マイラーズC

京都11R マイラーズC(GⅡ)
有力馬事前情報 事前情報ランク【M】

京都競馬場2日目11R
第48回
マイラーズC
芝 1600m/GⅡ/4歳上/国際/別定


【事前情報ランクM】


形の上では安田記念の前哨戦だが、「とにかく勝っておきたい」という意気込みに燃える陣営が多い。もちろん、先にある大舞台を見据えてはいるのだが、勝ち星から遠ざかっている馬、連敗状態でGⅠには行きたくないという馬、そして賞金を加算しなければならない馬と、思惑はそれぞれでも結果を求める点では一致している各陣営。単なる叩き台と割り切る馬の方が少ない、ある意味で前哨戦っぽくないレース。勝負度合いの高さが勝敗を分けるカギになりそうだ。
次週からGⅠシリーズが再開される。東京の連続GⅠが控える中、まずは京都で行われる天皇賞・春。大阪杯を快勝しながら、実は一番の目標はココであるキタサンブラック。そして、前哨戦の阪神大賞典を快勝、昨年の有馬記念に続いて現役最強馬を証明する気に満ちるサトノダイヤモンド。トップ2頭の最高峰の戦いが見られるであろう、今から待ち遠しい週末になりそうだ。多くのファンが注目する世紀の一戦。その裏話は次週の事前情報でご確認いただきたい。




3枠3番
フィエロ
牡8/56.0kg 
福永祐一/藤原英昭
騎手厩舎連対率:28.6%
京都芝:1-5-3-3 
芝1600m:4-3-3-7 
最高タイム:1.31.5
《期待値60%》

中間の調整からスプリント仕様に切り替え、初重賞タイトルをGⅠで獲ってやろうと密かに燃えていた前走が掲示板止まり。「内枠が堪えた」という鞍上の言葉通り、やはりイキナリの激流に戸惑ったところで窮屈な競馬を強いられたことは痛かった。本質的には1200mでもヤレる馬ではあるが、前走は初挑戦の壁が厚かったということだろう。
しかし、その前走で微妙に限界が見えたという雰囲気もある。そのレース後、「今年は使えるレースは全部使う」と、何とか重賞タイトルのひとつでも獲らせようと、数を打ってチャンスを広げる方針に切り替えたようだ。今回の舞台は大崩れなく走れている京都のマイル。しかも、斤量は56キロ、さらに言えば、香港帰りだった過去2年と決定的に異なるローテーション。「特に悪いところはないし、案外、こういうところで勝っちゃうかもね」と、陣営もキリキリの勝負使いというムードこそないものの、それなりに色気はある様子。正直、陣営の口ぶりからもう狙って仕留めるという感じもないのだが、8歳でも衰えはなく、常に上位候補には加えておかなければいけない。ある意味で厄介な存在になってきたという者は少なくない。


4枠4番
エアスピネル
牡4/56.0kg 
武豊/笹田和秀
騎手厩舎連対率:17.9%
京都芝:2-0-1-0 
芝1600m:3-1-1-0 
最高タイム:1.32.8
《期待値65%》

前走後に小休止を挟みココから始動。次走の安田記念で勝負を賭けるという青写真は、既に昨年末、京都金杯を使うことが決まった時点で厩舎が明らかにしていたローテーション。いかにも笹田厩舎らしい深謀遠慮ではあるが、ほぼその通りの過程を踏めているのだからココまでは順調に来ていると言っていいだろう。もちろん、大目標は次走に控える安田記念であり、その意味で叩き台の意味もある今回。先週時点に聞いた話でも「いかにも休み明けといった感じ」と、その動きも含めて完調手前という雰囲気もあるにはある。
ただ、前走の敗戦が陣営にとってかなり悔しいものだったこともまた事実。戦前の段階で「連勝してマイル路線の絶対的な存在になっておきたい」というモチベーションがあっただけに、想定外も想定外の超スローに嵌って勝ち切れなかったことに納得いかない様子。その意味で、ココも結果度外視の叩き台というムードではなく、斤量1キロ減、京都替わりなら「負けられない気持ちもある」と某スタッフは本音をポロリ。立ち回りの上手さを活かせるこの枠なら、勝ち負け圏内に加わってくる公算は強そうだ。


5枠5番
ダッシングブレイズ
牡5/56.0kg 
浜中俊/吉村圭司
騎手厩舎連対率:42.9%
京都芝:1-0-0-1 
芝1600m:6-2-0-4 
最高タイム:1.32.9
《期待値65%》

コレは前走時にもお伝えした通り、中京記念は馬主サイドの意向もあって仕方なく使った一戦。とても勝負になるようなデキではなく、陣営もあの結果には納得していたという裏話。休養を挟んだ前走は完全に立ち直っており、騎乗したミルコも「走る馬だ」と高い評価を与えていたという。以前にあった腰やトモの緩さもスッカリ解消しており、「今回も状態はかなりイイ」とは担当者。安田記念出走に必要な賞金を何としても加算しなければならないという立場もあって、今回は「結果を問う」と力強い勝負態勢。脚質的に開幕週がどうか……という懸念はあるものの、あの落馬事故のイワクがある浜中としても、この馬で大きなところを狙いたいという思いは強い。勝負乗りを仕掛けてくることは間違いないだろう。


6枠7番
プロディガルサン
牡4/56.0kg 
川田将雅/国枝栄
騎手厩舎連対率:-
京都芝:0-0-0-1 
芝1600m:1-1-0-0 
最高タイム:1.34.9
《期待値60%》

一般報道にもあるとおり、2走前に2着した東京新聞杯は、予定していた2000mのオープン特別で除外を食らってしまったため、仕方なく使った一戦。そこでの好走にも関わらず、次走で2000mの金鯱賞を選択したところからも、陣営がこの馬のベストを中距離だと見ていることは疑いない。しかし、期待していた前走がイマイチだったことから、「もう一度マイルを試してみてもいいんじゃないか?」という声がスタッフから出たという。その進言を入れる形で再びマイル戦のココに矛先を向けてきたというのが、今回の経緯である。
そんな今回、特筆すべきはデキの良さ。厩舎に携わる方々の人間が「間違いなくデキはココ数戦で一番」とキッパリ言い切っており、中には「川田がちゃんと乗れば勝てる」と豪語する者も。「本質的にはマイラーだと思うし、折り合いさえ付ければ弾ける」と、この路線を進言したスタッフも色気タップリといった様子。持ち前の瞬発力を活かせるような流れなら、一気に突き抜けてマイル路線の新星になる可能性を秘めた話。


7枠8番
ブラックスピネル
牡4/56.0kg 
M.デムーロ/音無秀孝
騎手厩舎連対率:37.5%
京都芝:2-1-1-1 
芝1600m:1-1-0-2 
最高タイム:1.32.8
《期待値65%》

これまで、使う番組選択を完全に誤ったことや、担当の手替わりでデキがガクンと落ちたことなどあってなかなか噛み合わなかったのだが、マイル路線に転向してから重賞で連続好走と、素質馬がいよいよ適条件を見つけて本格化の様相。ミルコの好騎乗が光った前走に関しても、「体が絞れて本当にデキが良かったし、どんな競馬でも勝っていたと思う」と、厩舎サイドは胸を張って言い切っている。
その後はこのレースを目標に据えて一服挟んで再調整。今の栗東坂路は時計の出にくい馬場状態になっており、その意味で前走ほど動けていないようにも見えるが、乗っている助手の感触は悪くなく、休み明けでも能力は発揮できそうな態勢。もちろん、本番が次に控えている以上、ココが目イチということはないが、「今度は向こうと同斤量だからね」という某スタッフの言葉が示す通り、ここ2戦で1勝1敗のエアスピネルをかなり意識している様子。一度負けている舞台で逆転しておきたいと、前哨戦のココもある程度のモチベーションはあるようだ。


8枠11番
イスラボニータ
牡6/57.0kg 
ルメール/栗田博憲
騎手厩舎連対率:75.0%
京都芝:0-1-1-0 
芝1600m:1-3-1-1 
最高タイム:1.33.0
《期待値65%》

前走後は放牧を挟み、2月上旬に帰厩。そこから山のような攻め量を消化して臨む今年緒戦。「今回はイイ。凄く良くなっている」と、やっている担当も近しい人間に前向きな話をしていたそうだ。何しろ帰厩してから2ヶ月強、これだけ時間を掛けて臨むのは初めてのことであり、どうにも勝ち星に届かない現状を何とか打破したいという陣営の思いが伝わってくる調整過程と言える。助手の口からも「京都のマイルは実績があるし、速い時計になっても問題ない。自信を持って臨みます」という、悲壮とも言える決意が聞こえてきており、久々の勝利に向けてやるべきことは全てやったという自負が見て取れる。この後にGⅠを控える立場ではあるが、ひとまずセントライト記念以来となる勝ち星奪取が陣営の至上命題。その意味で、単なる叩き台と割り切るつもりは毛頭ないようだ。




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