジョッキーC

中山11R アメリカジョッキーC
有力馬事前情報 事前情報ランク【C】

中山競馬場7日目11R
第59回
アメリカジョッキークラブC
芝 2200m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクC】


今年は少頭数で比較的上下のレベル差もハッキリしている印象のアメリカジョッキークラブC。実績で勝る7歳馬ゴールドアクターに対して、ハイレベルと言われる4歳世代からミッキースワロー、ダンビュライト、レジェンドセラーの3頭がぶつかる…、今年の見所はこうだと表現してもいいだろう。
ただし、厳冬期の中山非根幹で行なわれるレースとあって、別定のGⅡながら毎年そう簡単な決着にならないのもこのレースのもう一つの特徴。面白い話が入っている伏兵馬もチラホラといて、このレースらしい紐荒れでの高配当というパターンは狙ってみてもいいだろう。
さて、中山最終日を締め括るアメリカジョッキークラブCが終われば、いよいよ来週からは今年最初の東京開催がスタートする。分かりやすいところで言うと藤沢和雄厩舎など、年明けの中山は出走を手控えて、東京開幕に合わせて大攻勢という狙いの厩舎、そしてそんなオーナーも少なくない。当然、その中には馬券に繋がる勝負話も多く、今から東京開幕が楽しみである。WORLDメンバーにも、同じく来週の東京開幕を心待ちにしていて頂きたい。







1枠1番
レジェンドセラー
牡4/55.0kg 
ルメール/木村哲也
騎手厩舎連対率:62.1%
中山芝:0-1-0-0 
芝2200m:0-1-0-0 
最高タイム:2.13.4
《期待値65%》

今回が初めての重賞挑戦となる、明け4歳勢の1頭、木村哲也厩舎レジェンドセラー。振り返ると2歳の夏から厩舎やオーナーサイドが「クラシック路線に乗せたい」と期待していた存在なのだが、3歳春までの勝ち切れなさ、そして夏を越しての急成長ぶりを見るに、晩成型だったということだろう。ここ2戦の連勝は完全に一皮剥けたという感じで、クラシック級と見込まれた素質の高さがようやく結果に繋がるようになっている。
充実一途の勢いに乗っての重賞挑戦だけに、関係者もココは不安よりも楽しみの方が大きい様子。「デキに関しては良い意味でこれまでと変わりありません。今は本当に馬も自信を持って走っているような感じで、重賞でも格負けの心配はないはず。せっかくルメールがこの馬のために中山に来てくれるのだから、結果を出したいですね」と、上位争いになりそうなムードだ。距離を延ばしつつ成績が上向いてきたので、2200mでも多少短いような感じはあるものの、中山コースなら立ち回り一つでカバー可能か。





2枠2番
トミケンスラーヴァ
牡8/56.0kg 
江田照男/竹内正洋
騎手厩舎連対率:0.0%
中山芝:1-2-0-5 
芝2200m:未経験 
《期待値55%》

キャリア35戦目だった2走前の古都SでOP入りを果たし、続く万葉Sも連勝。長らく条件クラスを彷徨っていた明け8歳のトミケンスラーヴァが、ここにきて一気に重賞の舞台に殴り込んできた。
「2走前は極悪馬場での逃げ切りだし、前走もレベルの低いOP特別で上手く立ち回っての勝利。急に馬が強くなったとかそんなことはないし、今回は本当に重賞級の相手ですからね」と、関係者はあくまで格下という態度を貫いているが、その一方で「今回も頭数は少ないし、ゴールドアクターが番手でドッシリ構えて後続が金縛りにあえば、自分の競馬をするだけのこの馬にはチャンスかも…」と、展開面に淡い期待は抱いている様子。状態面に関しても、この年齢だけに「良くも悪くも平行線」というデキをキープしているようだ。
これまで挙げた5勝は7番人気、9番人気、5番人気、9番人気、7番人気だったという、生粋の穴馬であるトミケンスラーヴァ。逃げという確かな武器に加え、今回は鞍上にも穴男の江田照男騎手を迎える。地力勝負で苦しいのは確かでも、戦法や展開一つで波乱の一翼を担うキーマンになれる可能性はあるだろう。





3枠3番
ミッキースワロー
牡4/56.0kg 
横山典弘/菊沢隆徳
騎手厩舎連対率:26.2%
中山芝:2-0-0-1 
芝2200m:2-0-0-1 
最高タイム:2.12.7
《期待値65%》

昨秋のセントライト記念で、皐月賞馬アルアインを差し置いて本命に抜擢し、まさしく情報通りの圧勝劇で重賞初制覇を果たしたミッキースワロー。明け4歳の初戦に選んだのは、当時と同じ中山2200mのアメリカジョッキークラブC。昨秋からハイレベルと言われてきたこの世代の上位の1頭として、今回はその実力を見せ付けるべき一戦となる。
6着に敗れた菊花賞は「セントライト記念で強い勝ち方をした反動をケアしながらの仕上げだったし、距離も馬場も全然合っていなかった。それでも見せ場を作れたのだから能力の高さは見せている」とのことで、この敗戦で評価を下げる必要はなし。今回は早くからこのレースでの始動を決めて入念に調整されており、不安なく仕上がっているとのことだ。
スタッフの一部からは「GⅠに勝てるような馬をこの時期から使うなんて」という声が出ているようだが、それもミッキースワローに対する期待が高いことの表れ。陣営は「勝てるかどうか」よりも「GⅠを狙えるような勝ち方が出来るかどうか」ということを考えているらしい。





5枠5番
ゴールドアクター
牡7/57.0kg 
武豊/中川公成
騎手厩舎連対率:-
中山芝:4-1-1-2 
芝2200m:2-2-0-0 
最高タイム:2.11.5
《期待値60%》

まず、デキに関しては「よくて8分」というのが陣営の偽らざる本音だ。宝塚記念以来の復帰戦となる今回だが、これは昨秋に態勢が整わず、結局一つもレースを使えないままになってしまったから。「休みが長引いて戻り切っていませんが、ここ2週はビシっと追って、完調とは言えないまでも力を出せる状態には持ってこられたはずです。以前ほど動けていないのは年齢的なところもあります」と、陣営の話は悪くもないが良くもないという程度。
それでも、実績面で断然の存在であることは確かであり、休み明けも[5-0-0-1]と、昨春の日経賞を除けばパーフェクト。グランプリホースだけに当然のことだが中山コースも大得意だ。「57キロで走れるし、相手も実績の足りない4歳馬が中心。ここで格好を付けられないとGⅠなんて言っていられません」と、陣営としては地力で結果を残さないといけないという気持ちが強い。
鞍上は武豊騎手。キタサンブラックの引退によってこの路線の手が空くことから、中川厩舎の方からオファーがあったそうだ。この後は大阪杯、宝塚記念というローテを予定しているとのことだが、続けて武豊騎手に乗ってもらえるような結果は出しておきたいはずだ。





6枠6番
ディサイファ
牡9/56.0kg 
蛯名正義/小島太
騎手厩舎連対率:7.5%
中山芝:1-2-2-5 
芝2200m:1-0-0-2 
最高タイム:2.12.0
《期待値50%》

今年で9歳を迎える重賞4勝の古豪ディサイファ。近走は結果の出ないレースが続いているが、小島太厩舎の解散を1ヵ月後に控える今回、引退に花を添えるべく並々ならぬ意欲でAJCCに臨んでいるようだ。
「厩舎最後の有馬に使うというプランもあったが、使うだけになるよりは良い結果を出して終わりたいということで、2年前に制したこのレースに向かうことにしたようだ」とは関係筋からの報告。「最近は運動量を変えたりして工夫している」という厩舎の話通り、坂路での最終追い切りは抜群の動きだった。3走前のオールカマーで僅差の6着に走っているように、得意の中山ならばまだまだ互角に渡り合う力は持っている。「気持ちの面は気が入ってきて元に戻ってる。前にAJCC勝った時と同じくらい」と、厩舎筋もこの中間の雰囲気には一目置いており、この相手ならば見せ場以上の走りがあっていい。
ちなみに、この後はもう1戦使って、小島太厩舎の解散に合わせて現役を引退する予定とのこと。





6枠7番
ダンビュライト
牡4/55.0kg 
デムーロ/音無秀孝
騎手厩舎連対率:44.4%
中山芝:0-0-2-0 
芝2200m:未経験 
《期待値65%》

昨年の牡馬クラシックでは常に上位争いを演じてきた音無秀孝厩舎ダンビュライト。その実績からすれば、自己条件に戻った前走を一発で勝ち切ったのは当然。形の上では昇級初戦でも、本来戦うべきレベルの舞台に戻ってきたと表現するのが妥当なところだろう。
今回は弥生賞→皐月賞と連続で3着に入り、世間をアッと言わせた中山コースでの競馬。当時から「キレ味で勝負するようなタイプではないので、中山コースのような持続力と器用さが求められる舞台が良い」と言われており、このコース替わりはプラスのはず。距離こそ「2000mがベストなので、1ハロンでも延びるのは心配」とのことだが、これまでのレース内容からも守備範囲なのは確かだ。
鞍上は、クラシックでコンビを組んでいた武豊騎手がゴールドアクターに乗ることが決まっていたため、ノーザンFがデムーロ騎手にオファー。ノーザンF側としては「空いてるなら乗ってくれ」という程度のトーンだったようだが、デムーロ騎手サイドは「十分に勝ち負けのチャンスがある」と判断し、意欲を持っての東上のようだ。


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