フローラS

東京11R フローラS(GⅡ)
有力馬事前情報 事前情報ランク【M】

東京競馬場2日目11R
第52回
フローラS
芝 2000m/GⅡ/3歳/牝馬/国際/馬齢


【事前情報ランクM】


桜花賞でソウルスターリング、アドマイヤミヤビが揃って敗れ、マイル志向のレーヌミノルが優勝。この結果を受けてフローラSへの注目度が俄かに高まっている。今年は牝馬路線の層が非常に厚いということもあり、早々に「フローラS→オークス」という目標を掲げる有力馬が続出。このレースの結果次第では牝馬クラシック2冠目の勢力図がグッと変わってくる可能性も秘めている。
そして、トライアルという位置付け故に、馬券的にも面白くなりそうなのが今年のフローラS。有力馬は「余裕残しでも権利を取る」「本番でも勝ち負けになるような内容で勝ちたい」など先を見据えたコメントが多くなるのがトライアルだが、その一方、本番云々よりも「メイチ仕上げでGⅠの切符を掴む!」といったように、トライアルに全力投球に臨む格下馬の大駆けが馬券の肝となるもの。今年はオークスでも期待の中心馬、トライアルで輝きを放つ魅力的な穴馬、どちらも絶好の存在が揃っている。本当に面白いレースになりそうだ。
今週はGⅠの谷間で、この後のGⅠに繋がる重賞がこのフローラSを含め3つ施行されるが、来週は京都で伝統の長距離戦、天皇賞・春が行われる。コチラも非常に重要なレースになりそうだとの話が入っており、コチラも今から楽しみにお待ち頂きたいところ。




1枠1番
モズカッチャン
牝3/54.0kg 
和田竜二/鮫島一歩
騎手厩舎連対率:28.6%
東京芝:未経験 
芝2000m:未経験 
《期待値60%》

小倉での未勝利戦、中山での500万条件と遠征競馬を連勝してオークストライアルに臨んできた鮫島一歩厩舎モズカッチャン。まさに充実一途という雰囲気だが、実は「前走は熱発明けで、勝ったものの中間の調整は決して順調ではなかった」と、鮮やかな連勝を飾った前走は状態一息だったという。その反面「今回は凄く順調で、いつもより落ち着きがあるので稽古をしっかりと詰めている。体重は変わっていないが馬体が細く見えず、かなり良い状態」と今回はデキに自信アリ。これなら重賞でも通用の雰囲気がある。この馬のために日曜日も東京で騎乗する和田騎手も「パンパンの時計勝負は未知だが、可能性は秘めている。いい勝負根性があるし権利は狙える」と色気を持っており、牡馬路線のプラチナヴォイスに続いて鮫島一歩厩舎の馬で大舞台に歩みを進めたいところ。


1枠2番
ザクイーン
牝3/54.0kg 
池添謙一/角居勝彦
騎手厩舎連対率:75.0%
東京芝:未経験 
芝2000m:0-0-0-1 
最高タイム:2.04.9
《期待値65%》

前走で未勝利を勝ち上がったばかりの1勝馬だが、コレがなかなか侮れない1頭。今年の日経賞を制し、来週の天皇賞・春でも有力視されているシャケトラの妹という良血馬で、厩舎は牝馬の名門角居勝彦厩舎、鞍上は池添謙一騎手がこの馬のために東京に遠征してきている。デビューからしばらくは結果が出ていなかったがそれぞれに敗因があり、休養を挟んで2戦目の前走快勝が本来の姿だ。デビュー前から厩舎筋の間では「(調教のパートナーだった)クリアザトラックより全然上の素質。クラシックでもイイトコまで行くレベル」と言われ、オーナーサイドの関係者も「牡馬はスワーヴリチャード、牝馬はザクイーンでダービー、オークスを目指す」と期待していた存在。素質が開花した今なら、一気の相手強化となるココでも互角以上の競馬を繰り広げるチャンスはある。ただ、「周りを気にするので内枠は嫌だった」と厩舎は枠順に不満で、そこだけが割引。


2枠4番
レッドミラベル
牝3/54.0kg 
吉田豊/尾関知人
騎手厩舎連対率:18.4%
東京芝:0-1-0-0 
芝2000m:0-1-0-0 
最高タイム:2.04.2
《期待値60%》

前走は3馬身半差の大楽勝。完全に前残りの流れを外からマクって一気に突き抜けた内容はインパクト十分で、相手のレベルや時計は違うものの、見た目の凄さはこのレース人気のホウオウパフュームの寒竹賞に匹敵するモノがあった。順調なら将来イイところまで行く馬であることは間違いないだろう。とはいえ今回は一気の相手強化、さらに「まだ気性的に幼いので調教で負荷を掛けるとテンションが上がってしまう」とソフトな仕上げに徹しており、重賞を戦うには心許ない面はある。「能力的には見劣らないし、まだ底を見せていないのも魅力」と関係者は期待を掛けるが、それでどこまでか。
ちなみに、このレース2頭出しとなる馬主の一口クラブ東京ホースレーシング。基本的にはGⅠ級のレースを除くと同じレースへの多頭出しを嫌って使い分ける傾向があるのだが、ココはまずレッドミラベルの方が未勝利勝ち直後に「オークスを狙ってフローラSへ」と決定。その後で、レッドコルディスの方が忘れな草賞の予定を切り替えてフローラSに向かうことになり2頭出しとなった。コレでどっちが上とは言えないが、最初からフローラSに目標を合わせていたのはミラベルの方だ。


3枠5番
ホウオウパフューム
牝3/54.0kg 
田辺裕信/奥村武
騎手厩舎連対率:41.7%
東京芝:1-0-0-0 
芝2000m:2-0-0-0 
最高タイム:2.01.5
《期待値70%》

牡馬相手の2000m戦だった寒竹賞を圧巻の内容で制し、一躍牝馬クラシック戦線で注目の1頭に数えられるようになった奥村武厩舎ホウオウパフューム。ただ、デビューから1800m→2000m→そして牡馬相手の寒竹賞と距離に拘ってきたように、陣営の狙いは明確にオークス制覇。前走後は一切桜花賞路線に目を向けず、「フローラSからオークスを目指す」と決定し休養に入っている。今回は3ヶ月ぶりのレースとなるが、一戦ごとに間隔を空けて調整するのはこれまでと同様で予定通り。この中間も3月上旬には帰厩して入念に乗り込まれ、態勢はシッカリ整っている。
現状は賞金900万で権利を取らないとオークスへの出走は難しい立場なのだが、関係者の間では、まるでオークス出走が内定しているような雰囲気。田辺騎手は既に「オークスはホウオウパフュームで行く」と決めており(もちろん今回万が一権利を取れなければ組み直すのだろうが)、その田辺騎手も普段は辛口ながら、この馬に関してはかなり前向きに評価しているという。桜花賞が波乱の決着となっただけに、フローラSの結果次第ではココからの組が本番の主役となる可能性も。もちろん、ホウオウパフュームもオークスで主役を張る可能性まである1頭。


3枠6番
タガノアスワド
牝3/54.0kg 
国分恭介/五十嵐忠男
騎手厩舎連対率:13.2%
東京芝:未経験 
芝2000m:1-0-0-0 
最高タイム:2.05.8
《期待値60%》

前走のつばき賞は3着に7馬身差の競馬。しかし、不運なことに、その1馬身3/4前にファンディーナがいた。結果的にはファンディーナの強さの引き立て役となってしまったが、普通ならばタガノアスワドが圧勝し、大きな注目を集めていたレースだっただろう。元々、デビュー前から調教の動きなどは際立っており、デビューから全戦で手綱を取る国分恭介騎手も新馬戦に臨む際に「久々に楽しめる馬が回ってきました。負ければ次に乗れる保証は無いので、一戦一戦大事に結果を出したい」とかなり熱い話をしていた存在。牡馬相手の2000mでデビューさせたように、オークス向きという狙いも持っていた。
気になる点はキャリアの浅さとテンションの高さ。「今回は初めての長距離輸送。意図的に直前の追い切りをセーブしたりと対策はしているが、輸送で体が減ってしまったり、イレ込んでしまったりしないかは心配」と陣営は、この点については祈る気持ち。レースでも抑えが利かないから逃げているような馬で、この点は出来れば当日のパドックや返し馬までチェックして頂きたいところ。


5枠9番
アドマイヤローザ
牝3/54.0kg 
岩田康誠/梅田智之
騎手厩舎連対率:25.7%
東京芝:未経験 
芝2000m:1-1-0-0 
最高タイム:2.02.2
《期待値55%》

デビューからの2戦が2000mで、2戦目は牡馬相手のレースで2馬身差快勝。それだけに昇級戦にマイルのエルフィンSを選んだのは意外だったが、これは当時アドマイヤミヤビがオークス一本の予定を組んでいたため。オーナーの使い分けで桜花賞路線を目指すこととなったのだった。そのエルフィンSも2着と力は見せ、その当時は岩田騎手も「クラシックをどっちで行くか悩んでいる」とファンディーナと天秤に掛けるほどの期待だった。
ところが、チューリップ賞に向けた中間に外傷。何箇所か縫うほどの怪我で桜花賞トライアルは使えず、結局フローラS→オークスという狙いを組み直すことになってしまった。この経緯に関して関係者のジャッジは二分されている。
一方の情報筋らは「無理に使わず放牧して休ませたことで、状態はデビュー以来一番良くなっている」とこの休養を良い方向に捉えているが、逆に「戻ってきてから調教の動きが冴えない。おそらく怪我した箇所を庇って本気で走れていない。今回は状態的に厳しいのでは」と不安視する関係者も。どちらも「能力は足りる」という評価は一致しているが、果たしてその能力を出せる状態にあるのか。この点はギリギリまで見極めたいところ。


7枠14番
フローレスマジック
牝3/54.0kg 
戸崎圭太/木村哲也
騎手厩舎連対率:45.0%
東京芝:1-1-1-0 
芝2000m:未経験 
《期待値65%》

前走のクイーンCは3着に敗れ、賞金加算に失敗。まだまだ成長途上で無理使いは出来ないという判断で、桜花賞は諦めてオークス一本に切り替え、フローラSに向けて調整を進めてきた。ここまでの内容からもこの世代の牝馬で上位に位置する存在であることは間違いのないところ。今回はキッチリ賞金を加算して堂々とオークスに向かいたいところだが…。
何やら、世間の注目とは裏腹に厩舎サイドのトーンは上がってこない様子。「前走は体が戻ってデキは良かったし、道中も理想的な感じで運べたのに直線で伸び負けた。まだ素質に体が追いついていないという感じで、良くなるのは秋以降なのか…」と、前走の3着にはショックを受けているようで、「前走から変わった感じはあまり無いし、体重も減り気味。今回も実績ほど強気にはなれない」と、とにかく弱気。あまりのトーンの低さにオーナーサイドが厩舎にクレームを入れたという話もある。
とはいえ、元々あまり強気な話は出てこないこの厩舎、ノーザンファームの期待が大きい馬となれば慎重になるのは仕方ないところだろう。厩舎のスタッフや周辺の情報筋からは「500万みたいなメンバーだし、力は断然ですよ」「距離延長は魅力。今回は変わってくる」と前向きなコメントも当然舞い込んでいる。人気の存在だけに情報は慎重に見極めたいが、普通なら突然大崩れするというシーンは考え難い。



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