宝塚記念

阪神競馬場8日目11R

第58回
宝塚記念

芝 2200m/GⅠ/3歳上/国際/定量




【事前情報ランクC】




今年から整備された春の古馬三冠、その最終戦となる宝塚記念。今年は、早々に三冠制覇の権利を持ったキタサンブラックが出走。最大のライバルであるサトノダイヤモンドが出走を回避したことで、俄然、この馬が注目を一身に集めることになった。連戦の疲れに加え、パッと見、明らかに楽になったメンバー構成ゆえの慢心。そのあたりが不安材料として挙げられているようだが、果たして? 



次週から本格的夏競馬が開幕。WORLDをご活用いただいているメンバーの皆様には釈迦に説法だろうが、一般ファンが敬遠する夏競馬こそ、情報で獲る馬券の面白さを大いに体感できる時期。暑い夏をアツくする、最高級の馬券話。そのオンパレードに大きくご期待いただきたい。








1枠1番

ミッキーロケット

牡4/58.0kg 
和田竜二/音無秀孝

騎手厩舎連対率:25.0%

阪神芝:0-2-0-1 
芝2200m:0-0-0-1 
最高タイム:2.14.4

《期待値60%》


ゲートに難があるこの馬だが、この中間はいつも以上に入念な練習を重ねてきたと厩舎サイドは自負している。「コレで出なきゃしょうがない」とは助手の話、日経新春杯のように先行策から早目抜け出しの競馬を目指しているそうだ。加えて、「ブッ叩いてでも前に行く」という決意表明も聞こえてきており、今回は消化不良の競馬だけは避けたいという強い気持ちがある。「能力はココに入ってもヒケは取らない。馬のデキもそれを出し切れるだけのレベルにある」とは厩舎サイド。鞍上も、「ホンマ、自分の腕のなさが申し訳ない。GⅠでやれるポテンシャルは持っている。それを引き出したい」と、自らも縁遠くなってしまったGⅠタイトル奪取へ、期するものがあるそうだ。







2枠2番

ゴールドアクター

牡6/58.0kg 
横山典弘/中川公成

騎手厩舎連対率:0.0%

阪神芝:未経験 
芝2200m:2-1-0-0 
最高タイム:2.11.9

《期待値65%》


コレは、先週末から美浦筋が盛り上がっている1頭。正直、1週追い切りの前段階まではそう大きく変わった感じもなく、厩舎サイドの見立ても厳しいものだったのだが、その追い切りに騎乗した横山典が、厩務員に歩かせ方や普段の動かし方のアドバイスをしたことで情勢は一変する。「伸び切った感じでフォームが崩れていた。もっと前を起こして走らないとトモが入ってこないと思ったから」と、振り返る横山典だったが、そのアドバイスがズバリ。「たったそれだけのことで、ガラッと良くなっているんです」と、担当も目を丸くするほど、どうやら良かった頃に戻ったらしいのだ。

今週の追い切りに乗った宮崎北も、「今日は頭の位置が良かった。変わってきましたね」と、大幅な良化を感じたとのこと。この馬をずっと見ている情報筋も、「人が乗って歩いているフォームからして違っていた」と、まさにガラリ一変という言葉がピッタリのようだ。「これならキタサンを負かす可能性が少し出てきた」とは厩舎サイド。前走はゲートの中でウルサい面を見せて出遅れ。今回もその点が鍵を握りそうだが、少なくとも今年に入ってからの不振は忘れてもイイと思わせる良化振りは確か。五分にスタートを出れば、かなり面白い競馬ができそうだ。







3枠3番

スピリッツミノル

牡5/58.0kg 
幸英明/本田優

騎手厩舎連対率:16.7%

阪神芝:2-0-0-7 
芝2200m:2-0-0-1 
最高タイム:2.11.7

《期待値45%》


本来ならこのレースなど全く視野に入っておらず、鳴尾記念のあとは放牧に出される予定だったのだが、既にその時点で、今年は頭数が少なくなるという見立てが栗東トレセン内では広まっており、それに乗じて「本当に8頭とか9頭立てなら登録したモン勝ち。登録の締切が終わる日曜までは厩舎でとりあえず様子を見る」と、鳴尾記念の後に厩舎は方針を変更。「入着でも結構な賞金なんだから、出た方が得でしょ」と、一転してこのレース参戦が決まったという経緯がある。フタを開けてみれば想定していたより多少頭数は増えてしまったが、同じような目論見を持って出走してきた格下馬の存在を考えれば、入着の可能性くらいは考えられるところ。厩舎もそれを目指して頑張ったそうだ。







4枠4番

クラリティシチー

牡6/58.0kg 
松山弘平/上原博之

騎手厩舎連対率:-

阪神芝:0-0-0-2 
芝2200m:0-0-0-1 
最高タイム:2.12.5

《期待値40%》


この馬なりに体調がイイことは間違いなく、2走前の都大路Sで味な競馬を見せたように道悪も得意。ただ、強調できる材料といえばそのくらいのもの。何しろ、エプソムC出走当時、同週のダート戦アハルテケSへの出走が検討されていたほどの馬。結局、除外の可能性があるということでエプソムCに回ったが、陣営は以前から「一度ダートを試したい」と常々語っている。そんなこの馬が、少頭数を聞き付けて宝塚記念の1週前登録に名を連ねた際には、美浦の関係者からも驚きの声が挙がったそうだ。







5枠5番

シュヴァルグラン

牡5/58.0kg 
福永祐一/友道康夫

騎手厩舎連対率:52.0%

阪神芝:3-2-1-2 
芝2200m:0-0-0-2 
最高タイム:2.11.9

《期待値60%》


本命公開の前走が惜しくも2着。福永騎手のいつも以上に積極的な乗り方を見ても、陣営がいかに天皇賞制覇に賭けていたか、その意気込みが伝わってきた。デキも絶好、ココで獲らなきゃどこで獲ると言えるくらい条件も揃っており、そこでの2着は本当に運がないとしか言いようがない。

この中間の話を聞く限り、やはり勝負は前走だった様子。「さすがに激走の反動が出た」とは担当者の話。それによって歩様に硬さが出てしまったらしく、まずはその回復に時間が掛かったというココまでの過程。加えて、コレはオフレコだが、阪神大賞典の頃からお伝えし続けている、今年に入っての本格化を支えた要因のひとつを失ってしまったという裏話もある(今週の追い切りの中身がピリッとしないのもそのため)。GⅠタイトルまであと一歩という立場。ゆえに勝負乗りは勝負乗りだろうが、前走で見せたような二枚、三枚腰が使えるかどうかは微妙なところ。







6枠6番

シャケトラ

牡4/58.0kg 
ルメール/角居勝彦

騎手厩舎連対率:41.7%

阪神芝:3-0-0-0 
芝2200m:1-0-0-0 
最高タイム:2.13.7

《期待値65%》


スタート失敗ばかりが取り沙汰されている前走の天皇賞・春だが、戦前から言われていた通り、やはり全体的に経験不足だったことは否めない。特に、57キロ以上の斤量を背負ったことがない状況での58キロは堪えた様子。「出遅れは上手くカバーできていた。直線で伸び切れなかったところに、斤量を苦にした様子が見られた」と、現地で見ていた関係者も語っている。

それを踏まえれば、2度目となる58キロ、距離短縮に阪神替わりと、今回、あらゆる面で条件好転している点は見逃せない。また、想定される馬場悪化に関しても、「雨はむしろ降ってくれた方がいい。下手じゃない。パンパンよりいい」と助手は話しており、どうやら下り坂の空模様はこの馬にとって追い風になりそう。鞍上にはルメール(田辺サイドには、前走後すぐに「次はルメールで行く」と連絡が入ったそうだ)。かつてこの馬に乗った際、「大きいところを狙える」と素質の高さを確認しており、今回の騎乗もかなり楽しみにしているそうだ。







6枠7番

レインボーライン

牡4/58.0kg 
岩田康誠/浅見秀一

騎手厩舎連対率:11.1%

阪神芝:2-0-0-0 
芝2200m:未経験 


《期待値60%》


コレはあくまで結果論だが、近2走で手綱を取ったミルコとは、ハッキリ手が合っていなかった。特に前走は、外枠を引いた時点で鞍上が白旗ムード。脚質の問題もあるが、道中最後方から直線一本ではどうにもならないというもの。「ここ2戦に関しては度外視してもらいたい」と、厩舎サイドからも話が入ってきている。

その意味で、岩田に乗り替わる今回は巻き返しの可能性十分。中間の調整から前向きさを取り戻すようにイメージしており、行く気と推進力が随分と向上しているという話。「全く競馬をしていないので、前走の疲れはありません。デキはかなりイイですよ」とは担当者。日曜日の阪神は雨予報、「この馬には追い風が吹いている」と厩舎スタッフ。厩舎のムード的には「掲示板があれば上出来」と、あくまで嵌まり待ちは嵌まり待ちのようだが、ズボズボの道悪になれば、そんな無欲の一撃が功を奏する可能性がある。







7枠8番

ミッキークイーン

牝5/56.0kg 
浜中俊/池江泰寿

騎手厩舎連対率:54.5%

阪神芝:3-3-0-0 
芝2200m:0-0-1-0 
最高タイム:2.13.1

《期待値65%》


前回のヴィクトリアマイルに関して色々な敗因が取り沙汰されているが、昨年の秋に左前の靭帯を損傷した影響から、左回りでは馬が患部を庇うような走りになってしまったという点が大きかったそうだ。「右回りでは何の問題もなかったから心配していなかったが、負傷してから初めての左回り、影響はあったのかもしれない」と、レース後に調教師も語っている。また、別線からの報告によれば、本来ならば叩き台になるはずの阪神牝馬Sで勝負を掛けてしまったため、勝手が違う2走目に馬が戸惑ったという話もある。いずれにしても、「あんなに負ける馬ではない」というのが厩舎サイドの総意。相手強化となる今回も、「力さえ出し切れば絶対に通用する」と、まだ白旗を揚げるつもりはないそうだ。

前走後はどこも痛みは見られず、脚元も不安なくしっかりやれている。本質的にマイルが若干忙しいという意見は以前から厩舎内でも出ており、その意味で距離が延びる点も強調材料。「エンジンの掛かりが遅いタイプなので、全体的に仕掛けが早まりそうなココはチャンス十分」と、大勢逆転に向けて虎視眈々。







7枠9番

ヒットザターゲット

牡9/58.0kg 
川田将雅/加藤敬二

騎手厩舎連対率:-

阪神芝:0-1-1-6 
芝2200m:0-0-0-7 
最高タイム:2.13.0

《期待値40%》


これが5度目の宝塚記念出走となるこの馬。その中には、3着とクビ差の4着、乗っていた武豊も「一瞬だけど夢を見た」と語ったほどの惜しい競馬もあった。しかし、そんなこの馬も既に9歳。もう上がり目を期待することもできず、今回も「状態は悪くない」と語るに止まるレベル。強調できるような上積みはないようだ。最近は以前にも増して行き脚が付かなくなっているということから、キャリア52戦目にして初めてブリンカーを装着することになったが、その効果も「う~ん……」と、どうやら気休め程度にしかなっていない様子。馬主サイドの熱烈なラブコールを受けて騎乗することになった川田サイドも「特に何もありません」と、完全に気がない様子だったそうだ。







8枠10番

キタサンブラック

牡5/58.0kg 
武豊/清水久詞

騎手厩舎連対率:33.3%

阪神芝:1-1-1-0 
芝2200m:1-0-1-0 
最高タイム:2.12.8

《期待値70%》


以前から再三お伝えしている通り、春のGⅠ3連戦は当初からの予定通り。そして、その中でも特に勝たせたいと意気込みが強かったのは、前走の天皇賞・春。そこも勝ってのココ参戦、ある意味でここまで思惑通りに進んでいるといえる。さすがに前走がピークで、今回は維持が精一杯という状態ではあるようだが、「春の3冠なんてもう二度とないチャンスかもしれないし、ココまで来たら獲らせてあげたいと思っている」と、2冠制覇によってココに対するモチベーションが上がっていることは、強調材料と言えるだろう。

続々と強敵が離脱し、見渡せばほとんどが勝負付けの済んだ相手ばかり。それでも、「少頭数の方が競馬は難しいよね」と、陣営に楽観ムードは見られない。また、別線からの報告によれば、週中の武豊の様子は「ひょっとすると、天皇賞・春の時よりも緊張しているんじゃないか」という声も挙がるほどの緊張感。これを不安要素と見る向きもあるが、最強馬の称号を手にしてなお、陣営に驕りは見られないとも言える。馬、厩舎ともに完成期を迎えた今、よほどの道悪にでもならない限り(厩舎はパワーアップを根拠に問題ナシを強調しているが)、3冠制覇は濃厚といったムードが漂っている。







8枠11番

サトノクラウン

牡5/58.0kg 
M.デムーロ/堀宣行

騎手厩舎連対率:37.0%

阪神芝:0-0-0-2 
芝2200m:2-0-0-1 
最高タイム:2.13.5

《期待値60%》


実は、去年は選挙カーの騒音が相当うるさく、その影響もあって当日、かなりイレ込んでしまったそうだ。今回はサトノメサイアを帯同馬につけ、細心の注意を払って阪神競馬場まで連れて行っているという話。現時点では、そう大きな影響は出ていないという報告は受けている。また、暑さに弱いという話もあるのだが、さすがにこれに関しては当日まで予断を許さないところとはいえ、今回は「あえて体を絞らず、大阪杯から10キロ程度増えるイメージで造りました」と、時期的なものを考慮した仕上げ方に変えているとのこと。厩舎としてはやることはやってきたという手応えがあるようだ。

前走の大阪杯当時は、戦前の段階から「内回りの2000mはどう転んでも短い」とミルコも含めて語っており、あの敗戦も想定内。ベストの2200mなら「あんなことはない」とトーンが上がるのも当然の話と言える。昨年は、当時全く乗れていなかった岩田の消極的な騎乗が全てであり、この馬を最も動かせるミルコとのコンビで臨む今回は、イヤでも昨年以上の結果が期待されるところ。ご存知の通り、道悪は鬼の部類。当日、馬場渋化が進行するようなら、それに応じて最強馬逆転への道筋は明るさを増す。





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